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「ラグナロクオンライン」カンファレンス詳報。今秋実装の「Episode9.0 Bifrost」やRWCの最新情報,さらにブラウザゲーム「ラグナロクオンライン ギルドマスターズ」の発表も
本稿では,「こちら」に掲載した速報記事に続いて,ROにフォーカスしたROカンファレンスの詳報をお届けしよう。
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大型アップデート「Episode9.0 Bifrost」は今秋に実装決定
新装備や回復アイテム,新エンチャントなど内容も盛りだくさん
カンファレンスでは,まずROの次期大型アップデート「Episode9.0 Bifrost(ビフロスト)」(以下,Bifrost)が,今秋に実装されることが発表された。これまでのストーリーはミッドガルド連合駐屯地の東側にあるマヌクフィールドを中心に進められてきたが,Bifrostでは前線基地「スプレンディッド」のある“西側”が舞台となる。
なお「ビフロスト 南部」へは,スプレンディッドの北東から移動が可能。そして南部から「ビフロスト 北部」に向かうためには,メモリアルダンジョン「霧の森の迷宮」をクリアする必要がある。霧の森の迷宮でクエストをクリアしたり,特定のアイテムを入手したりすることで,以後はダンジョンを通過せずに南部から北部へとショートカットできるようになるとのことだ。
またビフロスト 北部はラフィネ族の街「モーラ」に通じている。特定のクエストをクリアすれば,「エルディカスティスの光」のようにモーラへ直接移動できるアイテムを入手できるという。
※「エルディカスティスの光」……装備することで,「エルディカスティス」へワープするためのスキルが使用可能になるアクセサリ
ビフロスト 南部や霧の森の迷宮への移動制限はないが,これらエリアのクエストを進めるにはBaseLv98以上が必要になるという。あらかじめクリアしておくべきクエストはそれほど多くないが,いくつかのクエストをクリアしていると,上記エリアのNPCの反応が変わったりするという。
次にBifrostで実装されるアイテムについて。
今回追加されるウォーロック専用の「ゴールデンロードシリーズ」「アクアシリーズ」といったセット装備は,特定の属性の攻撃力は上がる反面,それと対になる属性の耐性が下がるという。そのほか,「エルフの矢」など以前のエピソードで実装された装備に関連したものを始め,多くの新装備が実装される予定だ。
また,従来のものよりも回復量の多い新たな回復アイテムも実装されるとのこと。これら新装備や新回復アイテムは装備/使用制限がBaseLv100以上と高く設定されており,やはりBifrostは全体的に高レベル向けのアップデートとなりそうだ。
また新要素として,ラフィネ族の街「モーラ」で行える「モーラエンチャント」が実装されるとのこと。同システムではトリプルヒドゥンスロットエンチャントのように最大で3つの効果を装備品に付けることが可能で,スライドにあるDefやMdef,HP,SPのほか,各種ステータスや特殊スキルの付与があるという。
ただ,現状はまだ調整中の部分が多いとのことなので,今回発表されたものがそのまま実装されるかどうかは分からない。ここは続報に期待しよう。
小粒ながらも嬉しいアップデートが目白押し!
スーパーノービスの限界突破は年内実装に向けて調整中
続いて,直近のものを含め,年内に行われるアップデートやイベントの発表が行われた。
最初に紹介されたのは「スキル自動取得システム」。
これは,あるスキルを取得するときに,当該スキルを取得するために前提となるスキルを含めて,ポイントを自動的に割り振ってくれるというシステムだ(もちろんスキルポイントが足りていれば,だが)。同システムによる自動割り振りが終わった時点では,まだ“仮”の状態のため,リセットボタンをクリックすればスキルポイントを振る前に戻すことができる。スキルリセット時などに重宝しそうなシステムだ。
次に発表されたのは,プレイヤー待望の「パーティ掲示板システム」の実装についてだ。
同システムは,パーティの募集や検索を行うためのシステムで,レベル/マップ/職業はもちろん,前衛や支援などといった細かな条件までを設定できるのが大きな特徴。「/recruit」コマンドで募集ウインドウ,「/booking」コマンドで検索ウインドウを表示し,いつでもどこでも使用可能となっている。
なお,この「パーティ掲示板システム」と上述の「スキル自動取得システム」は,この6月に実装される予定。6月にはこのほかにも,結婚費用がお得になるなど,結婚に関連したイベント「June Bride Campaign 2011」や,モンスターの配置変更などを行う予定があるという。
次は,今夏から年内にかけて予定されているアップデートの情報だ。
まず,900種類以上の消耗品/収集品のうち,自分が所持しているものを対象に「買い取り」ができるという「買取露店システム」および,同一マップ内の露店を対象に売られているアイテムを検索できる「露店検索システム」が今夏に実装予定。マメに露店を覗く必要がなくなるという,非常に嬉しい,期待のシステムだ。
年内実装に向けては,「モンスター墓標システム」「モンスター変身システム」「騎乗システム」の3システムおよび,「イズルード海底神殿 深層」「スーパーノービス限界突破」の2アップデートが調整中とのこと。
MVPモンスターの討伐時,その座標にモンスター名や時刻,討伐者の名が刻まれた墓標が立つ「モンスター墓標システム」は,討伐者名を入れるかどうかでまだ調整が入っているという。
「モンスター変身システム」は,プレイヤーキャラクターが一定時間モンスターの姿に変身できるというシステム。変身したモンスターによって特定のステータスにボーナスが付く場合があるほか,攻撃モーションもモンスター特有のものになり,いつもと違った感覚でのプレイが楽しめそうなシステムだ。ただし,GvGでは使えないという。
また,職業群ごとに用意された専用の乗り物で移動できるようになる「騎乗システム」は,騎乗したまま戦闘は行なえないが,移動速度が大幅に速くなるという。
そして韓国ではネットカフェ専用となっている「イズルード海底神殿 深層」だが,これまでの発表のどおり,日本では通常の拡張マップとして実装が予定されている。
スーパーノービス待望の“限界突破”も年内に実装される予定だ。
現在のスーパーノービスと限界突破後のスーパーノービスは,名前こそ同じだが,別職業という扱いになる。限界突破用のクエストをクリアしたキャラクターは,BaseLv99/JobLv1のスーパーノービスとなり,その後はBaseLv150/JobLv50という新たな頂点を目指すことになる。今回は限界突破後のスーパーノービスが取得できるスキルとそのツリーの一部が公開されている。
ついに発表された「生体工学研究所04」に会場からどよめきが……
RWC2011は10月15日,RO生誕の地・韓国での実施が決定!
カンファレンスでは,「実装時期は未定だが」という前置き付きではあるが,「マランアイランド」や「生体工学研究所04」についての発表もあった。
猫の手商会の社員達が遭難した島「マランアイランド」は,BaseLv60から楽しめるマップだが,BaseLv140〜150前後でも厳しいダンジョンがあるなど,レベルにかかわらず楽しめるものとなりそうだ。スライドの右下にいる魚は「ホンマグロ」「マランオオカニ」など,見ためそのままの名前が付いた武器だと発表され,会場の笑いを誘っていた。
一方「生体工学研究所04」は,どよめきの続く発表となった。生体工学研究所04は,現在,開発の第一段階が終わった状態ということで,マップの概要から詳しい仕様までが説明された。
実装されるマップは,生体工学研究所04と,そこから行けるメモリアルダンジョン「ポルセフの研究室」の2つ。マップはともかく,出現する2-2次職のモンスターが紹介されると,会場からはあきらめにも似た(?)微妙な笑いが飛び交った。
発表の締めとして,RO世界一のギルドを決めるRWC2011が,韓国で10月15日に開催されることが明らかにされた。今回はプレイヤーから「RWC特派員」を募集し,現地で代表ギルドを応援したり,各国のプレイヤーと交流してもらうという企画も予定しているとのこと。また,日本では同日に都内でパブリックビューイングを開催。大会の模様を生放送するだけでなく,代表ギルドに直接応援を届けられるような企画も考えているという。
このRWC2011の発表をもってカンファレンスは終了。……と思いきや,最後の最後にサプライズとして,千葉氏がGravityの開発陣に「忍者が好きだから,どうしてもくれ!」と無理を言ってもらってきたという,開発中の忍者上位職のラフイラストが公開された。男性キャラクターは「影狼」,女性キャラクターは「朧」という,男女で名前が違うタイプの職業になるとのこと。
さらにガンスリンガーの上位職についても報告がった。コンセプトはなんと「中二病」で,スキル名なども中二病全開でいくという開発陣のコメントに,会場は大爆笑だった。この2つの上位職の発表をもってROカンファレンスは本当に終了し,中村氏が壇上を後にした。
RO世界がベースの「ラグナロクオンライン ギルドマスターズ」
ROとの連動も考えられたブラウザシミュレーションとは?
RO:GMは,ギルド育成をテーマとした,基本料金無料のブラウザシミュレーションRPG。プレイヤーはROではお馴染みのミッドガッツ王国,シュバルツバルド共和国,アルナベルツ教国の3か国のいずれかに所属し,本拠地となるキャンプ地やギルドメンバーを強化しながら,ダンジョンを攻略したり,モンスターからキャンプ地を防衛したり,他国と争ったりすることになる。
ギルドを構成するメンバーは,数十名のイラストレーターによって描かれ,同じ職業でも色やイラストそのものが違ったり,取得しているスキルや能力が違ったりするなど,様々なバリエーションがある。プレイヤーは好みでオリジナルのギルドメンバーを編成することができる。
ギルドメンバーはROと同様,レベルアップと共に1次職から2次職,上位2次職,3次職へと転職が可能。さらに,アイテムやカードでパワーアップすることもできる。
なおRO:GMオリジナルのキャラクター育成要素としては,「融合システム」がある。このシステムは,たとえば「ウィザードがハンターに己の能力を託し,さらにハンターがロイヤルガードに能力を託す」といった形で,キャラクターをパワーアップさせるものだ。これにより,レベルアップや転職の必要なく能力値の向上やスキルの習得が可能になるとのことなので,育成されるキャラクターもかなり多彩なものとなるだろう。
ゲームそのものは,大きく分けて2つのフェーズで進行する。
フェーズ1は,キャンプ地内でギルドの育成や強化を行い,戦いに備えるフェーズ。自国内のダンジョンはモンスターを討伐して攻略することができるが,国境は不可侵となっており,他国へ侵略することはできない。ただし“異世界”と呼ばれる場所では3か国のギルドが入り乱れているため,領地を巡るPvPが可能になっているとのことだ。
フェーズ2では,異世界に出現した「ラストダンジョン」を攻略することになる。ラストダンジョンへは,自国領内の攻略対象を攻略することで道が開かれるとのこと。前線にラストダンジョンを攻略するギルド,後方には自国内の攻略対象を担当するギルドと,まさに国を挙げての総力戦となるわけだ。最終的にラストダンジョンをクリアした国が勝利となるが,他国の勝利を阻止するためPvPを仕掛けることもできるため,ゲーム終盤は激しい戦いが繰り広げられることになりそうだ。
RO:GMでダンジョンを攻略したり,クエストをクリアしたりすることで得られた戦利品や功績は,RO内で使えるアイテムに変換することも可能になるという。どの程度“使える”アイテムにするかは調整中とのことだが,RO:GMで遊んだ時間をROに活かせるというのは嬉しい話だ。
RO:GMは現在,今夏のサービス開始に向けて,急ピッチで開発が進められているという。廣瀬氏によれば,ほかのプレイヤーと戦わずにまったりと気軽に遊ぶこともできるし,ダンジョン攻略やPvPをガンガン楽しむこともできるという。氏は「それぞれのプレイヤーにあった楽しみ方で,ROと共にRO:GMも遊んでもらいたい」と締めくくり,ROカンファレンスは終了した。
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