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DIY精神にあふれた自作周辺機器を作る名物男が,ハンドル型玩具で「スーパーハングオン」をプレイするシステムを公開
このハンドル型玩具はアニメ「パウ・パトロール」の関連商品として,知育玩具のVtechから発売されている「Paw Patrol Pups To The Rescue Driver」で,ハンドルを動かして操縦遊びを楽しめる。Tilley氏はこの玩具にRaspberry Pi-Zeroを仕込むことで,ハンドルをそのまま「スーパーハングオン」の操作に転用。配線を戻すだけで元の「Paw Patrol Pups To The Rescue Driver」として動作するようになっている。
ご存じの通り「スーパーハングオン」はバイク型の筐体にまたがり,これを傾けてコーナリングする体感ゲームだ。移植版では独特の操作感を再現するためにさまざまな工夫がなされてきた。X68000版ではサイバースティック,Wii版ではヌンチャクに対応。ニンテンドー3DSの「3D スーパーハングオン」ではジャイロ機能を使い,ゲーム機を傾けて遊べるなど,機種の特性を活かしたアレンジが施された。
Tilley氏のシステムではハンドルを動かせる玩具とRaspberry Pi-Zeroを組み合わせてバイクの操縦感覚を表現しているわけで,この考え方は他のレトロゲームにも応用できそうだ。
Tilley氏は大学講師やソフトウェア開発の傍ら,ユニークな機器を制作することで知られる人物である。2017年には幅1m93cm×高さ1m16cmにもなる巨大ゲーム&ウォッチを作ってギネス世界記録に認定されたほか,実際にボールを転がして「スーパーモンキーボール」をプレイするデバイスや,コーヒーミルのハンドルでプレイする「パズルボブル」といった自作機器でネットの話題となった。
また,アニメにも詳しいようで,アニメ「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲型のマウスや「機動戦士ガンダム」のヘルメットといったプロジェクトも発表している。DIY精神にあふれた,同氏の今後の作品が楽しみだ。
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