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ジョン・カーマック氏がMetaを辞職。今後は,自身が設立したAI系スタートアップ企業に注力
これは,Metaの開発チームにあてたeメールがThe New York Timesなど,一部メディアにリークしたことを受け,カーマック氏が自らTwitterとFacebookでメールの内容を公開したものだ。I resigned from Meta, and my internal post got leaked to the press, resulting in some fragmented quotes. Here is the full thing: https://t.co/iUcr8TYMLD
— John Carmack (@ID_AA_Carmack) December 17, 2022
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「DOOM」や「Quake」など,黎明期のゲーム市場でFPSジャンルの確立に貢献し,ゲームデザインを担ったジョン・ロメロ(John Romero)氏と共に,「FPSの父」とされるカーマック氏。Oculusに参加したのは,Oculus VRがまだ開発中だった2013年8月のことで,転職にあたっては,idSoftware時代に開発した技術をOculusでも使用し続けているとしてZeniMax Mediaに裁判を起こされている。結果としてOculusはZeniMax Mediaに賠償金を支払ったが,その後も勤務を続け,2019年末にはコンサルタントCTOになり,本社には常勤していなかった。
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メールに「MetaのようにVRの進化をリードできる企業はなく,皆さんのさらなる健闘に期待する」と書き込んだカーマック氏だが,今後は,2022年8月に2000万ドルの投資を受けて自身が設立したスタートアップ企業Keen Technologiesで開発や運営の仕事に集中していくという。
Keen Technologiesは,最近の話題になっている汎用人工知能(Artificial-General Intelligence)の研究開発に主力を置き,人間のような知能を生み出す「マッドサイエンス」(カーマック氏自身の表現)に力を入れるとのことで,ゲーム業界とはさらに数歩離れた場所で活動を続けていくことになるようだ。
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