お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
ジョン・カーマック氏がMetaを辞職。今後は,自身が設立したAI系スタートアップ企業に注力
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2022/12/17 14:43

ニュース

ジョン・カーマック氏がMetaを辞職。今後は,自身が設立したAI系スタートアップ企業に注力

 チーフテクノロジーオフィサーとして「Meta Oculus」向けのソフトウェア開発などに携わってきたジョン・カーマック(John Carmack)氏が,Metaを辞職したことが明らかになった。
 これは,Metaの開発チームにあてたeメールがThe New York Timesなど,一部メディアにリークしたことを受け,カーマック氏が自らTwitterとFacebookでメールの内容を公開したものだ。

画像集 No.002のサムネイル画像 / ジョン・カーマック氏がMetaを辞職。今後は,自身が設立したAI系スタートアップ企業に注力
 それによると,「Meta Quest 2」はカーマック氏が必要性を説いてきた一般消費者向けの携帯型VRデバイスであり,インサイドアウトトラッキング,PCストリーミングのオプション,4K(に準ずる) 解像度,費用対効果の高さなど,彼がそれまで夢見てきたものだと述べる。そのうえで,マネジメント側の判断によりVRデバイスが効率的に進化していないと批判し,何度も苦言を呈してきたものの,言い争ってもどうせ負けるだろうと,深刻な論争を回避してきたことに悔しさをにじませている。

 「DOOM」「Quake」など,黎明期のゲーム市場でFPSジャンルの確立に貢献し,ゲームデザインを担ったジョン・ロメロ(John Romero)氏と共に,「FPSの父」とされるカーマック氏。Oculusに参加したのは,Oculus VRがまだ開発中だった2013年8月のことで,転職にあたっては,idSoftware時代に開発した技術をOculusでも使用し続けているとしてZeniMax Mediaに裁判を起こされている。結果としてOculusはZeniMax Mediaに賠償金を支払ったが,その後も勤務を続け,2019年末にはコンサルタントCTOになり,本社には常勤していなかった。

画像集 No.003のサムネイル画像 / ジョン・カーマック氏がMetaを辞職。今後は,自身が設立したAI系スタートアップ企業に注力

 メールに「MetaのようにVRの進化をリードできる企業はなく,皆さんのさらなる健闘に期待する」と書き込んだカーマック氏だが,今後は,2022年8月に2000万ドルの投資を受けて自身が設立したスタートアップ企業Keen Technologiesで開発や運営の仕事に集中していくという。
 Keen Technologiesは,最近の話題になっている汎用人工知能(Artificial-General Intelligence)の研究開発に主力を置き,人間のような知能を生み出す「マッドサイエンス」(カーマック氏自身の表現)に力を入れるとのことで,ゲーム業界とはさらに数歩離れた場所で活動を続けていくことになるようだ。
  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:04月19日〜04月20日