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スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート
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印刷2021/04/25 11:30

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スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート

 2021年4月24日,「堂本光一×SQUARE ENIX V Short Movie 完全版発表会」が東京都内で開催された。

 既報の通り,スクウェア・エニックスのイメージ・スタジオ部とサウンド部は,6月2日に発売されるアーティスト・堂本光一さんのソロアルバム「PLAYFUL」の映像制作および作曲に参加しているが,このイベントでは,その映像と音楽が披露された。また,映像プロデュース・制作および「PLAYFUL」の主要ビジュアル制作を担当した,スクウェア・エニックス イメージ・スタジオ部 ゼネラルマネージャーの野末武志氏と,堂本さんによるトークも披露された。本稿でその模様をレポートしよう。

野末武志氏(左)と堂本光一さん(右)
画像集#002のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート

 スクウェア・エニックスのイメージ・スタジオ部とサウンド部は,「FINAL FANTASY」シリーズを含む同社の代表的ゲームIPにおいてCG映像や音楽の制作を担当している。とくにイメージ・スタジオ部は,既報のとおりプリレンダームービーを多く担当してきた旧ヴィジュアルワークス部と,リアルタイムグラフィックスの研究開発を手がけてきたイメージ・アーツ部を統合し,4月1日に設立されたばかりの部署である。


 今回制作された映像「V Short Movie」は,「PLAYFUL」に収録される楽曲「V」(ファイブ)をモチーフにしたもので,堂本さん本人のモーションキャプチャーを含む実写とフルCGのハイブリッドとなっており,アルバムジャケットやキービジュアルにも採用されている。

画像集#006のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート

 今回の取り組みは,スクウェア・エニックスの代表取締役社長を務める松田洋佑氏が堂本さん主演の舞台を鑑賞したことがきっかけで始まったとのこと。松田氏は堂本さんに「新しいエンターテイメントを作りたい」という話をしたそうだ。
 野末氏は,堂本さんが「FINAL FANTASY」シリーズをかなりやり込んでいることがスクウェア・エニックスの社内でも知られていたとし,その流れでこの企画がスタートしたことを明かした。


 ちなみに堂本さんは過去に「FINAL FANTASY XI」を7年以上プレイし続けており,その累計プレイ時間は900日以上におよぶという。ほかのスクウェア・エニックス作品にも親しんできたとのことで,堂本さんは今回の映像化に関して「盛大な職権乱用」と表現していた。

 また,堂本さんと野末氏の最初の打ち合わせは,堂本さんいわく「趣味などについて話す雑談のようなもの」だったという。それなのに2回めの打ち合わせで野末氏が大量のイメージアートを持参してきたため,驚かされたそうだ。
 野末氏によると,1回めの打ち合わせでは堂本さんが普段何を考えているのか,何を大事にしているのかなどを把握して,堂本さんの舞台を観てイメージを固めたとのこと。その結果,堂本さん本人とCGの堂本さんを共演させて,“和”と“剣”をフィーチャーした,王と影武者のストーリーを描くことに決めたのだとか。

画像集#005のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート
画像集#003のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート

 話題は,今回制作された堂本さんの3DCGデータにもおよんだ。堂本さんが「2年前に作られた自分の姿がずっと残る。それにAIや音声データを乗せれば,勝手にしゃべらせることもできる。ゆくゆくは自分自身がいなくても良くなるのではないか」と話すと,野末氏は堂本さんからただならぬ存在感を覚えたことを告げ「むしろ堂本さんが演じてくれるなら,CGは要らないんじゃないかと思うくらいだった」と返答していた。

 今回の映像制作にあたり難しかった点を問われた堂本さんは,モーションキャプチャ時に想像力を膨らませることを挙げた。また野末氏は,堂本さんのファンがどう捉えるかを重視し,舞台の迫力をそのまま切り取っても減衰するだけなので,例えば吹き飛ばされるときは舞台よりも少し遠くに飛ばすといったように,アクセラレーションすることなどを意識したと話していた。

画像集#011のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート
画像集#004のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート

 実際に完成した映像の感想を問われた堂本さんは,「これ,自分で演じたかな? CGだったかな?と,区別が付かない部分があります。それくらいすごい」とコメント。野末氏は,堂本さんの存在感について「映像になってもすごい」と絶賛した。
 また堂本さんは,「できれば,これが序章であってほしい」「可能性が広がりすぎて,枝がどんどん広がっていくんじゃないか」とし,今回の取り組みが次につながることへの期待を語った。

映像やジャケットの制作に使用された衣装や小物
画像集#007のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート 画像集#008のサムネイル/スクウェア・エニックスが,堂本光一さんの新作ソロアルバムの映像制作と作曲に参加。制作時のエピソードが語られた発表会をレポート

 最後に野末氏は,今回制作した映像について,堂本さんのファンはもちろん「FINAL FANTASY」シリーズのファンの期待も裏切らない仕上がりなので,ぜひ期待してほしいと語った。
 そして堂本さんが「子どもの頃から好きだった世界観に,自分が入っていけるのはありがたかった。それを自分のファンや,ゲームを好きな方に観ていただけるのは嬉しい」「可能であれば今後も展開したいが,これが最初で最後かもしれないという覚悟で臨んだ。最後にならないよう,ぜひ応援してください」と呼びかけて,トークを締めくくった。

 なお「V Short Movie」完全版は,「PLAYFUL」の初回版Aに特典映像として収録されるので,気になる人はぜひそちらで視聴してほしい。
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