業界動向
Epic Gamesがゲーム配信プラットフォーム「Epic Games Store」を発表。収益の88%が開発者の取り分となる,Steamより高い収益分配率に
Epic Games Storeの最大の特徴は,ゲーム開発者がその収益の88%を受け取り,Epic Games側はサーバー運営費として12%を徴収するというビジネスモデルだ。開発者側にとっては,Valveが展開しているSteamで一般的な7:3よりも収益分配率が高い。
そしてEpic Games Storeにおいては,Unreal Engineを利用したゲームの収益によっては付加される5%というロイヤリティも,Epic Gamesが徴収する12%に含まれるという。
なお,Epic Games Storeで配信するゲームは,Unreal Engine以外のどんなエンジンで開発されたものでも受け入れるそうだ。
専用ストアページのデザインについては開発者がコントロール可能で,ゲーム購入者は,該当するゲームのパブリッシャのニュースフィードを購読することとなる。そこで,ゲームのアップデートや今後のリリースに関する情報を受け取ることになるという。
スウィーニー氏の書き込みによると,「手作業でキュレートしていく」とのことなので,少なくともサービス開始直後のゲームは絞り込まれたラインアップとなりそうだ。
すでに「Fortnite」などの自社製品を「Epic Games Launcher」という独自の配信システムでテストしてきたEpic Games。新ストアが,PCゲーム配信サービス市場で確固たるポジションを獲得しているSteamの強力な対抗馬になるべく計画されているのは間違いないだろう。ゲームのリリースに関する詳細は,ロサンゼルスで日本時間の12月7日に開催となるThe Game Awards 2018で発表するとのことなので,大きく注目しておきたいところだ。
Unreal Engine公式Blogの「Epic Gamesストアに関するお知らせ」エントリ
- 関連タイトル:
Unreal Engine
- この記事のURL:
キーワード