業界動向
Microsoftの3代目CEOに,エンジニア出身のSatya Nadella氏が就任
これに合わせて,これまで同社会長だった初代CEOで創設者であるBill Gates(ビル・ゲイツ)氏が会長職を退任し,Nadella氏の技術アドバイザーを務めることも発表された。新たな会長職には,同社首席社外取締役であるJohn Thompson(ジョン・トンプソン)氏が就任する。
「One Microsoft」というスローガンで経営の健全化に取り組む中,当時CEOであったBallmer氏が「12か月以内の引退」を表明したのが,2013年8月のこと。
次期CEOの選出にあたっては,同社内だけでなく社外からの招聘も含めて,さまざまな人物の名前が挙がっていたが,最終的には同社に長年在籍したエンジニア出身のNadella氏をCEOとして選出したというのは,優秀なエンジニアに対する評価が高いといわれる同社らしい選択だったのかもしれない。
インドのハイデラバード出身で,1967年生まれの47歳というCEOの誕生は,これまで若き経営者たちがけん引するシリコンバレーの新興企業と比較されて,「経営や企業イメージの古さ」が指摘されてきたMicrosoftにとっても,ある意味フレッシュなスタートとなりそうだ。
Nadella氏の新体制が,Xbox Oneの投入で新たな展開を見せ始めたXbox事業や,Windowsやクラウドコンピューティングを背景に大きな影響力を持ち続けるPCゲーム分野に,どのような影響をもたらすのかまではまだ判断できないが,同社の新たな動きには注目していきたいところである。
Satya Nadella氏に関する特設Webページ
Microsoftによる当該ニュースリリース(英語)
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