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ロジクールから7年ぶりの新型トラックボール「MX ERGO」が登場。ボディを大きく傾けて長時間利用時の疲労低減を狙うフラグシップモデル
「ロジクールオンラインストア」における直販価格は1万2880円(税別)なので,単純計算した税込価格は1万3910円となる。
ロジクールによると,M570と比べてMX ERGOでは傾斜が20度強くなっているとのことだが,下の写真を見てもらうと,違いは一目瞭然だろう。
ロジクールによると,この大きな傾斜は,ユーザーの右腕や右肩の筋肉を疲れにくくするための配慮だという。
ただし,従来製品と大きく異なる仕様に違和感を覚える人がいる可能性もあることから,着脱可能な底面金属パネルを用意したとのことだ。このパネルを底面向かって右側に付ければM570と同じ角度に,左側に取り付ければ大きな傾斜がついた状態にできるので,ユーザーは好きなほうを選べるというわけである。
ワイヤレス通信方式は,2.4GHz帯の電波を使うLogitech International独自方式「Advanced 2.4 GHz Wireless Technology」(アドバンス2.4GHzテクノロジー)と,Bluetooth LEの2つに対応。独自方式では,複数台の同社製デバイスを1台のレシーバーで利用できる「Unifying」を採用しているうえ,2台までのPCとペアリングしておき,ボタン1つでどちらのPCに接続するかを切り替えることも可能だ。
また,2台のPCで1台のトラックボールを共有して,PC間でマウスポインターを移動したり,ファイルのコピーと貼り付けを行ったりできる「Logicool Flow」(日本以外ではLogitech Flow)機能にも対応する。
また,メインボタンスイッチの耐久性も改善されたという。
M570はメインボタンのスイッチが約300万回程度の耐久性しかなく,ヘビーユーザーは2年程度で駄目になってしまうのが欠点と言われていた。その反省を踏まえて,MX ERGOでは,約1000万回程度の耐久性を有するスイッチを採用したそうだ。ゲーマー向けマウスでは,約5000万回程度の耐久性を有するスイッチを採用するのが珍しくないだけに,ちょっと物足りないのが正直なところだが,耐久性が改善されたのは歓迎できるだろう。
なお,バッテリーは内蔵のリチウムイオン充電池を使用し,約4か月間連続して使えるとのことである。
以上,とくにゲーマー向けの製品ではないが,(筆者のような)トラックボール派ゲーマーにとっては,新しい選択肢が出てきたこと,それだけで歓迎したいところである。
ただ,1万4000円近い税込価格は,相応に人を選ぶだろう。
●MX ERGOの主なスペック
- 基本仕様:光学センサー搭載ワイヤレスタイプ
- 搭載センサー:未公開
- ボタン:左右メイン,チルトおよびセンタークリック付きスクロールホイール,ホイール手前×1,左メイン脇×2,左サイド×1
- トラッキング速度:未公開
- 最大加速度:未公開
- フレームレート:未公開
- 画像処理能力:未公開
- トラッキング解像度:320〜440 DPI
- USBレポートレート(ポーリングレート):未公開
- オンボードフラッシュメモリ:未公開
- データ転送フォーマット:未公開
- LEDイルミネーション:なし
- 最大バッテリー駆動時間:4か月
- 公称本体サイズ:99.8(W)×132.5(D)×51.4(H)mm
- 公称本体重量:164g
- マウスソール素材:未公開
- ケーブル長:なし
- 対応OS(※Unifying接続時):Windows 7以降,macOS 10.12以降
- 対応OS(※Bluetooth接続時):Windows 8以降,macOS 10.12以降
- 発売予定時期:2017年9月22日
- メーカー直販価格:1万2880円(税別)
- 保証期間:2年間
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ロジクール 公式Webサイト
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