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川崎重工の四足歩行モビリティ「CORLEO(コルレオ)」がgamescom 2026で大人気。ゲームやeスポーツ分野への展開も視野に[gamescom]
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印刷2026/08/29 15:25

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川崎重工の四足歩行モビリティ「CORLEO(コルレオ)」がgamescom 2026で大人気。ゲームやeスポーツ分野への展開も視野に[gamescom]

 ドイツ・ケルンで開催中のイベント「gamescom 2026」の会場に,日本の川崎重工業(以下,川崎)が開発した四足歩行モビリティ「CORLEO(コルレオ)」コンセプトモデルが展示され,連日多くのゲームファンや家族連れ,テクノロジー愛好家たちの注目を集めていた。


 「CORLEO」は,川崎が培ってきたロボット技術とモーターサイクル開発のノウハウを融合させて生まれた,まったく新しい概念の搭乗型ロボットだ。環境負荷の低い水素エンジンを搭載し,4本の脚部に配置された電動ドライブユニットを動かすというハイブリッド構造を採用している。
 会場でにこやかに対応していたSAFE ADVENTURE 事業総括部部長の天辰祐介氏によると,川崎が1970年代に開発した「ジェットスキー」と同様,「CORLEO」を4脚ロボットの代名詞的な存在とすべく開発を進めているという。

筆者もビジネスデーに見つけて呑気に試乗したが,「gamescom 2026」会場では子どもたちにも大人気。高級感もハンパない
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バイク屋としての経験と技術,
そして魂が宿った新感覚モビリティ


 ライオンやウマなど,4足動物の骨格を思わせる近未来的な機体は,会場でも存在感抜群で,試乗して記念撮影を楽しむ来場者の列が絶えなかった。将来的には,山岳地帯や岩場といった従来の車輪型モビリティでは進入が難しい過酷な悪路でも,動物のようにしなやかで安定した走行を可能にすることを目標にしている。
 ライダーの体重移動やステップへの入力を検知して直感的に操作できる設計や,AIビジョンによる地形認識支援など,まさにゲームの世界から飛び出してきたようなロマンあふれる機械であり,川崎の表現を借りれば,またがる者の「移動本能」を強く刺激する仕上がりだ。

 天辰氏は,「CORLEO」は水素を使って化学反応で発電する燃料電池(FCV)ではなく,ガソリンの代わりに水素を燃焼させてピストンを動かす水素レシプロエンジンを採用していると話す。
 モビリティがモーターとバッテリーのみの純電動(BEV)へシフトするなか,川崎重工業はあえて,自社が得意とするレシプロエンジンの技術を最新の水素燃料に応用したわけだ。
 「4脚ロボットのレシプロエンジンを自分で整備する」というのは夢のあるワンシーンだが,「CORLEO」の心臓部には,川崎の「バイク屋」としての経験と技術,そしてその魂が宿っているのだ。

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 今後の計画として,2030年にサウジアラビアで開催されるリヤド万博での会場内移動手段としての採用を見込んでおり,2035年には一般向けに市販するという。
 現在は動かないコンセプトモデルだが,動く姿が見られるのはそう遠くない先のことのようだ。いずれ,用途や嗜好に合わせたさまざまなサイズの「CORLEO」を販売する予定とのこと。

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多くの人がコルレオに触れるのはゲームから?


 大阪万博の次の展示機会としてなぜ「gamescom 2026」が選ばれたのかというと,その背景には,エンターテイメント領域への積極的なアプローチがある。
 「CORLEO」の開発過程で蓄積される3Dモデルデータや,物理演算ベースのモーションデータを活用し,レースゲームやサバイバルゲームへのライセンス提供,さらにはシミュレーターを用いたeスポーツ分野への展開も視野に入れているという。

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 事実,SAFE ADVENTURE 事業総括部ビジネスアーキテクト部で,Mecha-Esportsチームの主事として活動しているのは,スクウェア・エニックスでプロデューサーを務めた経歴を持つ倉本省吾氏だ。
 製造ラインなどを考慮すると,市販化当初は相当な高額になりそうな「CORLEO」を,まずはアーケードや専用施設にある筐体として多くの人に触れてもらい,この未知の乗り物に慣れ親しんでもらうという構想があるわけだ。

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 ゲーム業界出身のキーマンが参画していることからも,川崎が「CORLEO」を単なる移動用ロボットではなく,乗ること自体がエンターテイメントとなる新たなプラットフォームとして捉えていることがうかがえる。
 実機が山野を駆け巡る2035年を待つまでもなく,近いうちにゲームセンターやイベント会場に登場し,太古から人類に刻まれた「移動本能」を筐体あるいはVRやeスポーツの仮想空間で楽しめるかもしれない。「CORLEO」が切り開く新たな乗り物文化とゲーム文化の融合に,大いに期待したいところだ。

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