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PlayStation 4 Proのメディア向け体験会をレポート。現行機と比べると,光源や遠景の表現がよりリアルに
今回の体験会ではPS4 Proに対応した5タイトルを確認できるようになっていた。
4Kクオリティの画質を実現するハイエンドモデルとして発売されるこのPS4 Pro。最適化されるソフトは,本機発売後のアップデートなどで,従来よりも高精細な画面でプレイできるようになる。今回用意されたのは以下の5タイトルで,「コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア」と「Farpoint(仮)」以外は,ゲーム中の設定画面でHDRのオン/オフを切り替えられるようになっていた。タイトルごとに,PS4 Proではどのように見えたのかを紹介していこう。
「コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア」
国内でも人気の高いFPSがPS4 Proの高精細描画に対応。ここでは銃を持って戦う場面ではなく,出撃前の遠くにビルが見えるシーンが披露された。夕日に照らされる遠景のビル群は,PS4 Proの画面で見るとビルの1つ1つがよりハッキリ見える印象だ。今回,残念ながら戦闘中の画面は披露されなかったのだが,標準PS4とPS4 Proで,ゲーム自体に関わる映像の情報量に差が出ることはないとのことだった。
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「inFAMOUS First Light」
「inFAMOUS Second Son」のスピンオフタイトルで,2014年9月にリリースされた「inFAMOUS First Light」も,PS4 Proに最適化される。アップデートにより,オプション画面でHDR対応のオン/オフをその場で切り替えられるようになるのだ。街中のネオンの描写が美しい本作は,PS4 Proと標準PS4の違いが分かりやすい。HDR映像で見ると,ネオンや街灯の光の明るさと,それらが当たっていない部分の暗さ,そして両者の境目の表現がよりリアルになり,コントラストがハッキリするのだ。また主人公フェッチが超能力を使って移動したときに残るネオン色の軌跡も,PS4 Proではより美しくなる。
ダウンロード専用タイトルで価格も安価なので,気軽にPS4 Proならではの画質を楽しめるタイトルとして覚えておこう。
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「Farpoint(仮)」
PS4 Pro向けに最適化されたPlayStation VRタイトルも存在する。今回出展された「Farpoint(仮)」の体験版を,筆者は9月の東京ゲームショウでプレイしているが,前述の「inFAMOUS First Light」と同様に,PS4 Proでは明暗のコントラストがハッキリしているように見えた。印象的だったのは,最後のシーンに出てくる巨大なクモで,以前プレイをしたときよりも,体表のゴツゴツした質感などがハッキリ見えたこと。残念ながら体験版でこのクモとは戦えないのだが,大きなキャラクターが登場するフォトリアルなVRゲームほど,PS4 Proの影響は大きなものになりそうだ。
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「グランツーリスモSPORT」
リアルな車が大きく画面に映し出される「グランツーリスモSPORT」でも,PS4 Proの価値は高くなるかと思われる。PS4 ProでHDRをオンにすると,車の色味がより実車に近くなるようで,とくに赤を主体とした車はその色味が明らかに違っていた。また,背景に見える雲や空に浮かんでいる気球の質感など,周囲の環境もよりリアルに描かれる。![]() |
「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」
最後の1本となった本作は,海辺の高い足場に立ったネイトの様子を映したシーンで,HDRをオンにすると,「グランツーリスモSPORT」と同様,遠景の雲や海面の白波の表現に違いが見られた。時間の関係で,見られたのがこのシーンだけだったのだが,景色が美しいゲームだけに,ほかのシーンを眺めるのも楽しくなりそうだ。![]() |
あくまで筆者の体感レベルでのレポートとなるが,PS4 Proでは,それぞれのタイトルで光源や遠景の表現が標準PS4と違っているのは感じられた。現状で満足できている人が無理をして買い換えるほどの違いがあるとは言わないが,すでに4Kテレビを導入済みで,フォトリアルなゲームが好きだという人なら,購入動機となるだろう。また,PS VRでも効果があるという点では,4Kテレビを持っていなくても,導入を検討してみるといいかもしれない。
PlayStation 4 Pro公式サイト
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