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クラウド版ドラクエXの試遊デモから各社の未発表スマホまで,CEATEC JAPAN 2013で見た最新スマホ&タブレットをレポート
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印刷2013/10/01 19:27

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クラウド版ドラクエXの試遊デモから各社の未発表スマホまで,CEATEC JAPAN 2013で見た最新スマホ&タブレットをレポート

画像集#001のサムネイル/クラウド版ドラクエXの試遊デモから各社の未発表スマホまで,CEATEC JAPAN 2013で見た最新スマホ&タブレットをレポート
 2013年10月1日から5日まで,幕張メッセにて,IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2013」(以下,CEATEC)が開催されている。展示会の主役は企業向けの製品やサービスであったり,冬商戦向けのテレビだったりするため,ゲーマー寄りの話題が多いイベントというわけではない。
 しかし会場では,NTTドコモやソニー,Intelなどが,国内発表前の製品を展示していたほか,前日の9月30日に発表されたクラウドゲーム版「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(以下,クラウド版ドラクエX)がプレイ可能な状態で披露されているなど,興味深い展示も少なくない。
 本稿では,CEATEC会場で見かけたスマートフォンやタブレット新製品の話題を中心にレポートしよう。


クラウド版「ドラクエX」を体験! 細かい疑問もぶつけてみた


NTTドコモブースのクラウド版ドラクエXコーナー。ここだけまるで東京ゲームショウのようだ
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 9月30日に発表されたクラウド版ドラクエXは,すでに多くの話題を呼んでいるようだ。NTTドコモブースでは,Androidタブレット端末「dtab 10」で,クラウド版ドラクエXを試遊できるコーナーを用意して,同サービスをアピールしていた。そこで実際にプレイしながら,説明員にいくつかの質問をぶつけてみた。なお,クラウド版ドラクエXの概要については,以下の記事を参照してほしい。

クラウド版「ドラゴンクエストX」のサービスがドコモのdゲームから提供されることに。堀井雄二氏がデモプレイを披露した記者発表会の模様をレポート


クラウド版ドラクエXの試遊台。Androidタブレットのdtab 10と,Bluetoothゲームパッドでプレイを体験できる
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 Twitterで見かけたクラウド版ドラクエXの疑問に,「dtab 10のスペックでプレイできるのか?」というものがあった。これについては,基本的に問題ないとみていい。
 そもそもクラウド版ドラクエXをプレイする端末側は,ユーザーの入力をサーバー側に送ると同時に,サーバー側から送られてきた映像を随時表示する役目を果たせる程度の性能があればいい。映像はあくまでサーバー側で描画され,それを受ける端末側からすれば,YouTubeのようなビデオストリーミングを表示しているのと似たようなものだ。

 dtab 10は2013年3月に発売されたHuawei Technologies製の10.1インチAndroidタブレットで,SoC(System-on-a-Chip)にはHiSilicon製の「K3V2T」を採用している。お世辞にも高性能なSoCではないが,クラウド版ドラクエXの動作を見ている限りでは,性能面に不足は感じなかった。最新のスマートフォンやタブレット端末なら,性能が問題になることはないだろう。
 なお,dtab 10が備える通信機能はIEEE 802.11a/g/n対応の無線LANだけである。LTE回線でのプレイに関しては,現在検証中とのことだった。

タッチ操作用のユーザーインタフェースを表示した状態。タッチだけでも快適に操作できるように設計されている
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 会場の試遊台では,dtab 10にBluetooth対応ゲームパッドを接続してプレイできるようになっていたが,もちろんクラウド版ドラクエXは,画面のタッチだけでも操作できるようにデザインされている。また,会場では展示されていなかったが,30日の発表会ではスマートフォンを使ってプレイするデモも披露されていた。
 現状では動作検証が済んでいるのがdtab 10というだけで,対応機種については検証が済んだものから随時追加されるだろう。

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展示されていたBluetoothゲームパッド。その場では詳細が分からなかったのだが,2つのアナログスティックと十字キーや各種ボタンを備えた,Xbox 360コントローラを小型化したような製品だった

透明ケース内に飾られていた「ドラゴンクエスト スマートフォン」。ドラクエシリーズお馴染みの紋章やモンスターのシルエットが散りばめられている
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 また,クラウド版ドラクエXのコーナーには,同時に発表されたコラボレーション製品「ドラゴンクエスト スマートフォン」のサンプル展示と,同機限定アプリである「ドラゴンクエスト いつでも冒険ダイス」の試遊台も用意されていた。
 残念ながらスマートフォンのほうは,アクリルケースの中に飾られていたため触ることはできなかったが,ゲームは自由にプレイできるので,興味のある人は体験してみることをお勧めする。

 なお,「ドラゴンクエスト いつでも冒険ダイスを,他の端末向けに提供する予定がないか」と聞いてみたところ,明確に否定されてしまった。ちょっと残念だ。

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限定アプリのドラゴンクエスト いつでも冒険ダイスが,試遊できる状態で出展されている。すごろく形式の手軽なゲームだった


ドコモ冬のツートップはGALAXY Note 3とXperia Z1?


NTTドコモのスマートフォンコーナーは,GALAXY Note 3とXperia Z1の2製品のみ。今冬のツートップはこれで決まりか?
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 NTTドコモブースのスマートフォンコーナーでは,国内未発表の新製品として,Samsung Electronics製の「GALAXY Note 3」と,ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Z1」が展示されており,多くの来場者が実機を手に取りながら説明を受けていた。

 Xperia Z1は,世界市場向けの製品が2013年9月に発表されたものだが,NTTドコモブースにあるのは,「SO-01F」という製品名の入ったNTTドコモ版である。

NTTドコモ版のXperia Z1。パッと見は世界市場で売られるモデルと変わらない
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 背面パネルにはSO-01Fの製品名と,「おサイフケータイ」のマークが印刷されていた。展示機のソフトウェアは最終版ではなかったが,Xperia Z1でもおサイフケータイ機能は問題なく使えそうだ。

 Xperia Z1は,世界的なヒットとなった従来機種「Xperia Z」のデザインを継承した後継機種であり,内蔵するSoCを,Qualcomm製のハイエンドSoC「Snapdragon 800」に変更するなど,スペックの強化を図った製品となっている。発売されれば本機も人気を呼びそうだ。

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NTTドコモ版Xperia Z1の背面。目立たないがおサイフケータイのマークと,製品名が書かれている

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左側面(左)にはmicroSDカードスロットとUSB Micro-B端子,クレイドルとの接点が並ぶ。右側面(右)には内蔵カメラのシャッターボタン,音量調節ボタン,[電源/スリープ]ボタン,防水カバーに覆われたSIMカードスロットが配置。本体はXperia Zよりも若干厚いそうだが,触った感じでは分からない程度だ

 Xperia Z1以上の注目を集めていたのが,GALAXY Note 3だ。5.7インチサイズという大きな有機ELディスプレイを備えながら,横幅は現行機種である「GALAXY Note II」よりも,2mm以上狭くなった79.2mmを実現し,大きいながらも持ちやすい製品に進化している。
 NTTドコモが販売する製品は,日本向けにカスタマイズされたものであり,おサイフケータイやワンセグ機能も余すところなく備えている。「電車に乗れないスマートフォンなんていらない!」という人(筆者もそうだ)でも安心だ。

NTTドコモ版のGALAXY Note 3。5.7インチの大きな画面は迫力あるが,決して持ちにくいほど大きいわけではないという,絶妙なサイズ感だ
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GALAXY Note 3の本体頂部(左)。ヘッドフォン端子などと並んで,ロッド式のワンセグアンテナを装備。底部の中央には,USB 3.0対応のUSB Micro-B端子を備える。いよいよスマートフォンもUSB 3.0対応の時代に?

ホワイトモデルは,標準の背面パネルが革製になり,質感と持ちやすさが大きく向上した
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 GALAXYシリーズのスマートフォンは,背面のパネルをユーザーが取り外して,別売りのカバーやパネルに交換できるのが,デザイン上の特徴でもある。GALAXY Note 3の場合,ホワイトモデルは標準で,革の素材を使ったパネルを装着するようになった。この革パネルは手にした時の質感がよく,ツルツルしたポリカーボネイト製パネルよりも,手を滑らせて落とす心配がないのもいい。

 GALAXY Note 3もまた,発売されれば人気を呼びそうで,両機種ともNTTドコモが冬商戦の目玉商品とするのにふさわしい製品といえよう。


ソニーブースでは6.5インチ巨大スマホ「Xpeia Z Ultra」が展示。ただしキャリアは未公開


 NTTドコモブースの隣には,ソニーがブースをかまえており,多数のXperia Z1を試用できる形で展示していた。ところがその中に紛れるように,ひっそりと置かれていた製品がある。それが「Xperia Z Ultra」だ。
 Xperia Z Ultraは,2013年6月に発表された,6.5インチサイズの液晶パネルを備える大型スマートフォンである。ただし,今のところ日本市場での発売に関しては,とくにアナウンスがない。

 とはいえ,CEATEC会場で展示されるのだから,日本向けに発売するのだろうと説明員に聞いてみたが,どこからいつ発売といった話は,当然ながらまったく聞き出せなかった。本体背面を見ると,いかにも携帯電話キャリア固有の型番が書かれていそうな部分がシールで隠されている。これを剥がせば,どこから出るのか一目瞭然になるのだろうが……。

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ソニーブースでひっそりと展示されていたXperia Z Ultra。右写真は裏面だが,いかにもな部分が黒いシールで隠されていた……

 多少気になるのは,背面パネルにNFC対応を示す「Nマーク」が書かれていたものの,おサイフケータイのマークはなかったことだ。これについても説明員に聞いてみたが,やはり答えてはもらえなかった。あるいは,CEATEC期間中に詳細が明らかになることがあるのかもしれないが,今日のところはまだ未公表の部分ばかりである。

横位置でビデオを再生。6.4インチサイズの液晶パネルは迫力があり,発色も良好だった
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 気を取り直して外観や手に持った感触を見てみよう。まずサイズだが,さすがにかなり大きい。先のGALAXY Note 3の写真と見比べてもらうと分かるが,横幅は92.2mm,縦幅は179.4mm(いずれもグローバルモデルの数値)もあるので,スマートフォンというよりもタブレットを持っているような印象である。正直に言って,片手で操作する製品ではないだろう。
 ただし,Xperiaシリーズ共通のシャープかつフラットなデザインイメージを踏襲しているため,大きさが野暮ったさにつながるようなことはない。また,厚さが6.5mmとスマートフォンよりも薄いので,片手で持ちにくいというわけではない。ビデオを見たり電子書籍を読んだりといった,頻繁なタッチ操作が必要ない使い方をする場合は,大画面の見やすさや迫力というメリットが感じられるだろう。両手持ち必須にはなるが,ゲームも迫力のある画面で楽しめそうだ。

 サイズからして,誰にでも勧められるような製品ではないが,コンテンツ視聴を重視する人は,魅力を感じる製品となるのではないか。日本での正式発表を期待したい。


Bay Trail-T搭載タブレットや2-in-1ノートPCも出展


 CEATECでは,PC関連の話題や出展は,残念ながら少なかった。元々PC中心のイベントではないが,「IT・エレクトロニクス」の展示会で出展が少ないというのは,PCそのものの存在感低下を反映しているようで,一抹の寂しさを感じるのは否めない。

 そんな中でも,Intelブースには,各社の“2-in-1”タイプのPCやタブレット端末が出展されて注目を集めていた。とくに記者が期待していたのは,今冬に搭載製品が登場するという,新しいAtomプロセッサ「Atom Z3000」シリーズこと,開発コードネーム「Bay Trail-T」を採用した,Windows 8.1搭載タブレットやPCの出展だった。
 なお,Bay Trail-Tの詳細に関しては,こちらの記事を参照してほしい。

 さて,Intelブースや,国内メーカー各社のブースには,Bay Trail-Tを採用するタブレットや2-in-1 PCが出展されてはいたものの,ほとんどが参考出品ばかりのうえ,来場者が自由に触れる形で展示されていたものがなかったのは残念だ。
 ここでは参考出品されていた各社のBay Trail-T搭載製品を,簡単に紹介しよう。

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ASUSTeK Computerが2013年9月に海外で発表した「Transfomerbook T100」。ディスプレイ部分がタブレットになる2-in-1タイプで,海外での価格は349ドルからという。日本での発売を期待したい
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こちらは富士通が参考出品していた2-in-1タイプのPC。Bay Trail-T採用とは謳っていないものの,10インチ級サイズのタブレット部分からして,おそらく採用しているのだろうと思われる

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9月30日に発表された,IGZO液晶を搭載するBay Trail-T採用タブレット「Mebius Pad」。10.1インチサイズながら,解像度はなんと2560×1600ドットにも達する
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こちらは東芝が参考出品していた8インチサイズのBay Trail-Tタブレット。海外では「Encore」(アンコール)という名称で正式発表済みだが,日本ではまだ発表されていない

 Bay Trailシリーズは,「Atomのイメージを覆すほど速くて快適」という話が伝わってきている。これらの搭載製品が,リーズナブルな値段で日本市場にも投入されることを,切に望みたいものだ。

CEATEC JAPAN 2013 公式Webサイト


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