本大会は,2023年7月より開幕した,「ストリートファイターリーグ(SFL): Pro-JP 2023」の決勝戦。リーグ本節を1位通過したFAV Gaming(以下,FAV)と,リーグ本節を2位で終え,昨年12月に行われたプレイオフを突破したDetonatioN FocusMe(以下,DFM)が激突し,優勝賞金500万円と,2024年2月25日に行われるSTREET FIGHTER LEAGUE: WORLD CHAMPIONSHIP 2023への出場権を懸けて戦った。
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●ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 グランドファイナル 出場選手
※敬称略。()内は使用したキャラクターと操作スタイル
FAV Gaming
Sako(春麗/クラシック)
りゅうせい(JP/クラシック)
ときど(ケン/クラシック)
ボンちゃん(ルーク/クラシック)
DetonatioN FocusMe
板橋ザンギエフ(マリーザ/クラシック)
ナウマン(ケン/クラシック)
竹内ジョン(ラシード/クラシック)
ふ〜ど(ディージェイ/クラシック)
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試合の主導権を握ったのはFAV。プレーオフではラシードの強みであるイウサールからのセットプレイで勝ち星を稼ぎ,DFMのグランドファイナル進出の立役者となった竹内ジョン選手を,りゅうせい選手がほぼ完封に近い内容で制する。
続く中堅戦のsako選手も,ナウマン選手操るケンの牽制(しゃがみ中K,波動拳)に対しての反撃,的確なコンボ選択で効率よくダメージを奪って勝利すると,大将のボンちゃん選手も,フルセット(5試合目3ラウンド)までもつれ込む接戦をものにしてFAVが3連勝。1巡目でいきなり40ポイントを稼ぐ最高のスタートを切った。
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2巡目に入ってもFAVの勢いは止まらず。再度先鋒で出場したりゅうせい選手は,ナウマン選手に対してもJPの強みを押しつける攻めと,冷静な守りを見せて封殺。中堅のsako選手も板橋ザンギエフ選手相手に終始試合のペースを握り,危なげなく勝利していく。
ここまでポイントを加算できていないDFMだったが,2巡目大将として登場したふ〜ど選手のDJが反撃の狼煙を上げる。拮抗した試合内容だった1巡目とは打って変わり,ふ〜ど選手がボンちゃん選手を圧倒し,DFMに初勝利(20ポイント)をもたらした。
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3巡目の先鋒戦は,ふ〜ど選手の活躍で火が付いたのか,DFMが逆襲を開始する。ここまで付け入る隙がないように見えたりゅうせい選手のJPを,竹内ジョン選手が体力残り1割からの逆転劇や得意のイウサールからの攻めを見せ,撃破に成功する。
大将とグランドファイナル進出の立役者による連勝で試合の流れはDFMに傾いたかに見えたが,しかしここでその流れを断ち切ったのはsako選手。1巡目と同じマッチアップとなったナウマン選手との戦いは,開幕のダブルKO以外ではラウンドすら取らせない立ち回りで完勝。大将戦で勝てば優勝という状況を作り出すことに成功する。
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この日,3度目となったボンちゃん選手とふ〜ど選手の大将戦でハイパフォーマンスを見せたのはボンちゃん選手。1セット目を要所でのジャストパリィからのコンボで獲得すると,2,3セット目はドライブラッシュからの攻めやDJの主要技に対する差し返しなどでふ〜ど選手を圧倒する。
最後はコンボミスで漏れたディージェイのスーパーアーツに対してコンボを冷静に叩き込み,FAVに2年ぶりのSFL優勝をもたらした。
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なお,本稿で取り上げたストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 グランドファイナルの模様は,ZAIKOのアーカイブで配信中(https://zaiko.io/event/360197/stream/127261/145723)。また,YouTubeのCapcomFightersJP公式チャンネル(https://www.youtube.com/@CapcomFightersJP)でも,後日配信が予定されている。各試合の詳細な内容が気になる人は,そちらをチェックしてみてほしい。
FAV Gaming囲みインタビュー
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――優勝おめでとうございます。今日はときど選手が出場しませんでしたが,どういった狙いで今日のオーダーになったのでしょうか?
ときど選手:
ぼくは板橋ザンギエフ選手に対して行くつもりでした。ただ1巡目に板ザンさんが出てこなかったのと,sakoさんが1巡目の中堅戦で勝ってくれて,かなり調子がよさそうに見えたので,そのまま行ってもらおうと思いました。sakoさんが勝ち続ける限りはよろしくお願いしますと(笑)。
――今日のときど選手は試合中のモニターに向かってスマホを向けていましたが,あれは試合を撮影していたのでしょうか?
ときど選手:
そうですね。今日の配信はプラットフォームさんの仕様的に巻き戻しができなったので,その場で直前の試合をすぐに見れなかったんですよ。だから何かあった時のために次の試合までに確認できるよう,モニターを撮影していました。アメフトの選手がミスった時にiPadを見て,自分のプレイを確認しているのを見て,「これはかっこいいし使える」と思って,SFLだったりほかの大会でもやってますね。
りゅうせい選手:
2年前のSFLでもやってましたよね。
ときど選手:
まあ今日は出番がなかったんで(笑)。
ボンちゃん選手:
始まる前に「撮っとく?」って聞かれたときは「別にいいよ」って答えたんですけど,2巡目で負けたあとに見せてもらいました。0-3で負けたけどよかったところ,悪かったところを確認して反省できたので,3巡目のリードにつながったと思います。
――今日の試合ですが,コンディション的に難しい面はありましたか? 会場がかなり寒くて,それが原因でDFM側にコンボミスが出たのかなと思ったのですが。
ボンちゃん選手:
自分はそんなに影響なかったですね。
sako選手:
試合前もですけど壇上もけっこう寒かったので,体を冷やさないようにはしていました。100%ベストな状態ではなかったかもしれないですが,自分の動き自体はめちゃくちゃよかったんで。
――今日はsakoさんが1番仕上がっているというか,パーフェクトな動きに見えました。
sako選手:
いや,勝ってるからそう見えるだけで,試合内容としてはけっこう綱渡りでした。運がよかったですね。
――sako選手は2ndステージでは苦戦されていた印象でしたが,今日活躍できた要因と,チームとして1巡目から決着まで出場するオーダーを組んだ理由を教えてください。
sako選手:
もともと自分はナウマンくんに対して俺が行くというマンツーマンの対策の予定で,もし負けてしまったら,以降はほかの人が出るかもっていう話だったんですけど,1巡目でうまいこと勝てたので,そのまま行くことになりました。
――ときど選手は板橋ザンギエフ選手,sako選手はナウマン選手といったように,わりとチームとしてマンツーマンで行くという方針があったんですね。
sako選手:
そうですね。
――ボンちゃん選手は誰と戦う想定でグランドファイナルに向けて練習してきましたか? DFMはプレイオフだと対戦相手のエース(SS熊本のShuto選手)に4人全員を当てるというオーダーを取っていたので,全員を警戒する必要があったと思うのですが。
ボンちゃん選手:
相手の大将が誰であっても俺が大将として受ける,特にアウェー側では何があっても自分が大将で出るという方針でした。ただ板ザンさんが来たら,最終的にはときどが行った方がいいかもね,っていう話はしてました。
アウェーで大将として出るってことは,誰と当たってもおかしくない。だからDFMの4人全員との対戦を想定して練習していましたが,大将として出てくるのはふ〜どくんでしょ? とは思っていて,対策の比率はふ〜どくんが一番多かったですね。あっても板ザンさんとの2択。なのでザンギエフ戦の対策もしていました。
――SFLのグランドファイナルには,リードしている側が逆転されるという展開が多いという印象があるのですが,今日はいいスタートが切れたぶん,不安に感じることはありませんでしたか? 特に2巡目の大将戦(0-3でボンちゃん選手がふ〜ど選手に敗退)は,嫌な負け方だったと思うのですが。
りゅうせい選手:
先にポイントを取ったほうがまくられて大逆転勝利っていうのが,過去のSFLでもあったので,ぼくの勝ちからどんどんポイントを取っていけているのが不安ではありましたね。大丈夫かなって。
sako選手:
待機中はずっと横で「怖い怖い怖い」言ってましたね(笑)。
りゅうせい選手:
でもボンちゃんがふ〜どさんに負けるっていうのは,短期戦では起こり得ることだと思っていたんですが,ボンちゃんならそこから巻き返してくれるっていう信頼感もありました。だから最後は「大将ボンちゃんお願いします!」って感じでした。
ボンちゃん選手:
1巡目を接戦で取れて,2巡目はそれを踏まえて戦えるのもあり,かなり自信があったんですけど,0-3を食らってしまって(笑)。やっぱ強いなとは思ったんですけど,自分が負けても60-20でまたこっちのホームから始まる展開でしたし,チームメイトも勝ってくれていたので,「すいませんでした〜!」って感じで気持ちを切り替えられましたね。
sako選手:
2巡目(のボンちゃん選手)は守り気味の戦いをしちゃって,それをふ〜どくんにうまいことやられましたね。その点に気付いて改善できれば次は勝てると思っていたので,あの負け自体は心配してなかったです。そこはすごい信頼しているので。
――あらためて優勝おめでとうございます。本日はありがとうございました。

































