初代「プリンス・オブ・ペルシャ」を思わせる2Dアクションゲーム「LUNARK」プレイレポート

　フランスのCanari Gamesが開発中の横スクロールアクション「LUNARK」が，オンラインイベント「BitSummit Gaiden」に出展されている。初代「プリンス・オブ・ペルシャ」を彷彿させる手の込んだドット絵とクセの強いアクションが特徴の本作を遊んでみたので，プレイレポートをお届けしよう。


　ゲームの舞台は，地球が滅びつつある未来。人類の保存が唯一の目的である人工知能ノアは，人類の方舟として月を選び，最も近い居住可能な惑星に避難させるための船にした。しかし，ルナークと改名された月に行けるのは，選ばれた一握りの人間のみ。何らかの理由でルナークへの移住を拒否された主人公のレオは，ノアによる全体主義体制に対する反乱の中で，自らの生い立ちに迫っていくことになる。


　本作は初代「プリンス・オブ・ペルシャ」や「フラッシュバック」といった，1980〜90年代の古典的名作にインスパイアされた作品で，細部まで描き込まれたドットアートと，滑らかなアニメーションが大きな特徴。デモ版では，レオを操作してエイリアンの遺跡のような場所を探索できた。


　レオのアクションは，歩く，走る，ジャンプする，ぶら下がる，など多彩で，プレイ感覚はまさに初代「プリンス・オブ・ペルシャ」といった感じ。足場の切れ目でバランスを崩して「おっとっと」となったり，勢いよく壁にぶつかってよろけたりするところも，そのままだ。操作に対するリアクションがワンテンポ遅れるもどかしさも，年季の入ったゲーマーには懐かしく感じられるだろう。


　基本的なゲーム内容は，ステージを探索して鍵となるアイテムを手に入れ，スイッチを起動して道を切り拓くというもの。途中で出現するクモやコウモリといった敵は，銃で倒したり，ローリングで回避したりしながら先に進んでいく。最後は，巨大なクモのボス敵との戦闘が待っており，ボスを倒したところでデモ版は終了となった。


　現時点での発売時期は未定だが，デモ版の手触りは良好で，古典的な2Dアクションゲームが好きな人には見逃せないゲームになりそう。このデモ版は，Utomikの「BitSummit Gaiden」特設ページで期間限定でプレイできる。また，すでにSteamのストアページが開設されているので，気になる人はウィッシュリストに入れて，今後の動向に注目しておこう。

「LUNARK」公式サイト

「BitSummit Gaiden」公式サイト

Utomik「BitSummit Gaiden」特設ページ