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「ロスト・エンバー」プレイレポート。広大な大自然の中でオオカミとなり,人々が消えた遺跡の謎をゆったりと紐解いていこう
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印刷2019/12/05 00:00

プレイレポート

「ロスト・エンバー」プレイレポート。広大な大自然の中でオオカミとなり,人々が消えた遺跡の謎をゆったりと紐解いていこう

 GameTomoから発売中の「ロスト・エンバー」PC / PS4 / Xbox OneNintendo Switchは発売日未定)は,ドイツに拠点を置くインディースタジオMooneye Studiosが手がけるアクション・アドベンチャーだ。プレイヤーは太古の遺跡が各地に残る大自然の中で,名もなきオオカミとなり,古代人の歴史と記憶を蘇らせながら,その謎に迫っていく冒険に挑むことになる。

 本作は,ドイツのゲームショウgamescom 2018で「Best Indie Game」に選ばれるなど,国内外で複数の賞を受賞し高い評価を集めている作品だ。ボイスを含む「完全日本語版」としてリリースされたロスト・エンバー。今回はPC版をプレイしたので,そのレポートをお届けしよう。

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「ロスト・エンバー」公式サイト


 ロスト・エンバーの舞台は,かつて人類が築いた壮大な遺跡が各地に残るものの,今は人の姿が全く見られず,動植物の楽園となっている領域だ。その遺跡も多くが朽ちて石の塊になりつつあり,もはや人の営みといったものはほとんど感じられない状態となっている。
 そのような世界で,プレイヤーの分身となるオオカミは,赤く輝く不思議な「光の玉」と出会う。その光の玉は人間の言葉を話し,オオカミに助けを求めてきたのだ。“彼”が語るにはかつて自分はここに住む人間であったが,記憶を失った上に各地に張られた「障壁」に阻まれていて,死後に向かう「光の都」へ行くことができないのだという。

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人間の言葉をしゃべる光の玉と,それを理解する主人公のオオカミ。物語の序盤,光に包まれた女性が現れ,光の玉と旅立つべきだと語り,オオカミに「魂替え」の能力を与える。彼女の正体は,物語を進めると判明していく
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 さらに彼は,オオカミ自身も太古の昔にここに住む一員だったが,同じく光の都に向かうことができなった彷徨(さまよ)える魂「ロスト・エンバー」となってしまい,そのせいでオオカミに生まれ変わってしまったのだと語る。
 かくしてオオカミと光の玉は互いに協力し合い,各地に眠る太古の遺跡を巡りながら,謎の障壁を破壊して光の都へ向かう旅に出ることになる。

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 前述のとおり,本作はオオカミを操りながら遺跡の謎に挑んでいく,三人称視点のアクション・アドベンチャーだ。プレイヤーはナビゲーションであり,同時に語り部でもある光の玉と二人三脚となって,広大で美しいフィールドを駆け巡る。そして各地の遺跡に眠る「記憶」を呼び覚ますことによって,かつてここで自分に何があったのかを追体験していくことになる。
 実際のマップはかなり広いが,重要な記憶が眠る場所には“狼煙”のような赤い煙が立っており,遠くからでも場所を簡単に確認できる。基本的には,その方向に向かっていればゲームが進むというシンプルな仕組みだ。

エリアは「赤い障壁」によって区切られているが,狼煙の元に移動して過去の記憶を再生することにより,その障壁を破壊できるようになる。“記憶”は現実に重ね合わせるように表示されるが,色は赤に統一されているので,どの部分が過去のものなのかはすぐにわかる
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 フィールドには「宝物」や「キノコ」など,探索が絡む隠し要素が多いものの,基本的には一本道となっており,重要な記憶を呼び覚まして障壁を破ると封鎖が解かれ,先に進めるようになる。物語は章立てで進み,進める道が複数あるエリアもあるが,途中のルートやプレイ時間によって展開が変わることはない。なので,じっくりと自分のペースで探索を進めていくことができる。
 自然や遺跡の中で迷ったときには,高所に移動すると狼煙が目視できる確率が高まる。だが,その煙に近づいてみると思った以上に高所にあったり,壁に阻まれていたりと,必ずしも“そのまま”アクセスできるとは限らない。そこで役立つのが「魂替え」という能力だ。

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「魂替え」を実行するとオオカミは光の粒子になって,ほかの動物に乗り移る。特に時間制限があるわけではないので,ずっと変化したまま進んでもいいし,すぐに元の姿に戻ることも可能だ
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オオカミは足が速いものの,当然ながら空中や地中を進むことはできない。そういった場所に行くなら,魂替えが必須だ。乗り移る動物によって,利用できる地形やオブジェクトが異なる
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 魂替えは序盤に入手できる能力で,発動すると自分の身体ごと近くにいる動物に自分の魂が移動し,その動物を操作できるようになる。乗り移れる動物はそれぞれ,オオカミとは違う移動手段とスキルを持っており,例えばアヒルになれば歩行は遅いが低空飛行や滑空が可能になって山や崖を越えることができるし,アルマジロに乗り移れば地中を移動できるようになる。
 地面を走ることしかできないオオカミと違い,鳥や魚になれば空中や水中を自由に移動できるようになるため,プレイフィールが大きく変わるのも面白い。展開によっては瞬間的に操作するキャラを替える必要もあり,同じフィールドでも全く違った世界を次々体験することができる。

 この魂替えは移動を楽にするために使用するのはもちろん,本作の謎解き探索にも使用する。前述のようにオオカミでは進めない場所が多々あり,そこに記憶が眠っていたり,宝物があることが珍しくないからだ。乗り移れる動物は,ある程度近づけば「意識を集中する」ことによって壁越しでも簡単に見つけられる。
 また,すでに乗り移った状態でも意識の集中は可能で,その時は“その動物で利用(破壊)可能なオブジェクト”がハイライトされる仕組みだ。明らかに壊せそうな壁があったり,土が軟らかくて掘れそうな場所があったりしたら,近くに使えそうな動物がいないか注意してみよう。

 ただ,本作の謎解きは全体的にかなり易しいものが多く,また光の玉にヒントを聞くこともできるので,詰まることはほとんどないだろう。隠し要素を全部見つけるといった場合は別だが,物語の進行に必要な謎解きは最小限という印象で,どちらかといえばフレーバー的な存在に近い。オオカミと光の玉,そして遺跡の過去の謎を解き明かすことこそが本作のメインであり,それ以外の要素は意図的に削ってあるように感じた。

 それは「戦闘要素はもちろん,体力やスタミナゲージすらない」ことや「落下してもノーペナルティで即座にその場から復帰する」という辺りにも表れていると思う。なので設定に難度選択はないし,一部でQTEを求められたりする場面もあるが,これも簡単な上に設定でオフにできてしまう。
 そういった点では,ガチのアクションゲームや謎解きアドベンチャーを求めるゲーマーには,少々物足りないかもしれない。

各地に隠された宝物,思わぬところに生えているキノコ,そして伝説の動物など,隠し要素はかなり多い。ゲームの進行には関係ないが,ゲーマー心をそそられて,ついつい寄り道してしまう
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一応QTEはあるのだが出てくる頻度は低く,決められたボタン押すだけなので,難度としては非常に簡単。あくまで演出の一環といった感じだ
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 しかし,美しく広大な大自然のフィールドを“自分だけのもの”という感じで,自由に駆け巡るのはそれだけでも結構楽しい。探索要素のアイテムは数多く,これらは単にシナリオを追うだけではほとんど集まらないし,一部はタイミングやアクションを必要とするものもあって,ゲーマー心をくすぐるアクセントになっている。また,要所を押さえたタイミングで流れる音楽は美しく,雄大な世界とマッチして非常に印象に残る。

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 全体としては比較的小粒な作品であるのは間違いないが,想像以上に世界は広く,草原,砂漠,河川,雪山といった舞台はバラエティ豊かで,単調で飽きてしまうことはないだろう。ゲーム内には「太古の遺跡の謎を解く」というテーマに沿ったようなゆったりとした時間が流れており,敵や時間制限に探索を邪魔されてしまうこともない。
 またネタバレになってしまうので詳細は控えるが,太古の記憶と,今の冒険が徐々にリンクしていくストーリーは興味深く,こちらも印象に残るものだった。

 前述のように,アクションやパズル単体として見ると物足りなさは感じるものの,作品全体としてのバランスは決して悪くはない。むしろ自由気ままに動物たちに乗り移り,気が向いたら煙に向かって進んで,太古の世界を垣間見る……といった楽しみ方がいいかもしれない。美しい自然の中に埋もれた,過去の悲しい物語。興味がわいたらぜひ手にとって,この世界を堪能してみてほしい。

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「ロスト・エンバー」公式サイト

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