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32:9の超ワイド液晶やG-SYNC Compatible対応有機ELテレビなど,2020年に登場する注目のゲーマー向けディスプレイ&テレビをチェック
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印刷2020/01/25 00:00

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32:9の超ワイド液晶やG-SYNC Compatible対応有機ELテレビなど,2020年に登場する注目のゲーマー向けディスプレイ&テレビをチェック

画像(018)32:9の超ワイド液晶やG-SYNC Compatible対応有機ELテレビなど,2020年に登場する注目のゲーマー向けディスプレイ&テレビをチェック
 2020年1月上旬に行われたCES 2020では,ゲーマー向け液晶ディスプレイの新製品がいくつか発表となった(関連記事1関連記事2)。今回は,Samsung Electronics(以下,Samsung)とLG Electronics(以下,LG)がCES 2020の主会場に設けたブースの展示から,ゲーマーが注目すべきディスプレイ新製品を紹介したい。


曲げに曲げたSamsungの32:9ディスプレイ新モデル「Odyssey G9」


PCであれば,写真のようにディスプレイ6枚を使って広大な画面に表示することもできる
画像(019)32:9の超ワイド液晶やG-SYNC Compatible対応有機ELテレビなど,2020年に登場する注目のゲーマー向けディスプレイ&テレビをチェック
 据え置き型ゲーム機ではできないゲームPCならではの利点に,マルチディスプレイ環境でのゲームプレイがある。複数枚――現実的には3枚程度か――のディスプレイを並べて広い画面でゲームをプレイするのは,今のところPCでしかできない。ただ,設置面積や費用を考えると,誰でもできるものではないのが難点だろう。
 こうしたマルチディスプレイにおける課題を解消する新たな提案として,2017年ころから登場したのが,32:9というアスペクト比の映像パネルを採用する超ワイドなゲーマー向けディスプレイだ。これは一般的なアスペクト比である16:9のディスプレイ2枚並べた画面を,1枚のディスプレイで実現したものといえるだろう。
 2017年にSamsungが世界市場向けに発売した「C49HG90」を皮切りに,SamsungのライバルであるLGや,ASUSTeK Computer,MSIといった台湾系メーカーもこぞって製品を発表している(関連記事1関連記事2関連記事3)。
 
 CES 2020では,このアスペクト比32:9を採用する超ワイドディスプレイの仕掛け人であるSamsungが「これまでとはひと味違う32:9」を提案してきた。それが「Odyssey G9」である。

Odyssey G9の使用イメージ
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 Odyssey G9における最大の特徴は,1000Rという高い湾曲率だ。
 湾曲型液晶パネルでは,湾曲の曲率を示すのに「半径○○mmの円を描くカーブ」という値を用いることが一般的である。たとえば,C49HG90の湾曲率である「1800R」は,「半径1800mmの円を描くカーブ」を意味するわけだ。湾曲率の数値は小さいほど湾曲がきついので,Odyssey G9の1000Rは,かなり強く湾曲していることが分かるだろう。
 実際にOdyssey G9を斜めから見ると,画面中央の凹んでいる感じがすさまじく,強いカーブを描いているのが見てとれる。

湾曲率1000Rの曲がり方は伊達じゃない。中央に視点を置いた一人称タイプのゲームとの相性はかなりよいと感じる
画像(003)32:9の超ワイド液晶やG-SYNC Compatible対応有機ELテレビなど,2020年に登場する注目のゲーマー向けディスプレイ&テレビをチェック 画像(004)32:9の超ワイド液晶やG-SYNC Compatible対応有機ELテレビなど,2020年に登場する注目のゲーマー向けディスプレイ&テレビをチェック

 Samsungによると,一般的なPCディスプレイの視聴距離である50cm前後離れた場所において,Odyssey G9のFOV(Field of View,画角)は水平106度に達するという。これは一般的なVR HMDに匹敵する囲まれ具合と言っていい。筆者は,Samsungが推奨する50cmくらいの距離からOdyssey G9でデモ映像を見てみたが,映像に周囲を取り囲まれる感覚は強く,中央を注視しているときにも,左右の端にある映像が自然に視界に入ってくる。

これだとさすがに筆者の位置は画面に近すぎなのだが,一般的な視聴距離で,FOVが106度の映像サラウンド体験が楽しめるのはなかなかである
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 Odyssey G9の画面中央は,かなり凹んでいるのだが,映像が歪んでいるとはそれほど感じなかった。製図の図面のように直交した線で描かれる画像では,印象が変わるかと思う。だが,3Dグラフィックスであれば,不自然という感じはあまりなく,むしろ自然な映像に見えた。画面中央に視点を置く,レースゲームやFPSでは,とくに相性が良さそうだ。

映像入力インタフェースは,背面下部のカバー下にあるが,カバーを取り外しての撮影はNGだった
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 Odyssey G9は,32:9ディスプレイの第2世代モデルということもあって,前世代に当たるC49HG90と比べて,ディスプレイとしての基本スペックをかなり強化しているのも見どころだ。
 まずバックライトシステムに直下型LEDを使うVA液晶パネルを採用して,最大輝度は1000nitを実現。VESAのHDR表示規格「DisplayHDR 1000」にも対応するという。Samsungお得意の量子ドット技術を組み合わせることで,色域も拡大しており,DCI-P3色空間カバー率は95%に達したとのこと。
 解像度は5120×1440ピクセルで,横方向の解像度がいわゆる5Kとなっている。Samsungとしては,2560×1440ピクセル(QHD)の画面を2枚横並びに配置できる「Dual QHD」解像度採用をキャッチコピーとして本製品をアピールしたいとのことだった。
 垂直最大リフレッシュレートは,ゲーマー向け液晶ディスプレイの上位製品と同様である240Hzとなっている。また,ディスプレイ同期技術として,VESAのAdaptive-Syncへの対応に加えて,NVIDIAのG-SYNC Compatible(以下,G-SYNC Compatible)認証も取得したという。

スタンドとディスプレイ部との付け根には,カラーLEDイルミネーション機能が組み込まれている。ブースの担当者によれば,LEDの色は52色から選択可能で,5種類の発光パターンを用意するとのこと
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ちなみにOdyssey G9は,CES 2020のPC周辺機器部門でInnovation Awardsを獲得している
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 Odyssey G9の価格は,現時点で未定とのことだが,現行の32:9ディスプレイにおける中心価格帯は,日本円の税込価格にすると約15万円から20万円なので,Odyssey G9もこの程度か,それよりもやや高いくらいになると思われる。発売は2020年内を予定しているとのことだが,日本国内には,Samsung製ディスプレイの正式な販路がないため,入手するには並行輸入品の登場を待つしかないのが残念でならない。

 なお,会場に実機の展示はなかったが,SamsungはOdyssey G9と一緒に「Odyssey G7」という下位モデルも発表している。垂直最大リフレッシュレートが240Hzで,湾曲率1000RのVA型液晶パネルという特徴はOdyssey G9と同様だが,こちらはアスペクト比が16:9で,解像度が2560×1440ピクセルという一般的なワイドディスプレイのサイズとのことだ。画面サイズは32インチと27インチの2種類あるそうだが,せめて32インチモデルのアスペクト比は,21:9にしてほしかった。

下位モデルのOdyssey G7は,一般的なアスペクト比16:9のディスプレイとなる
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SamsungのOdyssey G9/Odyssey G7製品情報ページ(英語)



LGが21:9の38インチモデル含む,ゲーマー向けディスプレイ4製品を発表


 続いて,LGの新製品を紹介しよう。世界市場はもとより,日本市場においても多くの製品を展開するLGだが,CES 2020では,PC向けディスプレイとして5つの新製品を発表した。
 最初に紹介するのは,38インチサイズでアスペクト比21:9の液晶ディスプレイ「38GN950」と「38WN95C」だ。38GN950は,LGのゲーマー向けブランド「UltraGear」の製品で,もう一方の38WN95Cは,とくにブランドがついていない一般消費者向けのモデルなのだが,スペックはほぼ共通である。

ゲーマー向けブランドUltraGearの38GN950。映像入力インタフェースとして,HDCP 2.2対応のHDMI×2とDisplayPort×1を備える
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ほとんど同じスペックの38WN95C
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 いずれも解像度が3840×1600ピクセルの湾曲型IPS液晶パネルを採用する。湾曲率は未公開だが,曲がり具合はゆるく,平面に近い印象だ。おそらく2018年4月に国内発売した「38WK95C-W」と同じ2300R程度だと思われる。

展示ブースでは,3枚の38GN950を使った体験コーナーがあった。38GN950の湾曲率は緩やかなので,それほどのサラウンド感はない
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 垂直最大リフレッシュレートは144Hzで,中間調(gray-to-gray)応答速度は1ms,Adaptive-Sync対応かつG-SYNC Compatibleの認証を取得している。HDR表示のほうは,VESAの規格である「DisplayHDR 600」に準拠する。それに加えて,Sony Interactive EntertainmentやMicrosoftが参加する業界団体「HDR Gaming Interest Group」が策定したゲーム向けのHDR映像表示ガイドライン(関連記事)への準拠もアピールしていた。
 2製品の違いは,本体カラーやスタンドの形状という外観と,38WN95Cはリフレッシュレート上限を引き上げるオーバードライブモードを備えることくらいで,わずかな差でしかない。おそらく38WK95C-Wの後継製品をゲーマー向けと一般消費者向けの2ブランドで展開したのだろう。
 どちらの製品もスペックは高く,ゲーム用と普段使い用を兼任できそうな魅力のある製品だ。展示会場で説明を聞いた限り,通常モデルの38WN95Cでもゲーマーのニーズを十分満たせそうに思えた。

 また,UltraGearからは,38GN950以外に,34インチサイズの「34GN850」と27インチサイズの「27GN950」も同時に発表となっている。
 34GN850は,アスペクト比が21:9で,解像度が3440×1440ピクセルの湾曲型IPS液晶パネルを採用する製品だ。湾曲率は未公開だが,スペックから察するに,2019年7月に国内発表した「34GL750-B」の後継モデルで,おそらくこれと同じ1800Rだと思われる。
 最大リフレッシュレートは144Hzで,38GN950と同じく,オーバードライブモードで160Hz表示まで対応する。また,Adaptive-Sync対応とG-SYNC Compatible認証取得済みという点も,38GN950と同じだ。
 対応する色域は,DCI-P3色空間カバー率98%となかなか優秀な一方で,HDR表示は「DisplayHDR 400」規格までの対応となる。発売は2020年内を予定して。価格は未定とのことだ。
 
34インチサイズの液晶ディスプレイ34GN850。HDMI×2,DisplayPort×1(いずれもバージョン未公開),3.5mmヘッドフォン端子×1を装備
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 一方の27GN950は,ほかの3製品と異なり,アスペクト比16:9,解像度が3840×2160ピクセルの平面IPS液晶パネルを採用したディスプレイとなっている。これ以外の基本的なスペックは,34GN850と似ており,垂直最大リフレッシュレートは144Hzで,オーバードライブモードで160Hz表示まで対応,Adaptive-Sync対応および,G-SYNC Compatible認証取得済みといったところ。
 HDR表示規格は,DisplayHDR 600に準拠しており,この点では34GN850を上回っている。発色もよく,ゲームだけではなく,汎用の液晶ディスプレイとして使っても良さそうな製品だ。発売は2020年内の予定で,価格は未定となっている。

27インチサイズの液晶ディスプレイとなる27GN950。スタンドはピボット回転に対応しており,縦画面での運用も可能だ
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LGのUltraGear製品情報ページ(英語)



LGは有機ELテレビ製品でも高リフレッシュレートは可変フレームレートに対応


 さて,筆者が以前にLGを取材したとき,同社は,ゲーム用途はディスプレイ製品で対応して,テレビ製品にはゲーム向けの最適化モードを搭載しないという方針であるという話だった。しかし,2020年はこの方針を大きく転換するそうだ。
 具体的には,2020年のLG製有機ELテレビ製品に低遅延モードを実装したうえで,Adaptive-Sync対応,およびG-SYNC Compatible認証を取得するというのだ。また,HDMI入力時の垂直最大リフレッシュレートを120Hz表示に引き上げるそうで,これまでよりもテレビをゲーマー向けディスプレイとして利用しやすくする。

LGはワールドワイドで,「テレビでゲームを」というプロモーションを展開するようだ。そしてG-SYNC Compatibleのロゴをプロモーションで活用するという考えらしい
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 CES 2020の展示ブースには,メインストリーム市場向けの有機ELテレビ製品であるCXシリーズから,65インチモデル「65CX」と48インチモデル「48CX」を展示していたのだが,「Adaptive-Sync対応は,CXシリーズのみというわけではない」と担当者は力説していた。

LGの有機ELテレビ製品としては,最小画面サイズとなる48インチモデルの48CX
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 Adaptive-Sync対応および,G-SYNC Compatible認証を取得するのは,ウルトラハイエンド市場向けのZXシリーズと,ハイエンド市場向けのGXシリーズ,メインストリーム市場向けのBXシリーズ,およびCXシリーズの2020年モデルで,合計12製品にもなるという(※製品数は,画面サイズのバリエーションも1製品として数えた数字)。つまり,CES 2020で話題になった巻き取り対応有機ELテレビのRXシリーズを除いたほぼすべての製品が,Adaptive-Sync対応および,G-SYNC Compatible認証を取得するわけだ。
 ちなみに,LG製有機ELパネルを採用したテレビは,メーカーを問わず,焼き付きを防止するために輝度のゲインコントロールが必要であったため,1フレームの内部遅延が発生するのを避けられなかった。LG製テレビの2020年モデルが,この問題をどう解決したのか気になるところである。

応答速度は早いが,表示パイプラインの構造上,1フレーム遅延が避けられないとされてきた有機ELテレビ製品に「LOW LATENCY」のうたい文句が!
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LGの有機ELテレビ製品情報ページ(英語)


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    LG UltraGear

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