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[GDC 2018]新作ゲーム機「Atari VCS」,その正体はAMD製APU搭載のLinuxマシンだ
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印刷2018/03/23 18:04

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[GDC 2018]新作ゲーム機「Atari VCS」,その正体はAMD製APU搭載のLinuxマシンだ

 Atariというブランドの据え置き型ゲーム機としては,1993年の「Atari Jaguar」以来,実に25年ぶりの新作となる「Atari VCS」。GDC 2018に合わせて本機を正式発表したAtariは,会場近くのホテルで実機を披露しており,筆者はそれをチェックすることができたので,本稿ではその内容をお届けしたい。
 四半世紀ぶりの再挑戦となるAtariのハードは,いったいどんなゲーム機なのだろうか。

Atari VCS
Atari VCS


その正体はBristol RidgeベースのLinuxマシン


Michael Arzt氏(COO, Atari Connect, Atari)
Atari VCS
 今回Atari VCSについて話をしてくれたのは,AtariでAtari Connect部門のCOOを務めるMichael Arzt(マイケル・アーツ)氏だ。Atari ConnectというのはAtariのハードウェア事業を統括するところだそうで,「近年のAtariは,PCやモバイルデバイスとの連動,あるいはスピーカー付きキャップなどといったウェアラブルデバイスを展開してきたが,そういった努力の新しい成果がAtari VCSだ」と氏は語っていた。

 残念だったのは,展示機は本体前面のAtariロゴが光るだけで,波打ったような外観になっている天板部の溝も通風孔としては機能していないことだ。ただ,氏によるとこの展示機はいわゆるモックアップではなく「インダストリアルデザインのモデル」で,外観は最終デザインそのものだそうだ。つまり,最終的に市販されるAtari VCSの筐体展示というわけである。

Atari VCS
展示されていたのはあくまでもインダストリアルデザインで,中身は空っぽのようだった。ちなみに,写真に写っている箱はAtari Connectが販売しているAtari Snapback Speakerhat」のもので,Atari VCSとは関係ない
Atari VCS
Atari VCSのユニークな天板デザインに寄ったところ。溝の部分は通気孔と思われるが,中には基板もファンも実装されていないため,音やエアフローの存在はもちろん確認できなかった

 さて,Arzt氏によると,Atari VCSが搭載するプロセッサは,Bristol Ridge世代のAMD A-Series APUで,スペックとしては「A10」クラスとのこと。OSはLinuxベースとなる独自のものだそうだ。
 背面のインタフェースがHDMI Type A×1とUSB Type-A×4,有線LAN接続用のRJ-45,microSDカードリーダーになるというのは決定している一方,搭載するメインメモリやストレージのスペックはまだ固まっていないという。

Atari VCSの本体背面。写真でRJ-45の左下に見える端子が何かは聞き忘れたが,電源用のように見える
Atari VCS

 1973年にAtariがリリースした「Atari 2600」は当初,「Atari Video Computer System」(※太字は4Gamerによる)と名乗っていた。それだけにAtari VCSという名称が当時を知るAtariファンに懐旧の念を起こすことは疑いようがないが,それだけではないとArzt氏は言う。「Atari VCSの基本コンセプトはあくまでも,『テレビ向けのコンピュータシステム』だ」(同氏)。

 つまり,Atariの古いゲームをプレイしたり,対応する最新のゲームをプレイするための「ゲーム用途」だけではなく,ビデオや音楽を楽しんだり,Webブラウザを立ち上げてオンラインのコンテンツを利用したりすることまで,Atariは意識しているということである。イメージとしては,ニンテンドークラッシクミニシリーズとSteambox,そしていわゆるセットトップボックスの機能を足して3で割ったといったところになるだろうか。
 Arzt氏の口ぶりからすると,Atariとしてはかなり「多機能セットトップボックス」に近い,広範な用途を想定しているようだった。


価格は未定ながら税別300ドル未満がターゲット。標準添付のコントローラはClassic Joystickのみ


 3月20日の記事でお伝えしているとおり,Atariは4月にも,Atari VCSの予約受け付けを開始すると予告している。ただし,搭載するAPU以外のスペックが固まっていないこともあって,現時点で価格は未定だそうだ。Arzt氏も「(税別)249ドルから299ドル,もしくはそれ以下ならもっと好ましい」と述べるに留めていた。

Classic Joystick。本コントローラのみに対応したゲームを作る野心的なインディ系開発者は出てくるはずだ
Atari VCS
 なお,正式発表に合わせてAtariは,Atari 2600に付属していたジョイスティックをイメージした専用コントローラ「Classic Joystick」と,現代的なデザインのゲームパッド「Modern Controller」の存在を公表しているが,現在のところ,標準添付のコントローラは前者のみになる予定だそうだ。
 その理由としてArzt氏は「すでに多くの家庭にはXbox ControllerなどUSB対応の周辺機器が出回っており,新しいものを買い増しするのを好まない消費者が多いことが想定されるから」と述べていたので,Atari VCSはどうやら,USB接続のゲームパッドなどを広くサポートすることになるようだ。XInput対応ならOKかも,くらいに考えておくといいかもしれない。

Modern Controllerは明らかにモックアップで,寄るとプラスチック素材のモールド跡を確認できた
Atari VCS Atari VCS

 気になる対応ゲームに関する詳しい情報は一切がノーコメント。ただし,Classic Joystickに対応したAtariのクラシックタイトルのうち,いくつかが標準でバンドルとなることは間違いないようだ。
 気になるのはAtari VCS用のサードパーティ製タイトルが出てくるか否かだが,ここは何とも言えないところ。Atariがサードパーティを口説き落とせるかどうかで,ゲーム機としてのAtari VCSの最終評価は変わってくるように思われる。SteamOS向けのタイトルがAtari VCS上でも動くとかいったことがあれば,それでもずいぶん救われそうだが……。


量産準備はほぼ完了。今後は情報も出てくる?


Atari VCS
 GDC 2018の取材でAtari VCSについて判明したことは以上だ。
 Arzt氏によると,ハードウェア製造委託先との交渉はほぼ終わっているらしいので,スペックさえ固まれば,量産を始められるのではなかろうか。

 氏は「Atariboxとして2017年7月にアナウンスして以降,まったくフォローアップできていなかったのは反省すべき部分」と語っていたので,量産開始,そして販売開始に向けて,今後は情報の頻繁なアップデートに期待したい。

[GDC 2018]Atari,据え置き型ゲーム機「Atari VCS」を正式発表

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Access Accepted第349回:Atariの歩んだ栄光と苦難の歴史


Atari VCS公式Webサイト(英語)


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