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「北斗が如く」「龍が如く ONLINE」「龍が如く 極2」が発表。豪華キャストが顔を揃えた「龍が如くスタジオ 新作発表会」をレポート
「龍が如く 極2」が2017年12月7日発売。真島吾朗のプレイアブル追加シナリオをはじめ,新要素が多数追加
「龍が如く」のオンラインゲーム,その名も「龍が如く ONLINE」発表。スマホ&PC向けに2018年サービス開始
北斗の拳×龍が如くスタジオ。漫画「北斗の拳」を原作とするPS4用ソフト「北斗が如く」が発表。新たな“世紀末救世主伝説”が幕を開ける
ステージに登壇した「龍が如く」シリーズ総監督を務めるセガゲームスの名越稔洋氏より,最初に紹介されたのは,極プロジェクト第2弾となる「龍が如く 極2」だ。本作は2006年にPS2用ソフトとして発売された「龍が如く2」のリメイク版で,セガゲームスのPS4用ゲームエンジン「ドラゴンエンジン」によりカットシーンやアドベンチャー,バトルがシームレスに展開される。もちろんグラフィックスも大幅に進化し,東京・神室町と並ぶゲーム中の舞台,大阪・蒼天堀も作り直され,より没入感の高い探索が可能になっているという。
さらにリメイクにあたり,真島吾朗をプレイアブルキャラクターとした新シナリオも追加。名越氏は,「『龍が如く』『龍が如く2』ではそんなに出番がなかったんですが,シリーズ一番人気の真島吾朗を入れないとファンの皆さんは納得しないでしょう」と説明していた。
加えてテーマ曲は,レゲエパンクバンド・SiMが本作のために書き下ろした「A」(エース)となることも明かされた。名越氏によると,「桐生一馬と郷田龍司のバチバチの関係をうまくリリックに乗せた楽曲になっている」とのこと。
そして今回のリメイクでは,キャストを一新しており,高島 遼役に白竜さん,倉下 渉役に木下ほうかさん,別所 勉役に木村祐一さん,瓦 次郎役に寺島 進さんをそれぞれ起用した。ちなみに瓦 次郎役の寺島さんは「龍が如く2」から継続となるが,「極2」では声だけの出演だった前回とは異なり,キャラクターモデル化もされている。
会場にはこの4名のキャスト陣が登壇し,本作にまつわるトークを繰り広げた。
白竜さんは「龍が如く6 命の詩。」にて再現されたビートたけしさんの姿を見て,「リアルだな」と感心していたという。また高島 遼のキャラクターは普段演じている役に近くやりやすかったそうだが,自身の演技と「龍が如く2」における舘 ひろしさんの演技とのギャップに少々苦労したそうだ。
木下さんは,同業者が次々に「龍が如く」シリーズに出演しているのをうらやんでいたところにオファーが来て嬉しかったと語った。その一方でボイス収録が8割方終わったあたりで「ガイドに沿った演技がどこか不自然」という理由から,すべて録り直す羽目になったという苦労エピソードも披露した。
木村さんは,本作のモデリングのための撮影現場に,35台ものカメラが設置されていたことに驚いたという。また演じることになった別所については,自身のイメージとも近くやりやすかったとのこと。
寺島さんは,ボイスのみの出演だった前回(龍が如く2)はかなり厳しい演技指導を受けたとのエピソードを披露し,「今回は,やりやすかった」と話していた。
「龍が如く 極2」の製品情報も公開された。また9月開催の東京ゲームショウ 2017では本作のプレイアブル出展および新トレイラーが公開されるとのこと
続いて発表されたのは「龍が如く」シリーズの新展開「新・龍が如くプロジェクト」だ。このプロジェクトではコンシューマ機向けと,それとは別の新たなプラットフォーム,具体的にはPC/iOS/Android向けの2タイトルを展開するという。
そして今回発表されたのは,PCおよびスマートフォン向けの新作「龍が如く ONLINE」だ。
名越氏と「龍が如く」シリーズのプロデューサー横山昌義氏によると「新・龍が如くプロジェクト」で展開される2タイトルは「同じ主人公,同じ世界観で,序盤は同じストーリーだが,途中から枝分かれしていく」という。
名越氏は,10年以上続いた「龍が如く」シリーズの主人公・桐生一馬の後継者となるので,命名に苦労したという。「彼自身の世界観と,桐生のいる『龍が如く』を背負っていくという意味で,ギャップのある名前を付けた」と語っていた。
ちなみに“一番”という名前がつけられているが,人望のあった桐生一馬とは異なり,人間性に難がある。スタートはかなりのダメ人間だが,「新・龍が如くプロジェクト」では,そんな彼が成り上がっていくサクセスストーリーが描かれるとのことだ。
横山氏は,「初代『龍が如く』は最初に世界観ありきで作っていったが,今回は『龍が如く6』のあとの神室町を描くために主人公から作っていった」と説明する。そうした主人公をプロジェクトの象徴として表現するにあたり,キャストには声優の中谷一博さんを起用することに決めたという。なお中谷さんは, これまでにも桐生一馬の親友でありライバルでもある錦山 彰を演じてきたという経緯を持っている。
中谷さんは「ゲームはもっと踏み込めないのか?」という初代「龍が如く」のキャッチコピーを引用し,「皆さんの力をお借りして。新しいプロジェクトに責任を持って踏み込んでいきます。皆さんの期待に応えるゲームをお届けしたいです」とコメントしていた。
「龍が如く ONLINE」は2018年のサービスインを予定。またコンシューマ版の「新・龍が如く」の続報は,名越氏いわく「皆さんが『龍が如く 極2』を遊び尽くした頃に」とのことだ。
最後に発表された「北斗が如く」は,その名が示すとおり「龍が如く」シリーズと「北斗の拳」とのコラボレーションにより実現したアクションアドベンチャーで,龍が如くスタジオが培ってきたノウハウを注ぎ込んで鋭意開発中だという。
「北斗が如く」のゼネラルプロデューサーを務める佐藤大輔氏によると,本作の企画は,ストーリーを中心に進行する「龍が如く」と「北斗の拳」との相性がいいのではないかというアイデアに端を発しているとのこと。
その一方で本作オリジナルの新キャラクターも登場するのだが,こちらは「北斗の拳」原作者の一人である原 哲夫氏が描き下ろしているという。
またバトルには「秘孔アクション」を採用。「龍が如く」のスタイルを継承しつつ,「北斗の拳」ならではの派手で爽快なバトルを楽しめるそうだ。
本作は「こんなケンシロウ見たことない」というコンセプトのもと,ケンシロウがバーテンダーになってシェイカーを振ったり,鉄骨で敵を吹き飛ばしたりするといったミニゲームが用意されるとのこと。名越氏は,「龍が如くスタジオが作る『北斗の拳』」と表現していた。
そんな本作でケンシロウのボイスを担当するのは,「龍が如く」シリーズで長らく桐生一馬を演じてきた黒田崇矢さんだ。佐藤氏は,もともと黒田さんがケンシロウ役にピッタリだと考えていたという。当の黒田さんも,長年ケンシロウを演じたいと考えていたそうで,オファーを受けたときは「死んでもやる!」と即答したとのこと。またその直後から,「お前はもう死んでいる」を筆頭に,ケンシロウのセリフを練習していたそうだ。
実は佐藤氏がオファーを出した時点で,原作者である原氏のOKはまだ出ていなかった。もしも,原氏のOKが出なければ黒田さんの起用は立ち消えとなってしまうのだが,サンプルボイスを収録し,原氏に聞いてもらったところ,2週間ほど経ってからOKをもらったという。その間,黒田氏はドキドキしっぱなしだったそうで,出演が決まり,ボイス収録時に原氏が立ち会ったときも思わず声がうわずってしまったとか。
ちなみにサンプルボイスを聞いた原氏は「この声は,体の大きい屈強な人物のものですか?」と,黒田さんの体格を言い当てたそうだ。
なお「北斗が如く」では,ケンシロウ以外の主要キャラクターのボイスも,「龍が如く」シリーズでおなじみのキャストが演じることとなる。名越氏は「コラボとはこういうもの,ということを表現したかった」と語り,「たぶんあのキャラはアイツが演じるんじゃないか」ということを想像して楽しんでほしいとコメント。こうした情報は,今後,定期的に公開されていくとのことだ。
「北斗が如く」は,2018年リリース予定。こちらも東京ゲームショウ 2017にてさらなる情報が公開される。
発表会の最後には,名越氏が「龍が如くスタジオは,これまでさまざまな挑戦をしてきましたし,その積み重ねの結果,新しいタイトルを生み出しています」とコメントした。今回発表したうち,「龍が如く 極2」および「北斗が如く」に関しては,東京ゲームショウ 2017のセガゲームスブースでぜひチェックしてほしい,と発表会を締めくくった。
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