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「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の発売日は2017年6月20日。ファンイベントで行われた吉田直樹氏による基調講演をレポート
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このイベントではまず,FFXIVのプロデュサー兼ディレクターの吉田直樹氏による基調講演が行われ,同作の拡張ディスク第2弾「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」(以下,紅蓮のリベレーター)の発売日が2017年6月20日と発表されたほか,その内容についての新たな情報が公開された。本稿でその模様をレポートしよう。
新ジョブは「赤魔道士」。ロールは遠隔魔法DPS
登壇した吉田氏はまず,紅蓮のリベレーターで追加される新ジョブが「赤魔道士」であると発表し,ジョブ専用装備を着たアートを紹介した。赤魔道士のロールは遠隔魔法DPSで,黒魔導士や召喚士と同じカテゴリーに入るという。
右手にレイピアを携え,左手に魔法のクリスタルを掲げて戦い,黒魔法と白魔法から生まれた赤魔法による遠隔攻撃を行う一方で,レイピアによる近接攻撃も可能。専用アクションにより敵との距離を詰めたり離れたりといったスタイルになるという。また,連続魔という独自のアクションを持ち,これにより魔力を高めて強力な攻撃を繰り出していくとのことだ。
また吉田氏は,赤魔道士に対応したクラスは用意されず,「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」側のエリアでジョブ取得が可能で,赤魔道士でメインクエストを進めることも可能だとした。なお,赤魔道士はLv.50からスタートするという。
続けて氏は赤魔道士のムービーを紹介し,どれが連続魔を使っているシーンなのかなどを想像しながら見てほしいと語った。
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発売日は2017年6月20日。潜水によりストーリーの舞台は海中へ広がる
続いて吉田氏は,「Version 4.0ダイジェスト」と題して,2016年10月14日に行われた「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016 LAS VEGAS」(以下,FAN FES LASVEGAS)の基調講演で発表した紅蓮のリベレーターに関する情報を振り返った。
詳しくはこちらの記事を参照していただきたいが,簡潔にまとめると,メインストーリーはアラミゴの奪還へと進み,ガレマール帝国の第XII軍団長「ゼノス」が新たな障壁となるという感じだ。
続けてFAN FES LASVEGASで披露された新たなフィールドのムービーが流されたのだが,その間に吉田氏は「スパイダーマン」がプリントされたTシャツに着替えた。
FAN FES LASVEGASでは,吉田氏が着ていた「スカーレット・ウィッチ」のTシャツが赤魔道士を示唆していたわけで,今回もその意図が注目されたが,氏は「何か意味があるのかな?」とはぐらかした。新ジョブに関するヒントだと思われるが,具体的な発表は2017年2月18日,19日にフランクフルトで開催される「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL EUROPE」(以下,FAN FES EUROPE)まで待つ必要がありそうだ。
なお,第4のハウジングエリアについては,「今日どこなのかを明かしたかったが,まだ明かせない」と説明があった。こちらも,FAN FES EUROPEで明らかになるだろう。
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●新しい水中アクション
そして吉田氏は「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ではフライングマウントで“空を飛ぶ”という新しい体験を提供できたと前置きしたうえで,紅蓮のリベレーターでは“泳ぐ”“潜る”という新しい「水中アクション」が追加されると明かした。
泳げる場所(泳げないところも存在する)にキャラクターが突入すると,自動的に泳ぎモーションに切り替わるとのことで,その際にローディングの処理などは発生しないという。泳ぎのモーションは,通常平泳ぎで,スプリントを使用するとクロールに変わるが,地上よりも移動はやや遅くなるとのこと。水泳中にバトルはできないが,DOTを受けるなどして水泳中に力尽きた場合には専用のモーションが用意されているという。
なお,フライングマウント騎乗中は水上を移動することになり,コスタ・デル・ソルなど新生エオルゼアのエリアでも泳げる場所が追加されるという話だ。
潜水も水泳と同様に,できる場所とできない場所があり,ローディングなどの処理が発生せず,地上からシームレスに潜水へ移行できる。気になる呼吸については,魔法の効果により可能になるとのこと。メインストーリーに用意されている,潜水に関するクエストをクリアすると潜水可能になるという。
潜水中にバトルは発生しないが,NPCとの会話は可能で,ギャザラーによる採集も行える。漁師に関して新たなギャザリングも登場するようだ。
ちなみに,潜水は水泳と異なり,紅蓮のリベレーターで追加されるエリアのみで可能となる。そして,吉田氏は水泳や潜水を行っている様子をムービーで紹介した。
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●新しい蛮族「アナンタ族」
紅蓮のリベレーターでは,新しい蛮族「アナンタ族」が追加される。プレイヤーには“ラミア”と言ったほうがなじみがあるかもしれない。アナンタ族はアラミゴ周辺に住む蛮族で,女性のみで構成されている。アラグ帝国時代から存続している蛮族だが,現在はガレマール帝国の迫害を受けているとのことだ。
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●テーマソングは植松伸夫氏が作曲
ここで植松伸夫氏がビデオメッセージで登場し,紅蓮のリベレーターのテーマソングを作曲していると発表。現在は6割ぐらいの出来で,新生エオルゼアの「Answers」や蒼天のイシュガルトの「Dragonsong」とはまた違ったテンポの曲になるという。なお,FAN FES EUROPEでは植松氏も登壇するとのことだ。
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●新たな高難度レイド「次元の狭間オメガ」
さらに吉田氏は,紅蓮のリベレーターで追加される大迷宮バハムート,機工城アレキサンダーに続く高難度レイドが,「次元の狭間オメガ」であると発表。“オメガ”という名前は,パッチ2.3のメインストーリーで“蛮神を捉えし者”として登場しており,パッチ3.5で再びストーリーに絡んでくるという。
そして吉田氏は,オメガはこれまでのレイドとテイストが若干異なると,その内容に触れた。
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●新たなアライアンスレイド「リターン トゥ イヴァリース」
続けて吉田氏は,クリスタルタワーやシャドウ・オブ・マハに続く新たなアライアンスレイドが「リターン トゥ イヴァリース」だと明かした。そして,このリターン トゥ イヴァリースでは,シナリオ・脚本担当として「オウガバトル」シリーズを手掛けた松野泰己氏が参加。ボスのデザインは「牙狼-GARO-」の原作・監督・脚本で知られる雨宮慶太氏が手がける。
登壇した松野氏は「パッチのリリースが遅れたら私のせい」と冗談を交えながら,「ファイナルファンタジータクティクスやファイナルファンタジーXIIをプレイしていなくても楽しめる内容にしている」と説明。また,同じく登壇した雨宮氏も「松野氏のプロットに負けない,記憶に残るボス戦になるようにがんばる」とその意気込みを見せた。
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●コレクターエディション
そして,吉田氏は試作途中としながらも,紅蓮のリベレーターのコレクターズエディションを紹介した。氏によると,コレクターズエディションには,特典としてゼノスのハイクオリティフィギュアや,天野喜孝氏描きおろしの特装ボックス,ビジュアルアートブック,さらに新たに描きおろされたエオルゼア全図,車に貼れる丈夫なロゴステッカーなどが付属するとのこと。
インゲームアイテムには,「マウント:シルドラ」,「ミニオン マメット・バッツ」,赤魔道士専用武器「チキンナイフ」が用意されているとのこと。コレクターズエディションにはダウンロード版も用意される。
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![]() ミニオン マメット・バッツのCGアート |
![]() 赤魔道士専用武器「チキンナイフ」のCGアート |
●発売日は2016年6月20日
基調講演の最後には,スクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏が銃を携えて登場。松田氏は,「スクウェア・エニックスの初夏はいつなの? と聞かれることが多い」と紅蓮のリベレーターの発売日に言及。会場のディスプレイを銃で撃つと,発売日が2017年6月20日であることが明かされた。
予約は1月24日に開始。吉田氏は,「社長が発売日を発表して,もし遅れたら前代未聞ですよ」と振ると,松田氏は「(吉田氏は)前代未聞好きじゃん」とジョークで返していた。
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基調講演のラストでは,ファンフェスティバルのオープニングを兼ねる形で,吉田氏を含めて開発陣を含め18人が登壇して挨拶。吉田氏は「FFXIVづくしのクリスマスイブとクリスマスを楽しんでいってください」と来場者に呼びかけた。
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吉田氏によると,紅蓮のリベレーターに関する情報には,発表できていないことが多くあり,それらはFAN FES EUROPEで発信されるとのこと。今後も目が離せそうにない。
「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」公式サイト
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- ライター:宮崎真一

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