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印刷2015/06/11 18:18

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スマホアプリ完全連動型TCG「銀鍵のアルカディアトライブ」制作発表会レポート。アバター要素などゲームシステムの一端が明らかに

 2015年6月10日,六本木ヒルズのグリー本社にて,KADOKAWA,グリーエンターテインメントプロダクツ,ホビージャパンの3社による新作トレーディングカードゲーム(以下,TCG)「銀鍵のアルカディアトライブ」の制作発表会が開催された。

 3社による製作委員会方式という,TCGとしては珍しい体制で展開される本作は,“スマートフォンアプリ完全連動”をコンセプトとして謳う,これまでとは一味違うタイトルだという。
 発表会では,本作の概要や販売戦略のほか,今後のスケジュールなどが明らかにされたので,その内容をレポートしていこう。また記事の後半では,発表会で分かった範囲での本作のゲームルールについても紹介しているので,本作がいったいどんなゲームか気になっている人はぜひ参考にしてもらいたい。

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「銀鍵のアルカディアトライブ」公式サイト



アプリとの連動が必須となる,スマホ完全連動型TCG


 発表会では各社の代表としてKADOKAWAの池田正道氏,グリーエンターテインメントプロダクツの原田考多氏,ホビージャパンの一戸健史氏がまず登壇し,本作のコンセプトである“スマートフォンアプリとの完全連動”を解説した。
 スマートフォンアプリとTCGの連動といっても,一体どの程度のものなのかというのが気になるところだろう。ゲームの進行をスマートフォンで補助するようなアイデアであれば,過去にもブロッコリーが展開する「Z/X -Zillions of enemy X-」などでも取り入れられており,ことさら新しいというわけではない。
 しかし,本作はそこからさらに一歩踏み込んで,アプリと連携することを前提としてルールが作られている。詳細なルールなどは後述するが,その点において,本作は過去に類を見ないTCGということになる。

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 原田氏は「TCGはプレイヤー同士に深いつながりを作るコンテンツです。ですが,対面対戦のゲームであるために,コミュニティがローカルに分断されている。地域に散らばったコミュニティをスマホを介してつなげることが,本作の目標です」とその意議を語った。

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グリーエンターテインメントプロダクツ 原田考多氏
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ホビージャパン 一戸健史氏

 ゲームコンセプトに続いて,ゲーム内容や展開スケジュールが発表された。これらを担当したのは,「銀鍵のアルカディアトライブ」プロデューサーであるKADOKAWAの風間将吉氏だ。

KADOKAWA「銀鍵のアルカディアトライブ」プロデューサーの風間将吉氏
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 スマホアプリの用意が必須となる本作だが,ゲームの大部分の操作は,従来のTCGと同じくカードを動かすアナログな操作となる。ではアプリ側が何を受け持つかと言えば,「メイガス」と呼ばれるプレイヤーの管理だ。
 メイガスには,体力や属性といったステータスが設定されており,固有の必殺技や装備品によるカスタマイズが可能。見た目のカスタマイズやボイス変更といった要素もあり,戦闘を重ねることで成長する要素も用意されている。いわばプレイヤーのアバター要素というわけだが,実際のゲームにどう関わってくるのかは,後述のルール説明にて紹介する。

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 またスマホアプリには対戦の結果をネットワークにアップロードし,プレイヤー間で共有する仕組みもある。この機能を活用したコンテンツが,全国のプレイヤーの戦績によって陣取り合戦を行う「グラン・アポカリプス」だ。
 プレイヤーはアプリの初回起動時に,いくつかの陣営から所属する“トライブ”を決定する。対戦結果は所属陣営のポイントとしてカウントされ「グラン・アポカリプス」の結果に影響するのだ。

グラン・アポカリプスの実施スパンは,2か月から3か月程度とのこと。新しいブースターパックの発売との同期する形での開催が予定されている
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現時点で明らかになっている4つの陣営。黒の陣営「冥王に寄る滅理帝国 並びに重機械化兵団」は,ブースターパック第2弾以降に登場する
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TCGショップ用に用意されるWiFiスポットなど,本作の展開に合わせたインフラの整備も予定されている
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 具体的な展開のスケジュールについては,ブースターパック第1弾,およびスターターデッキが9月10日に発売予定であることが発表され,それ以外にもさまざまな情報が明らかにされた。以下にロードマップとしてまとめているので,参考にしてほしい。

「銀鍵のアルカディアトライブ」ロードマップ(2015年6月〜2016年2月)


◯2015年6月
  • 事前登録開始

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  • プレミアムビギニングライブ

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◯2015年7月
  • 全国4都市最速体験会 ビギニングツアー

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◯2015年8月
  • ビギニングキャラバン

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◯2015年9月
  • スタートアップツアー

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  • スターターデッキ3種 発売
  • ブースターパック第1弾 発売

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◯2015年11月
  • スターターデッキ1種 発売
  • ブースターパック第2弾 発売
  • トライブフェス

◯2015年2月
  • ブースターパック第3弾 発売

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ルールの骨子は非常にシンプル。連動要素がゲームの面白さを決める


 一通りの発表が終わった後は,本作の詳しいルール説明が行われた。実際にプレイすることはできなかったが,対戦の様子を紹介する形で解説が行われたので,そこから分かったゲームの基本的なルールを紹介していく。

会場では対戦の実演も行われた
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 本作のゲームシステムは非常にシンプルだ。カードは“ユニット”“スペル”の2種類しか存在せず,ユニットが登場できるのは3つのスクエアのみ。以下の図からも分かるとおり,操作が必要なエリアも一般的なTCGと比べて少なめになっている。

デッキは50枚。組み込むカードの属性に制限はないようだ
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指定されたコストを支払うことでカードを使用できる。コストの支払いはチャージエリアのカードを,コストの枚数分だけ捨て札するだけで良い。チャージエリアのカードは毎ターンデッキから3枚配置される
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 戦闘は向かい合った正面のユニットと行われる。数値の計算も単純で,攻撃側が防御側以上のパワーを持っていれば勝利となる。ただし,防御側はガードコストを支払って手札からユニットを召喚し,防御ユニットのパワーを増強できる。相手のチャージエリアと手札が潤沢な時は,攻撃の順番に注意したほうが良さそうだ。

撃破されたユニットはリバース状態となるが,その場から破棄されることはない。ただし,リバースやレストの状態で攻撃を受けると,ボーナスダメージ(+1)が入ってしまう。場にセットしたユニットは自分のターン中にチャージエリアに移せるので,ルールを活用してうまく立ち回ろう
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 こうしたシンプルな基本システムに,スマートフォンを用いたプレイヤーキャラクター「メイガス」の要素が加わることになる。

 メイガスはゲーム中,1ターン中に1回発動できる“イクエイション”や,ターン開始時に発生するランダム効果“スクリプト”などを使用できる。また,プレイヤーがダメージを受けるごとに上昇する“F.E.Gゲージ”があり,これを使って必殺技である“ファイルイクエイション”を発動できる。
 これらの要素をどの程度カスタマイズできるかは今のところ不明だが,ある程度デッキに合わせて選ぶことは可能なようだった。

 なお,成長要素の細かな仕様については,今回は深く触れられなかった。基本ルールはシンプルにまとまっているため,このメイガスのカスタマイズ要素&成長要素次第で,本作の奥深さが決まりそうだ。続報に期待しよう。

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 ゲームルールの紹介をもって,今回の制作発表会は幕となった。新しい試みがかなり盛り込まれたタイトルだけに,その全貌はまだ見えてこない。しかし,対戦環境を整えるための小売店へののネットワークサポートや,コミュニティをネットワークでつなげていくという狙いからは,その本気度の一端がうかがえるというものだろう。

 公式サイトでは,すでに本作の事前登録が始まっているほか,世界観を紹介するテキストなども掲載されている。興味をもった人は,そちらも合わせてチェックしてみてはいかがだろうか。

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「銀鍵のアルカディアトライブ」公式サイト

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    銀鍵のアルカディアトライブ

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