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スナイピングの緊張感が半端ない,狙撃に特化したFPS「スナイパー ゴーストウォリアー3」のプレイレポート
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印刷2017/10/11 00:00

プレイレポート

スナイピングの緊張感が半端ない,狙撃に特化したFPS「スナイパー ゴーストウォリアー3」のプレイレポート

 ユービーアイソフトから発売中のFPS「スナイパー ゴーストウォリアー3」は,ポーランドのデベロッパCI Gamesが開発する「Sniper: Ghost Warrior」シリーズの最新作だ。狙撃にほぼ特化した硬派なゲーム性が魅力で,世界中でコアなファンを生み出してきたが,その最新作では,どのような部分が進化したのだろうか。プレイしたので,そのレポートをお届けしたい。

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「スナイパー ゴーストウォリアー3」公式サイト


 ゲームの舞台は,南コーカサスのジョージア(旧称はグルジア共和国)だ。西アジアと東ヨーロッパを結ぶ地政学的に重要な場所だが,現在はならず者の分離派グループと政府軍との内戦が起きており,無政府状態になっている。主人公である海兵隊員ジョナサン・ノースはJSOC(統合特殊作戦コマンド)から,分離派のリーダーを排除せよという命令を受ける。

 そんなジョナサンには,敵の捕虜になって死亡したはずの弟ロバートがいたが,分離派が支配する地域で彼が生きているかもしれないという情報をキャッチする。かくしてジョナサンは,JSOCからの公式な任務と,弟の救出という個人的な目的を胸に抱き,ジョージアに向かう,というのが本作の設定となる

ジョナサン(右)と弟のロバート
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 本作は,現在のところシングルプレイキャンペーンのみのFPSで,マルチプレイは用意されていない。ひと昔前なら,とくに海外メディアでは減点対象になったかもしれない仕様だが,最近はシングルのみで評価の高いFPSも次々に登場しており,本作もその1つといえる。もっとも,マルチプレイはリリース後に実装される予定とのことだが。
 いずれにせよ,凄腕のスナイパーとしてのジョナサン,そして兄としてのジョナサン,その両面が描かれた物語の展開は濃密で,本作の見どころだ。果たしてジョナサンは,ロバートと再会できるのだろうか。

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風向きや射角を計算に入れて狙撃せよ! 徹底したリアリティに開発者のこだわりを見た


 撃ちまくる場面もないわけではないが,基本はスナイパーライフルを使った長距離狙撃だ。照準器をズームインして,十字線に捉えたターゲットにちゃんと命中させるには,いろいろなことを考え合わせなくてはならない。

 狙撃ではターゲットまでの距離や射角が重要であり,さらに風向きが弾道に影響を及ぼすこともある。ブレが生じて,狙いがなかなか定まらないときは,[L3]ボタンを押し,息を止める。そうすればブレが軽減するが,当然ながら息を止めていられる時間には限りがある。
 また,壁やレール,倒れた木などを使って射撃姿勢をとることもでき,それによりブレのない射撃が行える。銃にバイポッドを取り付ければ,射撃姿勢はさらに安定するので,長距離の敵を捉えやすくなる。このように,本作の中心となる狙撃へのこだわりぶりは徹底している。
 そして,しかるべきタイミングが来たら,チャンスを逃すことなく即座に撃つのだ。

スコープを覗き,敵を探し出せ。長距離ショットが決まったときの気分は格別だ
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 文章で説明すると,難しい印象を受けるかもしれないが,実際にプレイしてみると分かりやすく,誰でも凄腕スナイパーになったような気分になれるだろう。とはいえ,ゲームの難度は個人的には高めだと思う。

 これについては,丁寧なチュートリアルが実装されており,さらに難度としてノーマルハードチャレンジが用意されているので,狙撃ビギナーでも安心だろう。ちなみに難度チャレンジでは,スタミナや姿勢などのインタフェースをオンオフするなど,かなり細かい設定ができるため,ゲームに慣れたあとの縛りプレイに向いている。

難度はノーマル,ハード,チャレンジの3つから選択できる
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発見されたら即ピンチ。スニークと狙撃を駆使してミッションに挑め


 使用する弾薬には,複数のタイプが存在する。重装備の敵を倒す「徹甲弾」,隠れている敵をおびき出す「おとり弾」,気候や射角の影響に自動的に対応する「DARPA弾」などがあるので,適材適所で使い分けよう。

 狙撃を外すと仲間を呼ばれてしまったりするため,撃つときの緊張感は非常に高い。へたな1発が命取りになりかねず,失敗すると状況が一気に不利になってしまうことも珍しくないのだ。だがそのぶん,うまくいったときの達成感は格別で,こうした,1発の銃弾が天国と地獄を分けるというゲームシステムが,狙撃の緊張感を高めることに非常に役立っている。ほんと,撃つ前はドキドキしてしまう。

ヘッドショットを決めると,銃弾視点になるという,シリーズではおなじみの演出が施されている
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 本作にはスナイパーライフルだけでなく,アサルトライフルやハンドガン,コンバットナイフなどの武器も登場する。これらは,敵が接近してきて,狙撃では対応できなくなったときに使われるものだが,上記のように敵に発見されると仲間を呼ばれて一気にピンチになってしまう。多勢に無勢では勝ち目はなく,被ダメージを軽減するようなアイテムはあるものの,できる限りスニークと狙撃を駆使してミッションを進めるべきなのだ。

 スニーク移動で役に立つのが「偵察モード」で,これは[L1]を押すことで,崖を登れるポイントや,敵が仕掛た地雷,狙撃地点などがハイライトされるというスグレモノだ。

偵察モードを使って地雷の位置を確認。おっと,危ない危ない
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ドローンの使用も可能で,これを飛ばすことで敵の位置などを確認できる
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 ミッションクリアなどでスキルポイントが入手でき,これを使って新たなスキルを覚えられる。スキルには毛色の異なる「スナイパー」「ゴースト」,そして「ウォリアー」という3つのカテゴリがあり,例えばスナイパーの「カメラマン」を覚えれば,監視カメラの映像が見えるようになり,「エコーロケーション」では,敵の声や足音が視覚的に表示される。
 また,ゴーストの「スリ」は,敵の死体からアイテムを自動的に奪い,「ハート・ロッカー」は爆発によるダメージが軽減する。ウォリアーの「倹約」は,弾丸をクラフティングするための素材を減らし,「ランナー」はダッシュ時などのスタミナが減りにくくなるといった具合に,いずれもミッションの遂行を楽にしてくれるものばかりだ。

 どのスキルを選ぶかはプレイヤーの自由なので,自分のスタイルに合った方向にジョナサンを育てていこう。筆者はもっぱら,スナイパーを中心にスキルを覚えている。スニークがやりやすくなるので,こっそり戦いたいという人にはオススメだ。

スキルの種類は「スナイパー」「ゴースト」「ウォリアー」の3つ
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狙撃だけではない。オープンワールドやクラフト要素を楽しもう


 シリーズ従来作に比べて本作の大きな特徴の1つとなるのが,オープンワールド要素と「隠れ家」だ。
 ゲームの基本的な流れは,JSOCからミッションを受け,それをクリアしていくことだが,本作の背景となる世界は広大で,かつ移動は基本的に自由というオープンワールドになっている。車でさまざまな場所を探索するだけでも人々の生活の垣間見えて楽しいし,いろいろなところで発生するサブミッションを受けていくのも面白い。
 さらに,A地点からB地点に一瞬で行ける「高速移動地点」があちこちに存在しているので,オープンワールドものゲームにありがちな,移動に時間がかかりすぎるといった苦労も少ない。

マップはかなり広く,プレイヤーはそこを自由に移動できる
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 作戦の拠点となる隠れ家では,ベッドに横になって休憩したり,弾薬を補充したり,さまざまなガジェットを装備したりできる。「作業台」で弾丸などのアイテムを作成できるので,ミッションに備えて準備をしておこう。「ノートパソコン」を見れば,ミッションの依頼や収集品,統計データの確認などが行える。隠れ家はまた,高速移動地点でもあり,即座に戻ってこられるのもありがたい。

 もっとも,隠れ家はおよそ人間が生活できるような場所ではない。トイレも汚いし,「よくこんなところで寝泊まりできるな」としか思えない。自分ならおそらく1日といられないので,任務のためとはいえ,尊敬するぞジョナサン。

こちらがジョナサンの隠れ家。簡易シャワーもあるが,高度な訓練を受けたジョナサンでなければ,こんなところにいるのは耐えられないだろう
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 以上,簡単に紹介したが,いかがだろうか。狙撃しまくりヒャッホー! というタイトルではなく,正直,人を選んでしまうところもあるかもしれない個性派タイトルだが,シリーズファンはもちろん,狙撃の1発の重みをずっしり感じたいFPSファンにはオススメだ。描かれる物語は興味深く,登場するキャラクターも個性的。オープンワールドやクラフト要素もゲームにうまく溶け込んでいるという印象。

 上記のように,ミッションを進めるのは簡単ではないが,理不尽でもないので,システムを理解して戦略を立てて挑めば,必ずクリアできる。筆者も何度となくゲームオーバーになったが,不思議とゲームを投げ出すことはなく,むしろ,「次こそは」と試行錯誤したくなってきたほどだ。秋の夜長,敵地に潜入した凄腕スナイパーになってみたいという人は,ぜひ試してみよう。

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