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ハロー!Steam広場 第216回:お気に入りの曲はどれくらい強いのか。楽曲データでステージが自動生成される全方位STG「Beat Hazard 2」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,熱がでたらヒートシンクをおでこに貼る上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第216回は,全方位STG「Beat Hazard 2」を紹介しよう。本作は,音楽データを分析してステージを自動生成するという特徴を持っており,登場する敵の数や攻撃の激しさが曲調によって変わるほか,ボスの戦艦も自動で作られるので,“楽曲と戦っている”という気分になれる。
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お気に入りの曲はどれくらい強いのか。遊べるビジュアライザー「Beat Hazard 2」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は海外のインディーズ系デベロッパCold Beam Gamesが手がける「Beat Hazard 2」を紹介しよう。
本作は,ゾンビウィルスが蔓延した都市を舞台とするサバイバルホラーゲーム――ではなく,見下ろし視点でプレイする全方位シューティングゲームだ。よく見るとBioではなくBeatである。
ゲームの目的は,四方八方からやってくる敵機を撃退して最後まで生き残ること。ステージの広さが一画面内に留まっているため,敵機や敵弾で画面が埋め尽くされることもしばしば。眩しすぎるエフェクトも相まって大変賑やかである。
そんな本作における最大の特徴は,音楽データを分析してステージを自動生成するという仕組みである。プレイヤーは,自分の手持ちの曲をゲームに取り込み,そこから生み出されたステージでサバイバルを繰り広げるというわけだ。
登場する敵の数や攻撃の激しさはもちろん,ボスの戦艦も曲調によって自動で作られるので,“楽曲と戦っている”という気分になれる。また,自機の攻撃度合いも曲調に合わせて変化するため,転調による盛り上がりもしっかりと味わえるのがポイントだ。言ってしまえば「遊べるビジュアライザー」である。
ゲーム内に取り込める楽曲データは,「mp3/wma/flac/ogg/aac/m4a/wav」となり,前作よりも幅広いファイル形式に対応しているのも嬉しいところ。またSHOUTcastのインターネットラジオ局とも連携しており,好きなチャンネルで遊ぶこともできる。
もっとも注目すべきは「Open Mic」システムだ。これを利用すると,PC上で再生している音がリアルタイムで分析され,それに基づいたステージが生成されるのだ。要するに,YouTubeやAmazon Musicといったストリーミングサービスも活用できるというわけである。
ゲームそのものはシンプルな作りだが,自分のお気に入りの曲がどのように牙を剥いてくるのかを確かめるのが面白く,つい時間を忘れていろいろな楽曲を試してしまう。「あの曲からこんなボスが!?」といった驚きがたくさんあるので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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