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ハロー!Steam広場 第209回:化けて隠れてハンターを出し抜け。オンライン対戦隠れ鬼ゲーム「Witch It」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Dead by Daylightでキラーをやると無性にケバブが食べたくなる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第209回は,Barrel Roll Gamesが2017年6月から公開している「Witch It」を紹介しよう。本作は最大16人のプレイヤーが,魔女とハンターに分かれて戦うゲームだ。ルールはいわゆる隠れ鬼で,隠れる側の魔女が,食べ物や家具といったオブジェクトに変身できるというのが特徴だ。
4Gamer公式キュレーター
※来週のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載となります。次回掲載は,8月31日となります。化けて隠れてハンターを出し抜け。オンライン対戦隠れ鬼ゲーム「Witch It」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,2017年6月にアーリーアクセスがスタートした,Barrel Roll Gamesの「Witch It」を紹介しよう。
本作は最大16人のプレイヤーが魔女とハンターに分かれて戦うゲームだ。ルールはいわゆる隠れ鬼であり,何かしらのオブジェクトに化けている魔女を,ハンター側が見つけ出すというもの。PCゲーマーであれば,プロップハント系と言ったほうが伝わるかもしれない。ちなみにチームの振り分けは,ハンターより魔女が多くなるように自動で行われる。
魔女側は,ゲームが始まると30秒間の猶予が与えられるので,そのうちに,マップにあるオブジェクトに照準を合わせて左クリックで化ける。バケツや花瓶といった小物から,バナナやピザといった食べ物,さらにはタンスやテーブルといった大きい家具まで,マップにある大抵のオブジェクトに化けられるので,どれに化けようか選んでいる時点でワクワクしてしまう。
次に隠れる場所だ。このゲームでは,どこに隠れると自然に見えるのかがポイントになる。果物に化けたのであれば,木箱の中やテーブルの上にいるほうが自然だし,タンスであればほかのタンスと並ぶのがベストだろう。マップ自体も凝った作りになっているので,どこに隠れるかを探っているだけでも割と楽しい。
ただし,オブジェクト化すると自身に物理演算が適用されるので,箱の中に入ったり,テーブルの上に乗ったりするのには,テクニックが必要になる。これが結構難しいのだが,そのぶん「これなら絶対にバレない」というところにうまくハマったときの達成感は大きい。
とはいえ,どんなにうまく隠れたところで,バレるときはバレるものだ。疑り深いハンターであれば,自然すぎることが逆に不自然とでも言わんばかりに攻撃してくるので,油断禁物である。魔女には偽造のオブジェクトを召喚して操るというスキルがあるので,これを使ってハンターの注意をそらすのも1つの手だ。
「自分はうまく隠れている」――魔女側の誰もがそう思っているだろう。その自信を打ち砕いていくのがハンターの仕事だ。ハンター側は「じゃがいも」をオブジェクトにぶつけて,制限時間内にすべての魔女を見つけ出せれば勝利となる。じゃがいもをぶつけたテーブルやらタンスが悲鳴を上げたら,そいつが魔女だ。
また,スキル「Chicken」を使うと,魔女を探知するニワトリが召喚される。探知範囲は狭いものの,小物系をまとめてチェックできるので,積極的に使うといいだろう。
魔女にはヒットポイントがあるので,見つかっても逃げ出せばまだチャンスがある。うまく撒いて別のオブジェクトに化けられれば,儲けものだ。
また,バレるよりも先に逃げ出すのも1つの戦略である。片っ端からオブジェクトをチェックする几帳面なハンターが近づいてきたときは,こちらから先に動いたほうが良い。その手のハンターは目の前のオブジェクトに気を取られがちなので,意外と逃げられるのだ。
残念ながら日本語には未対応であるが,やっていること自体は隠れ鬼そのものなので,ルールはすぐに理解できるだろう。オブジェクトに変身できるという特徴を活かした心理戦が熱く,スキルを使えば隠れる側も仕掛けていけるので,どちらでプレイしても退屈はしない試合展開になる。
何より,負けてもぜんぜんストレスを感じず,試合中のチャットも「lol」「lmao」で埋め尽くされるところが,とても平和的で良い。プレイ時間も一試合4分と,サクっと遊べるので,興味のある人はぜひプレイしてみてほしい。
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