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「ペルソナ」シリーズのライブは,2008年を皮切りに開催されており,ファンの間ではおなじみのイベントとなっているが,今回は2013年に続く2回目の日本武道館でのライブということで,期待している人も多かっただろう。
ライブ以外の部分にも“お楽しみ”が存在した。開催当日の昼頃から,「ライブ中に新作の情報が公開されるのでは?」というウワサがファンの間で飛び交っていたのだ。
その原因は,ライブ開催当日に主催者側へ送りつけられた,「The Phantom」という謎の人物からの予告状。
アトラスが開発中の新作「ペルソナ5」のテーマカラーを思わせる真っ赤な予告状は,一体何を意味するのだろうか。本稿ではその結末までを含めてレポートしよう。
既に掲載されている速報をうっかり読んでしまった人も,2月5日のお昼頃まで脳内時間を巻き戻しながら記事を読み進めてほしい。
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■出演者(敬称略)
川村ゆみ
Lotus Juice
平田志穂子
目黒将司(アトラス)
小林哲也:キーボード&バンドマスター
浜口高知:ギター
黒田元浩:ベース
佐藤大輔:ドラム
原田友斉:サックス&フルート
MIZ:バイオリン
DJ WAKA:DJ
当日は平日(木曜日)で,さらに降雪という悪条件にもかかわらず,日本武道館の客席は当然のように満席。開演前からペルソナファン達の熱が感じられた。
今か今かとライブ開始を待つ観客の前に,「ペルソナ4」(以下,P4)のクマが登場。注意事項の伝達が行われるだけかと思いきや,ここで,新作「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト」(以下,P4D)の最新ムービーがサプライズ公開された。
そのムービーや,同作の特典情報などは,こちらの速報が詳しいので,そちらを参照してほしい。圧倒的に可愛い菜々子ちゃんのダンスはファン必見だ。
ウワサ通りに新作情報が発表されたが,例のThe Phantomとは関係なさそう……と思っていたところで,ステージの幕が振り落とされた。オープニングを飾ったのは,Lotus Juiceさん&平田志穂子さんによる「P4D」オープニングテーマの「Dance!」だ。ライブらしいスピーディなアレンジを,ポップで美しい映像演出が彩った。
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その勢いに乗るかのように,演奏は「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」(以下,P4U2)のオープニング「Break Out Of...」へとつながる。平田さんとLotus Juiceさんの声が切り替わるごとに,客席には歓声と光の美しい波が生まれた。
続く3曲目には,川村ゆみさんが登場。平田さんと組んでの楽曲は「ペルソナQ」のオープニング「MAZE OF LIFE」。女性的な美しさを持ちながら,男性的な“力強さ”を内包した川村さんの声に後押しされ,会場の熱気はさらに増していく。
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怒濤のオープニング曲攻勢が終わったところで,MCが挟まれた。話題は天気の話になったが,川村さんによると,ライブ当日は満月で,月齢に大きな影響を受け,特に満月の時には凶暴化する悪魔が登場するアトラスのRPGにちなんだイベントにはぴったりなのだとか。大安や仏滅といった六曜ではなく,月齢にこだわるアトラスの気配り(多分)は心憎い。
トークが終わると,Lotus Juiceさんと川村さんがおもむろにステージ両隅へと移動。銃型召喚器を自らの頭に突き付けた二人が「ペルソナ!」と叫ぶと同時に,次のナンバーが幕を開ける。粋な演出と共に始まったその曲は,「P3」の戦闘曲「Mass Destruction」,続いて同作のオープニング「Burn My Dread」だ。
「ペルソナ」シリーズのイメージを変えた同作に思い入れのある筆者はカメラを構えながらちょっと涙ぐんでしまった。
「P3」の次に何が来るのかと思っていたら,Lotus Juiceさんがステージ脇から,観光地にあるような“顔出し看板”を持ってきた。その看板は通販番組の司会者風だ。そう,「時価ネットたなか」の商品宣伝コーナーである。まさかLotus Juiceさんによる「時価ネットたなか」が披露されるとは……。
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続いてステージに出た平田さんはP3に続く“P4祭り”のスタートを宣言。その言葉通り,「P4」オープニングの「Pursuing My True Self」と,“晴れ日の曲”こと「Your Affection」,そしてPS Vita用ソフト「P4G」オープニング「Shadow World」を一挙に歌い上げる。
このパートでは,「Pursuing My True Self」のフルートによる間奏など,さまざまなアレンジが「P4」独特の清涼感を演出していた。これもライブの楽しみのひとつだろう。
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そしてお次は,ペルソナバンドの実力が光るインストゥルメンタル曲,「P4」および「P4U」シリーズのバトルBGM「霧」だ。「P4」では真のラストバトル,「P4U」シリーズでは一撃必殺技用BGMとして採用されている。体が勝手に戦闘モードになってしまうのはゲーマーの性だろうか。
MCを挟んで,Lotus Juiceさんによる「ペルソナQ」のボスバトル曲「Laser Beam」,「劇場版ペルソナ3」第2章のメインテーマ「Fate is In Our Hands」と,連続して重厚な楽曲が披露される。地を這うようなベースの音と,Lotus Juiceさんの歌声の迫力が見事にマッチし,独特な世界を作り上げていた。
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間を置かず,平田さんによるTVアニメ「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」のED「Dazzling Smile」,川村さんが歌う劇場版「ペルソナ3」第2章の挿入歌「One Hand,One Heartbeat」が続く。
「One Hand,One Heartbeat」は,アレンジを最小限にとどめ,原曲に近い形で演奏されていたように感じられた。
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続いて,インストゥルメンタルメドレーが開始。「P4U2」版の「全ての人の魂の戦い〜USH ver.〜」から4曲を一気に演奏する。
バリバリにアレンジの入った楽曲や,合間合間に挿入される超絶技巧のソロパートを聴くだけでもテンションが上がりっぱなしで,背景映像として流れる「P4U2」コンボムービーがそれを加速させてくれる。ムービーの作り込みも,ゲーマー的には嬉しいポイントで,「P4U2」をプレイしたくなってしまった。
渾身のインストゥルメンタルメドレーが終了すると,ライブもいよいよ終盤。「P4」のエンディング曲「Never More」に始まり,「ペルソナQ」の「changing me」,「P3」の「キミの記憶」と,各シリーズの最後を飾る楽曲が次々に披露された。
そして「P4G」の通常戦闘曲「Time To Make History」でもう一度ヒートアップし,ライブの恒例となったアレンジ版「Deep Breath Deep Breath」,「P4U2」のエンディング「Today」が演奏された。
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ここでアーティストが退場し,会場は暗転したが,もちろん終わりではない。アンコールに応えてアーティストがライブのオリジナルTシャツを来てステージへ戻り,「ペルソナQ」の「Light the Fire Up in the Night」の “KAGEJIKAN”ver &“MAYONAKA”verと,「P4」の「Reach Out To The Truth」というバトルBGMを連続で演奏。来場者とアーティストが共に声を出して歌い,2時間半にも及んだ「PERSONA SUPER LIVE 2015」を締めくくった。
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ライブは終了した。が,席を立とうとする人は見えない。そう謎の予告状を送りつけたThe Phantomはまだ現れていないからだ。
すると,来場者に配布されていたフリフラが無線で操作され,一斉に赤い光を放ち始めた。そしてスクリーンの前には,赤い光に照らされた,5つの小さな椅子が出現。「今宵の宴は如何がだったかな?」と謎の声が響き,続けて銃声と共に椅子がすべて消滅した。
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それに続いて,初公開となる最新作「ペルソナ5」のムービーがスクリーンに流れた。それが終わると,例の声が「別の場所でお会いしよう」と響き,(恐らく逃走用の)爆煙がステージに立ち上った。そして会場にライトが灯る。これが今回「The Phantom」が用意したサプライズだったというわけだ。
あの“5つの椅子”は,何かの暗示なのだろうか。謎は尽きないが,ムービーを隅々まで確認して,推測してみるのも楽しそうだ。
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