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NVIDIA,「SHIELD Tablet」へのAndroid 5.0配信を開始。Lollipopでゲーマー向けタブレットは何が変わるのかチェックしてみた
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印刷2014/11/18 23:00

テストレポート

NVIDIA,「SHIELD Tablet」へのAndroid 5.0配信を開始。Lollipopでゲーマー向けタブレットは何が変わるのかチェックしてみた

SHIELD
 2014年11月18日23:00,NVIDIAは,ゲーマー向けAndroidタブレット「SHIELD Tablet」へのAndroid 5.0(Lollipop)配信を開始すると発表した。配信タイミングは本体のシリアルナンバーによって変わるとのことだが,それでも,向こう数日のうちには,ユーザーの端末へOTAが届くのではなかろうか。
 国内版のSHIELD Tabletは,Android 4.4.2(KitKat)がプリインストールされた状態で出荷されていたわけだが,それを“Lollipop化”すると何が変わるのか。4Gamerでは,レビュワー向けの事前配信版をテストする機会を得たので,新要素のポイントを簡単にまとめつつ,その挙動もチェックしてみたいと思う。

 なお,Android 5.0そのものの改良点については,6月に「Android L」という開発コードネームで登場したときのレポート記事を参照してもらえれば幸いだ。


OS更新に合わせて4つの機能をアップデート

ただし,日本で利用できるのは現時点で2つだけ


 さて,「SHIELD TabletにおけるAndroid 5.0」だが,その概要は,11月13日の時点で予告されていた。具体的には下記のとおりだ。

  • Steam的なゲームポータルアプリ「SHIELD Hub」のアップデート
  • PCゲームのオンラインストリーミングサービス「GRID Game Streaming」への対応
  • Half-Life 2: Episode One」の独占提供
  • プリインストールされたお絵かきツール「Dubbler」のバージョン2.0

Android 5.0へのアップデートに合わせて提供される特徴をまとめたスライド。上記した4点のほかに,USBホストポート機能と充電を同時に利用できる「Yケーブル」への対応や,メモリ使用量と性能の最適化,コンソールモードの4K解像度対応が挙げられている
SHIELD

 ただし,国内展開が未定となっているGRID Game Streamingは,今回のレビュワー向け先行配信でも,試すことはできなかった。また,Half-Life 2: Episode Oneも,単純に間に合っていないだけなのかどうかは分からないものの,事実として配信されていないため,やはり,試せていない。この点はあらかじめご了承を。
 というわけで,残念ながら日本で試せるのは新しいSHIELD HubとDabbler 2.0くらいという感じで,さらに,後者はゲームと関係のないお絵かきツールである。4Gamer的なトピックは新しいSHIELD Hubだけと,なんとも寂しい話になってしまったが,読み進めていただければ幸いだ。

※2014年11月19日21時頃追記
 初出時,レビュワー向け配信版を基に「GRID Game Streamingは利用できない」と紹介していましたが,実際に配信された新版SHIELD Hubを導入すると,北米サーバーに接続できる状況にあることを確認できたので,19日時点における現状を別記事にまとめました。本稿は掲載時のままにしておきますので,最新情報を確認したい人は,追加のテストレポートを参照してください。


Material Designで見た目が一新,動作も軽快


OTAアップデートの画面。Android 5.0へのアップデートに加えて,導入される改善項目が書かれていた
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 気を取り直して,まずはアップデート方法を確認しておこう。
 といっても,手順は一般的なAndroidのOTAアップデートと何も変わらない。OTAでのアップデートが可能だという通知が来たら,通知をタップしてアップデータをダウンロードし,実行するだけだ。アップデートにかかった時間はおおよそ15分前後で,これまでのOTAによるOSアップデートとさして変わらない。

 能書きはともかく,アップデート前と後の画面を見比べていこう。まず,Android 5.0にアップデートされると,ロック画面の見た目が変わり,通知も中央に分かりやすく表示されるようになる。OSが新しくなったことがすぐに分かるだろう。
 アプリケーション切替画面や通知,各種設定画面もすべて見た目は新しくなっている。とはいえ,できることは今までと大きくは変わらないので,それほど戸惑わずに使えるだろう。

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Android 5.0(左,以下同)とAndroid 4.4.2(右,以下同)でのロック画面。通知が画面の中央に分かりやすく表示されている点にも注目だ

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タスク切り替え画面を比較してみた。左のAndroid 5.0では,起動済みアプリケーションが重ねられたカードのように並び,前後にスクロールさせると滑らかなアニメーションで表示される

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通知画面のレイアウトは似ているが,通知の一件一件が短冊のような見た目で表示されるようになり,分かりやすくなっている

Android 5.0の「クイック設定」(左)は,通知画面の右上を下にスライドさせると表示されるようになった。見栄えは変わっているが,機能面で大きな違いはないので迷うことはないだろう
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Android 5.0が「Android L」という開発コードネームで呼ばれていた頃に公開されたムービーより。「フラットなオブジェクトが重なってアプリケーションの画面を構成する」というのが,Material Designのイメージだ
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 Android 5.0では,Googleが「Material Design」(マテリアルデザイン)と呼ぶ新しいユーザーインタフェース(以下,UI)のコンセプトの導入が大きな特徴となっている。シンプルで平板なオブジェクトを上下に重ねたり,アニメーションを加えたりして,OSやアプリケーションの画面を構成するというものだ。
 すでにAndroid 4.x用の「Gmail」アプリや「マップ」アプリが,このMaterial Designベースに変更されているので,Androidスマートフォンやタブレットを日常的に使っている人なら,「ああ,あれのことか」とイメージできるのではないだろうか。OSや既存のアプリケーションが劇的に変わる……というほどのものではないが,使った印象は従来のAndroidとは少し異なるので,慣れるまでちょっと戸惑うことはあるかもしれない。

 SHIELD TabletにおけるAndroid 5.0の新しいUIの動作は,極めて軽快でスムーズ,ストレスはまったく感じない。余談だと断ったうえで書いておくと,GoogleのAndroid 5.0リファレンス機ともいえるHTC製タブレット「Nexus 9」には,NVIDIAの「Denver」CPUコアを統合する64bit版「Tegra K1」がSoC(System-on-a-Chip)として採用されている。それに対し,SHIELD TabletのSoCは32bit版Tegra K1だが,2種類のTegra K1で,統合されるGPUはまったく同じだという。
 SHIELD Tabletの快適な動作の背景には,Nexus 9向けの最適化で得られたノウハウが反映されているという可能性もあるだろう。


SHIELD HubはGoogle Playでアップデート配信


 さて,Android 5.0と合わせて提供される要素に挙げられていたSHIELD Hubだが,OSのアップデートと歩調を合わせて,Google Playでアップデート版が配信になるとのことだ。ただ,配信開始のタイミングはOSのOTA配信開始と異なる可能性がある。

 今回筆者が入手したレビュワー向けAndroid 5.0には,新しいSHIELD Hubのβ版が含まれているのだが,見た目や操作性は既存のものと何ら変わりがなかった。違いは,「GRIDゲーム」という,GRID Game Streamingへの入口――つまり,国内版SHIELD Tabletでは当面利用できない機能――が追加されていることだけだ。NVIDIAはSHIELD HubにおけるMaterial Designの導入を予告済みだが(関連記事),そうなっていないということは,ひとまず機能の追加をβ版で優先した結果ということなのかもしれない。いよいよ国内版SHIELD TabletのAndroid 5.0アップデートは,「ただOSのバージョン番号が上がっただけ」になってきた気配がある。

左がβ版,右が従来のSHIELD Hub。GRIDゲームという項目が追加されたのを除くと,従来バージョンからの変更はないように見える
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 ちなみにこのGRIDゲーム,国内版SHIELD Tabletでも選択すること自体は可能で,本稿執筆時点では,20タイトルがリストアップされているのを確認できた。北米のSHIELD Tabletユーザーは,これらを2015年6月30日まで無料でプレイできるわけで,正直うらやましい。

GRIDゲームを選択すると,GRID Game Streamingで提供されるタイトルの一覧をチェックできるようになっていた
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こちらは従来バージョンのDabbler
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 最後に,Dabbler 2.0の話も簡単にしておくと,まるで別モノと言ってもいいほど,UIがまるっきり変わっている。パレットやらペンやらが並ぶ,どちらかというとカジュアルな見た目だったUIが,バージョン2.0では絵の上にボタンが浮いた,クール寄りなものになっているというのは,正直,衝撃的だ。Dabblerに使い慣れていた人ほど困るのではないかと,余計な心配が頭をよぎるほどである。

まるで見た目が変わったDabbler 2.0(左右ともに)。絵の上にツールのボタンが浮いているあたりはMaterial Design風味といったところか。予告されていたレイヤー機能もサポートされている(右)
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Android 5.0へのアップデートで性能は変わるのか?


 以上,少なくとも現時点だと,Android 5.0における新要素は国内版SHIELD Tabletにおいてほとんど体験できないという話をしてきたが,UI以上に気になるのは,Android 5.0で性能面にどういった変化が生じるか,だ。NVIDIAは,Android 5.0でOSレベルにおけるメモリの利用効率が向上するため,性能が上がるという話をしていたが,実際のところはどうか。取り急ぎ,Android版「3DMark」でIce Storm Unlimitedプリセットを実行して,Android 5.0とAndroid 4.4.2でスコアが異なるかだけチェックしてみることにした。
 テストにあたっては,Android 5.0へのアップデート前(=Android 4.2.2環境)とAndroid 5.0アップデート後のいずれにおいても,電力制御の設定である「SHIELD電源コントロール」の「プロセッサモード」を,初期状態の「Optimized」(※Using 最適化)とした。この状態でSHIELD TabletにACアダプターを接続してベンチマークテストを2回実行し,高いほうのスコアを採用するという方法をとっている。

 その結果は下に掲載したグラフのとおり。Android 4.4のほうが高いスコアを記録した。約7%というギャップは,ブレや誤差として片付けるには大きい。


 「ほかの定番系ベンチマークテストも実施すべき」という意見はもっともなのだが,実のところ,実行を試みた「AnTuTu Benchmark」(Version 5.2.0)ではAndroid 4.4.2環境で「3Dグラフィックス」が完走せず。また,「GFXBench」(Version 3.0)ではアプリケーションが落ちる,という問題が発生し,比較に必要なデータが得られなかった。
 担当編集私物のSHIELD Tabletでは動作したので,テストに用いた個体――4Gamerで購入したもの――固有の問題という可能性はあるのだが,ともあれ,「同一のSHIELD Tabletにおける,OSアップデート前とアップデート後の比較」はできなかった以上,3DMarkのスコアも,参考程度とすべきだろう。そういう観点から,詳細スコアの分析は行わない。


国内版SHIELD Tabletは新要素に乏しい

ゲーム周りの互換性情報が出揃うまでは保留が吉か


 あらためて述べるまでもないが,Android 5.0はまだリリースされたばかりであり,ゲーム側で不具合が確認されている例もある(関連記事)。しかも,ここまで述べてきたとおり,国内版SHIELD TabletのAndroid 5.0アップデートは,肝心の新要素をほとんど味わえず,新味に乏しい。積極的にアップデートする価値は,少なくとも現時点ではないというのが正直なところで,最低でも,普段からプレイしているゲームアプリや使っているそのほかのアプリの互換性が確認されるまでは,Android 4.4.2に留まっておくのが正解ではなかろうか。

 最新のOSであるAndroid 5.0がSHIELD Tabletへ迅速に配信された点,それ自体は評価できる。NVIDIAには今後,全世界規模で一斉にサービスを提供するよう,強く期待したいところだ。

続報:国内版SHIELD Tabletで「国内展開未定」のはずの「GRID Game Streaming」を使える状況が発生中

NVIDIAのSHIELD Tablet製品情報ページ

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