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Oculus VR「Rift」に暗雲? Bethesda Softworksが「Rift」の開発技術に関する不正利用を法廷に直訴
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印刷2014/05/02 18:06

業界動向

Oculus VR「Rift」に暗雲? Bethesda Softworksが「Rift」の開発技術に関する不正利用を法廷に直訴

John Carmack(ジョン・カーマック)氏
画像集#002のサムネイル/Oculus VR「Rift」に暗雲? Bethesda Softworksが「Rift」の開発技術に関する不正利用を法廷に直訴
 Facebookに約20億ドル(約2045億円)で買収されたことでも話題になった,Oculus VRのVRヘッドマウントディスプレイ「Rift」。その開発技術に関して,Bethesda Softworksが権利を有しているという主張を法廷に提出したことが,The Wall Street Journal誌が独自入手したという訴状内容で明らかにされた(関連サイト※有料購読のみ)。

 その渦中にいるのが,「FPSプログラミングの父」ことJohn Carmack(ジョン・カーマック)氏だ。カーマック氏は長きにわたってid Softwareを率いていたが,同社は2009年に,ZeniMax Media(Bethesda Softworksの親会社)によって買収されており,カーマック氏はid Softwareの買収後も,しばらくは新作ゲームエンジンの開発に従事していた。

 カーマック氏は,id Software在籍中にOculus VRの顧問となり,2013年7月にid Softwareを正式退社して以降,Oculus VRのChief Technology Officer(最高技術責任者)を務めていた。Bethesda Softworks側が裁判所に提出した訴状内容によると,カーマック氏がid Softwareの在籍中に制作した開発コードはBethesda Softworks側の知的財産として帰属すべきであるのに,Oculus VRを製品化する上で不当に利用していると主張し,Oculus VRから満足な返答を受けられなかったため訴状の提出に踏み切ったとされている。

 これに関して,現時点ではOculus VRからの正式な発表はないものの,騒動の渦中に放り込まれたカーマック氏は自身のTwitterで,「私が過去に行った作業の中で,特許や知的財産として登録されているものはありません。Zenimaxは私の書いたコードの所有権は持っていますが,私がOculus VRで書いたものは所有できません」とコメントしている。


 今回の訴状の提出が,実際の法的処置に結びつくのかどうかは現時点で不明だが,今後の展開には注目しておく必要がありそうだ。
  • 関連タイトル:

    Rift

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