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ヘッドマウントディスプレイ「Rift」を開発するOculus VRの最高技術責任者に,「DOOM」シリーズなどで知られるジョン・カーマック氏が就任
John Carmack Joins Oculus as CTO
詳細については2013年5月18日に掲載した記事などを参照してほしいが,簡単に説明すると,「Rift」はゲーマー向けのヘッドマウントディスプレイであり,頭の動きに映像が追随する仮想現実の機能も実装している。もちろん,3D立体視も可能で,現在は開発者向けのデベロップキットの配布が行われており,「HAWKEN」や「Team Fortress 2」といったゲームがネイティブ対応を明らかにしている。
もともとは,クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で開発資金の調達が行われたプロジェクトで,それに対していち早く協力の意志を表明したのが,カーマック氏であり,Bethesda Softworksの「Doom 3 BFG Edition」を「Rift」製品版に同梱することが発表されたものの,それについては準備が間に合わないなどの理由でキャンセルされたようだ。
ご存じのように,カーマック氏はid Softwareの共同設立者の一人であり,「Wolfenstein 3D」や「DOOM」シリーズ,「Quake」シリーズのリードプログラマーを務めるなど,FPSジャンルに大きな足跡を残してきた人物。リリースでは,今後「Rift」がゲーム業界に大きな影響を与えると確信しており,解決すべき問題に挑戦していくとコメントしている。
最先端の3Dグラフィックスに豊富な知識と経験を持つカーマック氏の参加で,Oculus VRのソフトウェア技術の向上が期待できるだけに,今後の展開に注目したい。
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