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全国高校eスポーツ選手権とは,一般社団法人 全国高等学校eスポーツ連盟(JHSEF)と毎日新聞社が主催し,協賛にはゲーミングPCブランド「GALLERIA」でおなじみのサードウェーブなどの企業が名を連ねる大会。第3回までは「ロケットリーグ」「リーグ・オブ・レジェンド」で競技が行われてきたが,今大会から新たに「フォートナイト」が加わった。
決勝戦の競技形式はデュオ(2人1組)で行うバトルロイヤル。予選を勝ち抜いた40チームが5ゲームを戦い,その総合得点で優勝を争う。相手の撃破によってもポイントが得られるため,順位を上げて生存ポイントを狙うだけでなく,積極的に撃破を狙っていく戦略もある。
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なお「フォートナイト」はこの12月に新章「チャプター3 エピソード1」がスタートしたばかり。マップが大きく変わっただけでなく,武器もサブマシンガンやハンドガンが強化されるなど,まだ勝負の駆け引きのための材料が出揃っていない状況だ。純粋な技術だけではなく,現バージョンに対する知識や適応力が勝負を左右することとなった。
そして始まった決勝大会は,第1ゲームから波乱含みの展開となった。すでにプロゲーマーとして活動する「ALBA OTOME」選手を擁する大阪・吹田高校のチーム「あいうえお」が,初動の段階で武器をスナイパーライフルしか確保できず,降下位置が近かった他のチームにあっさりと撃破されてしまったのだ。
またマップが変わったことは全チームに大きな影響を与えたようで,各チームともゲーム運びが慎重なものに。そのため多数のチームがき残ったまま,安全エリア(安全エリア外に取り残されるとダメージを受け,最終的には死んでしまう)が縮小していくこととなった。
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そして最終的な安全エリアは,比較的平坦な水辺の地帯に。早く移動しすぎれば建てた建築物を他チームに利用され,出遅れれば有利なハイグラウンド(高所)を取られてしまうという難しい状況の中,高所の占有に成功したのは茨城県・S高校の「GENIUS shuri」選手と「Kvell ばるす」選手のチーム「スバッシュ」。そのまま占有を続け,第1ゲームのビクトリーロイヤル(生き残り)を達成した。
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しかし撃破ポイントを含めた点数では,東京都・ルネサンス高校 新宿代々木キャンパスの「All fate7alma」選手,「Altair.ERR 993」選手のチーム「ハイグラマスター」が1位に。また激戦に巻き込まれて生存ポイントは振るわなかったものの,最多撃破ポイント9を獲得した大阪・ルネサンス大阪高校 梅田eスポーツキャンパスの「DELTAt wolvege7」選手,「えぴっくろうあいきゅう」選手のチーム「サボテン」も4位に食い込んでいた。
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第2ゲーム以降も最終的なエリアが水上になる展開が続き,中盤までの静かな展開から一転,終盤は激しい高所争いが繰り広げられる。しかし本大会のルールでは撃破ポイントもまた重要であるため,高所を占有しただけでは有利とはならないのも面白いところだ。
そのことを示すように,第2ゲームでは吹田高校の「ALBA OTOME」選手と「VLC ちょうなん」選手が13人撃破したうえで,ビクトリーロイヤルを決め,一挙に23ポイントを獲得。本ルールでの理想的な勝ち方で総合トップに躍り出た。
また,大阪・ルネサンス大阪高校の「nosh_jp」選手と「るでぃやでぇ」選手のチーム「ミニデカポ中毒者」ように,ビクトリーロイヤルこそ無いものの,撃破数の多いチームも着実にトップ争いに残っていく。
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生存重視の戦略が優るのか,それとも撃破重視の戦略がそれを覆すのか。最終戦となる第5ゲームは,依然として2位に7ポイント差を付けてトップを走る吹田高校を,2位から5位の集団が追う形でスタートした。
第5ゲームでは,安全エリアはマップ南方の街,チョンカーズ・スピードウェイ付近へと収縮していった。優勝のためには大きなポイントが必要となるため,上位チームは生き残りだけでなく,積極的な撃破も狙っていくこととなる。そんな2位以下が潰し合う展開に巻き込まれたくないOTOME選手とちょうなん選手は,中盤から終盤にかけて高所を占有する。
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しかし,その後は敵を倒しての資材入手が上手くいかずに途中で失速し,OTOME選手は,るでぃやでぇ選手にダウンを奪われてしまう。
即座に互いにチームメイトのカバー(援護)が入り,両チームとも1人ずつ失う形となったが,この戦闘をきっかけに吹田高校とルネサンス大阪高校はほどなくして脱落。残った5チームは建築資材を使いきるまで死闘を続け,最終的に神奈川・ルネサンス高校 横浜キャンパスの「respect Reetlol」選手と「akatsuki 7.7」選手のチーム「200ダメージポンプ」がビクトリーロイヤルを果たした。なお,ルネサンス高校 横浜キャンパスは,3ゲーム目に続き,本日2度めのビクトリーロイヤルとなる。
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そして全5ゲーム分のポイントを集計した結果,3位はルネサンス高校 横浜キャンパスのチーム「200ダメージポンプ」(47p),2位は大阪・ルネサンス大阪高校のチーム「ミニデカポ中毒者」(48p),優勝は吹田高校のチーム「あいうえお」(49p)と,わずかな差で吹田高校チーム「あいうえお」が優勝となった。
3位のルネサンス高校 横浜キャンパスのチーム「200ダメージポンプ」は毎回終盤まで生き残り,2度もビクトリーロイヤルを決めている。それにも関わらず優勝を逃しているわけで,今大会のルール下では,いかに相手を撃破すことが重要であるかを物語る結果と言えるだろう。
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優勝した吹田高校のOTOME選手は「脅威となる選手はいなかった」と述べ,すでにプロシーンで戦う選手としての自負を示していた。ただ,5ゲーム目のラストはさすがにヒヤリとしたそうで,その事を語るときは年相応の少年らしさをのぞかせていた。
一方,チームメイトの,ちょうなん選手は「いい経験でした。楽しい思い出になったので,来年もまた優勝したいです」と,優勝への思いを爽やかに語ってくれた。
なお,12月25日には第4回全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ」決勝大会,翌26日には「リーグ・オブ・レジェンド」の決勝大会も予定されている。当日繰り広げられるであろう激戦に期待したい。



























