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「MGX Switch」は文句なしの感触。Corsairの新キーボード「K70 MAX」で最上級の押し心地を体験せよ【PR】
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印刷2023/08/30 12:00

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「MGX Switch」は文句なしの感触。Corsairの新キーボード「K70 MAX」で最上級の押し心地を体験せよ【PR】

 ゲーマー向けキーボードの開発に意欲的に取り組んでいるCorsairから,新たな技術を盛り込んだ新製品「K70 MAX RGB Magnetic-Mechanical Gaming Keyboard」(以下,K70 MAX)が9月1日に発売となる。

K70 MAX RGB Magnetic-Mechanical Gaming Keyboard
メーカー:Corsair
メーカー想定売価:3万2980円前後(税込,※2023年8月30日現在)
画像集 No.003のサムネイル画像 / 「MGX Switch」は文句なしの感触。Corsairの新キーボード「K70 MAX」で最上級の押し心地を体験せよ【PR】

 Corsairとして初の磁気ホール式センサーのキースイッチを採用,その特徴を活かして,1つのキーに2つのアクションを割り当てられるという意欲作だ。K70 MAXの機能を見ていこう。


磁気ホールセンサー式キースイッチ「MGX RGB Switch」を採用


K70 MAXの英語配列モデル
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 K70 MAXは,有線のゲーマー向けフルキーボードだ。日本向けには日本語配列モデルと英語配列モデルが用意されており,今回試用するのは日本語配列モデルだ。

 一見すると,「いつものCorsair製ゲーマー向けキーボード」という印象を受けるかもしれないが,冒頭で述べたとおり,K70 MAXにおける大きな見どころは,新開発の磁気ホールセンサー式キースイッチ「Corsair MGX RGB Switch」(以下,MGX Switch)を採用している点にある。

 Corsairは,以前から機械的な接点のないキースイッチに取り組んでおり,これまでも光学式キースイッチの「Corsair OPX RGB Switch」(以下,OPX Switch)を,複数のゲーマー向けキーボードに採用してきた(関連記事)。
 OPX Switchは,キーの軸が光を遮ることでオン,オフを判断するスイッチだ。機械的な接点がないので耐久性が高いのが特徴だが,軸で光を遮る方式なので,キーがオンになる深さ(アクチュエーションポイント)を変えることはできない。光学式キースイッチでもアクチュエーションポイントを変えられる製品はあるが,CorsairのOPX Switchはそうではないので,そこはある種の弱点と言えよう。

MGX Switchのイメージ画像
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 一方で,K70 MAXが搭載するMGX Switchは,静電容量無接点方式に匹敵する自由度を持つキースイッチだ。キーの軸に小さな磁石が組み込まれており,ハウジングの下にある磁気ホールセンサーで,磁気の強弱として磁石の動きを読み取ることで,キーのオン,オフを判断する仕組みである。
 こうした仕組みにより,アクチュエーションポイントをユーザーが自由に設定できるのが,MGX Switchの強みだ。設定可能な範囲は,0.4〜3.6mmと,可変アクチュエーションポイント機能を備える競合製品と比べても,設定可能な範囲が広い。

 アクチュエーションポイントの範囲が広いMGX Switchの利点を活かして,K70 MAXでは,アクチュエーションポイントを2つ設定できるのが,大きなトピックである。この機能を使うと,1つのキーに2つのアクションを持たせることができるのだ。

設定ソフトの「iCUE」を使って,2つめのアクチュエーションポイントを設定している例。画面上の「一次動作ポイント」が通常のアクチュエーションポイントで,それより深い位置に2つめの「二次動作ポイント」を設定できる
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 たとえばアクションゲームで,1つめのアクチュエーションポイントに「しゃがむ」,2つめのアクチュエーションポイントに「伏せる」というキー操作を割り当てれば,状況に応じてしゃがむ動作から伏せる動作までを,1つのキーで行えるわけだ。
 具体的な設定方法や活用に関しては,後段で説明したい。

 MGX Switchのスペックについて,簡単に触れておこう。標準のアクチュエーションポイントは約2mmで,全ストローク量は約4mmである。バネは,押し込むほどバネ圧が高まるリニアタイプで,バネ圧は約45g(押し始めは40g弱)といったところ。ゲーマー向けのキーとしては標準的なバネ圧だ。バネ圧の変化が自然で,スムーズな押し心地が特徴といえる。

 キーの下にダンパーを組み込むことで,打鍵音を抑える工夫も施されているという。実際,使ってみた印象でも,「わりと打鍵音が抑えられているな」と感じる。MGX Switchは,万人に使いやすいキースイッチに仕上がっていると言えよう


充実した機能と高いデザイン性を併せ持つK70 MAX


 それでは,K70 MAXの外観を見ていくことにしよう。

K70 MAXの製品ボックス(左)と付属品(右)。パームレストは着脱式で,[Space]キーとメインキーの交換用キーキャップが1つずつ付属する
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 アルミニウム合金製の本体は,つや消しブラックの頑丈な焼付塗装が施されている。インジケータやボタン類を配するパネルには,エッチング加工による細かな模様が刻まれており,落ち着いた雰囲気ながらも凝ったデザインだ。

K70 MAX
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 日本語配列のK70 MAXは,[Space]キーの右側にある[Windows]キーを省略して,代わりに[Fn]キーを配置している。[KANA]キーの幅を,ほかのメインキーと同じ19mmとすることで,[Space]キーの幅を約80mmと大きくしている。とくに癖らしい癖がなく,日本語配列を使い慣れているゲーマーなら,違和感はまったくないだろう。

K70 MAXのキー配列。オーソドックスな日本語配列だ。キーキャップがキーボード面から浮くフローティングデザインを採用している
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 フットプリントは約442(W)×約166(D)mm。左右に余分な空間がないデザインで,フルキーボードとしては標準的なサイズ感だ。

幅は実測で約442mm。ごく普通のフルキーボードのサイズである
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 キーの高さは,列によって大きく異なる。机からキートップまでの高さを実測すると,[Space]キーの列で約32mm,ファンクションキーの列では約40mmだった。標準的だが低くはないといったところか。キーキャップはPBT樹脂製で,ダブルショット射出成形により文字が浮かび上がる仕様だ。見た目の美しさに加えて,手触りの良さや耐久性の高さもポイントで,上質なキーキャップは所有する満足度を高めてくれるだろう。
 また,すでに紹介したように,K70 MAXにはマグネット脱着式のパームレストが付属しており,それを取り付けたほうが使いやすいというゲーマーが多いはずだ。

マグネットで簡単に脱着できるパームレストが付属する
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 パームレストには,形状記憶素材のクッションを採用しているとのことで,そのためか適度なホールド感がある。通気性を考慮したザラメ加工が施されているので,蒸れもあまり感じない良質なパームレストだ。
 ちなみに,パームレストの底面サイズは442(W)×80(D)mm。手前が低いテーパー型なので高さは場所によって異なるが,キーボードの下側面と接する部分のクッション面は,机上から約30mmの高さがある。パームレストを取り付けると,手首の高さがキートップよりやや低い程度(※クッションの沈み込みがある)の高さに落ち着くと理解していい。

 底面には,2段階式のチルトスタンドを装備する。机上からファンクションキーの列のキートップまでの高さは,小さいほうのスタンドを立てたときで約45mm,大きい方だと約50mmまで持ち上がった(共に実測値)。だいたい5mm刻みで2段階の傾斜が付けられるので,傾斜の調節も万人が満足できるはずだ。

底面のチルトスタンドは2段階式。左からスタンドを立てない状態,内側の小さいスタンドを立てた状態,外側の大きなスタンドを立てた状態で,1段階でファンクションキーの列が約5mmずつ持ち上がる
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 本体重量は,ケーブルを取り外した状態で約1.38kgだった。ゲーマー向けキーボードの中でも重量級の製品だといえる。その分,机の上に置くとびくともしない安定感だ。

K70 MAXの重量は約1.38kgで,ケーブルを含めると1.4kgを軽く超える
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 この重さは,アルミニウム合金製の頑丈な筐体に加えて,内部にも高耐久のフレームや打鍵音を抑えるダンパーを採用した構造によるところが大きい。K70 MAXは,大会など家以外の場所に持ち出して使うことも想定した製品だが,大きさや重量を考慮してしっかりとしたバッグを用意したほうが良さそうだ。

K70 MAXの重さは,多層構造が影響している
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 キーボードの奥側左右には特殊キーを備える。左奥には「プロファイル切り替え」ボタンと「イルミネーション輝度調節」,「WinLock」が並ぶ。一方の右奥には,ミュートボタンや音量調整ホイール,メディア操作ボタンを搭載する。左側がキー関連の機能,右側がメディア用機能と役割が分かれているので,操作しやすい。

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左手奥は左側から「プロファイル切り替え」「イルミネーション輝度調節」「WinLock」ボタンが並ぶ
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右手奥は左がミュートボタン,右が音量調節ホイール。その下列にメディア操作用の4つのキーがまとめられている

本体の背面中央にUSB Type-Cポートを備える。その右横にあるのが後述するトーナメントモードの切り替えスイッチだ
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 背面の中央には,ケーブルを接続するUSB Type-Cポートがある。ポートはちょっと奥まった部分にあるので,ケーブルを少々引っ掛けても抜けにくい。底面にはケーブルの引き出し方向を振り分ける溝を設けている。ポートの位置的に,使う機会はそれほどなさそうだが,使いやすさにつながる細かな工夫が随所に盛り込まれているのはポイントだ。

本体底には大型の滑り止めゴムやチルトスタンド,そしてケーブルを振り分ける溝が掘られている
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 付属のケーブルは,実測約185cmで,直径約4mmの布巻きタイプだ。頑丈ながらも柔軟性があって取り回ししやすい。なお,K70 MAXは最大8000Hzの超高速ポーリングレートに対応する「Corsair Axon Technology」に対応しているので,PCとはUSB 3.0で接続する必要がある。一般的なゲーマー向けキーボードの多くはUSB 2.0接続なので,この点は少し注意が必要だ。

トーナメントモードの切り替えスイッチには,ロックするカバーも装備する
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 USBポートの右隣にあるのが,「トーナメントモード」への切り替えスイッチだ。トーナメントモードは,「K70 TKL OPX」などにも搭載される機能で,キーボード本体の内蔵フラッシュメモリに保存できるマクロやキー割り当て設定を一時的に無効化して,素のキーボードにするものである。eスポーツ大会など,ルールの厳しいイベントに参加するとき,期せずしてマクロの使用といった違反をしないための仕組みという理解でいいだろう。
 トーナメントモードにすると,スイッチに内蔵するLEDが赤色に光るので,どのモードで利用しているか,視覚的にも分かりやすい。


ひとつのキーに2つのアクションを割り当てられるK70 MAX


 K70 MAXの機能は,Corsair製ゲーマー向けデバイスのユーザーならおなじみの統合設定ツール「iCUE」を利用して設定できる。

K70 MAXを接続した状態のiCUEホーム画面
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 ホーム画面に表示されているK70 MAXの左側にある「キー割り当て」から始まる項目がK70 MAXの各種設定だ。これらのうち,K70 MAXならではと言えるのが「キー動作」の設定なので,まずはそこから見ていくことにしよう。

 初期状態では画像に示すように,キー動作として標準設定のプリセットが,キー全体に設定されている。「一次動作ポイント」のスライダーを上下させて,アクチュエーションポイントの深さをカスタマイズ可能だ。

キー動作の標準設定
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 MGX Switchは,標準のアクチュエーションポイントに加えて,2つめのアクチュエーションポイントである「二次動作ポイント」を設定できる。「二次動作ポイント」のスライダーをオンにすると2つめの設定が現れて,反応する深さを設定できる仕様だ。二次動作ポイントをキー全体に適用することはまずないので,画面例のように標準設定とは異なるプリセットを作成して設定することになるだろう。

二次動作ポイントの設定例。一つめのアクチュエーションポイントを1mm,二つめを3.5mmの深さに設定してみた
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 二次動作ポイントを設定したプリセットを選択して,ボードイメージ上でその動作を割当てたいキーをクリックするか,範囲指定することで,設定がそのキーに割り当てられる。複数のプリセットを作ってエリアやキーごとに設定したいときには「カラーインジケータ」の色をカスタマイズして色分けするとわかりやすい。

作成したプリセットをキーに割り当てた例。割り当てるキーは画面上でクリックするか範囲指定で設定できる
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 「キー動作」ではそのほかに,キーがオフになる深さを表すリセットポイントのカスタマイズもできる。リセットポイントはキー離れの良し悪しを左右するので,こだわりたいゲーマーも多いはず。なお,一次動作ポイント,二次動作ポイントそれぞれに異なるリセットポイントを設定できるので,かなり凝った設定が可能だ。

リセットポイントのスイッチをオンにすると,リセットポイント設定用のスライダーが現れカスタマイズできる
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 続いては,設定した二次動作ポイントをどのように活用できるのか紹介していこう。二次動作ポイントに操作を割り当てるのが「キー割り当て」および「ハードウェアキー割当」だ。前者はiCUEが常駐している環境で適用できるキー割り当て,後者はK70 MAXの内蔵メモリに保存され,iCUEがない環境でも利用できるキーの割り当てとなる。

 [W/A/S/D]キーにそれぞれ二次動作ポイントを設定してみよう。アクションゲームでは,移動キーと[Shift]キーを同時に押すと移動速度が加速,または減速するキーアサインになっていることが多い。そこで,[W/A/S/D]キーを二次動作ポイントまで押し込むと[Shift]キーとの同時押しになるという設定を行ってみる。

 左ペインで「キー割り当て」を選び,左下の「割り当て」欄で+をクリックし新しい割り当てを作成する。新しい割り当てを選択した状態で二次動作ポイントを設定した[W/A/S/D]のいずれかのキーのイメージをクリックすると,「キー」欄に「修飾子」と並んで「動作」という設定が現れる。このうち,「修飾子」は[Shift]や[Ctrl]キーといった修飾キーの設定を行うもので,二次動作ポイントとは関係ない。ここで使うのは「動作」のほうである。

「キー」欄で「動作」を選ぶと「プライマリ」と「セカンダリ」という2つの表示が現れる。「プライマリ」が一次動作ポイントの割り当て,セカンダリが二次動作ポイントの割り当てだ
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 たとえば[A]キーの場合なら「プライマリ」に割り当てタイプ「再マップ」-「キーボード」-「A」を設定し,セカンダリに割り当てタイプ「キーストローク」-「Shift+A」を設定する。

二次動作ポイントまで押し込むと,Shiftとの同時押しになる設定例
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 これで軽く押すと普通の移動,深く押し込むとShiftキー付きの移動になる。実際にゲームをプレイしてみると,アナログ入力対応キーボードのような操作感で,なかなか新鮮だ。ただ,しっかりと操作できるようになるには,少し慣れが必要だった。はじめのうちは,二次動作ポイントを深い位置に設定すると,誤操作が起こりにくい印象だ。

 セカンダリに割り当てられる機能は,とくに制限がないので,たとえばMOBAタイトルならセカンダリに「レギュラー」-「テキスト」や「レギュラー」-「マクロ」を割り当て,コマンドを設定しておくといいだろう。一つのキーで,スキルを発動できるので,戦いを有利に進められるはずだ。

二次動作ポイントにマクロを登録することも可能だ。この場合,複数のキーを押す時間や押す間隔まで詳細に設定できる
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 なお,最近のゲーマー向けキーボードでは,いわゆる「Rapid Trigger」への対応が大きな話題となっている。Rapid Triggerは,キーの高速な連打を可能とする機能で,キーを押したあとに指を離してわずかにスイッチが上がった段階で入力をリセットするというものだ。これにより,これにより,キーを素早く連打してもキー入力が反映されるわけだ。
 MGX SwitchもRapid Triggerの対応が可能で,K70 MAXでは,9月中旬に提供予定のファームウェアアップデートで,Rapid Triggerが利用できるという。

 そのほか,「キー割り当て」では,マウス操作やアプリケーションの起動といった機能を割り当てられる。また,音声加工ツール「Voicemod」を利用しているなら,Voicemod関連の機能をキーに割り当てることも可能だ。

 なお,先述したように「ハードウェアキー割り当て」を利用すると,設定した内容をK70 MAXの内蔵メモリに保存できる。キーボード本体に設定を保存すると,iCUEがないPCと接続してもプロファイルを呼び出せるので,自宅以外の環境でも強力なキー割当機能を利用できる。

 「キー割り当て」と並んでiCUEで設定できる重要な項目がイルミネーションの設定だ。イルミネーションの設定でも,iCUE常駐環境でのみ利用できる「照明効果」と本体内フラッシュメモリに格納してiCUEがない環境でも呼び出せる「ハードウェア照明」の2種類がある。
 イルミネーションのエフェクトとしては,11種類のプリセットと5種類のカスタムエフェクトを組み合わせるのが基本になる。この機能は「照明効果」と「ハードウェア照明」の双方で利用が可能だ。

プリセットエフェクトとカスタムエフェクトを組み合わせて,エフェクトを作成する
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 一方,iCUE環境が必須の「照明効果」では基本の設定に加えて,動画や静止画をイルミネーションのエフェクトとして表示する「キャンバス」が利用できる。

動画や静止画などもイルミネーションエフェクトとして設定できる
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 「キャンバス」では,動画や静止画以外にも音声出力のオーディオスペクトラムをイルミネーションにできるほか,表示中の画面を基にしたLEDの色をリアルタイムに反映する「モニターの画面」の利用も可能だ。

「キャンバス」で設定可能なエフェクト
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 以上がiCUEで設定できるキーカスタマイズとイルミネーションだ。このほかにも,iCUEでは「パフォーマンス」設定で,[Windows]キーを無効化する「WinLock」をオンにしたとき,同時に無効化できるキーを設定できる。単純な無効化は,「キー割り当て」でも設定できるので,「パフォーマンス」では,WinLockボタンのワンタッチで無効化したいキーを設定しておくといいだろう。

WinLock有効時に無効化するキーや,WinLock有効時のボタンの色は,「パフォーマンス」で設定できる
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 「デバイス設定」では,Corsair製キーボードでおなじみの超高速ポーリングレート「AXON Technology」の設定が行える。MGX Switchは原理的にチャタリングがないので,ポーリングレートを8000Hzに設定すれば,原理的な遅延は0.125msと,一般的なキーボードの1/10以下に抑えられるわけだ。

「デバイス設定」の「USBワイヤードポーリングレート」でポーリングレートを最大8000Hzに引き上げられる
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使いやすさと使い心地は文句のつけようがないK70 MAX


 K70 MAXの機能面をざっくりと紹介してきたので,最後に実際にゲームで利用した印象をまとめておきたい。

 肝心のキースイッチの使い勝手は,文句のつけようがないところだ。一般的なメカニカルキースイッチは,クリック感がないタイプでも接点が接触するわずかな感触があるが,MGX Switchは無接点式なのでそうした感触がなく,すっと押し込める。静電容量無接点方式や光学式スイッチと似ているが,本体内に組み込まれたダンパーのおかげかこれらと比べてもスムーズだ。言葉にするのはなかなか難しいのだが,極めて上質な押し心地といったところである。

 ゲームにおけるキーの反応も素晴らしい。8000Hzの高速ポーリングレートと「全キー同時押し対応」のおかげで,1ランク上のプレイ感が得られた。最上級のゲーマー向けキーボードらしい性能と言えるだろう。

キーボードテストツール「AquaKeyTest」を起動して手のひらでキーを押した様子。言うまでもないがK70 MAXは全キー同時押し完全対応である
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 もっとも,読者として気になるのは二次動作ポイントの効果ではないだろうか。この点については,筆者もまだ試行錯誤の最中だ。普段からプレイしているFortniteで試しているのだが,先述のようにしゃがむ,伏せるといった動作や移動の速度変更を,ひとつのキーで行える点は確かに有利になると感じる。

 ただ,ついつい押しすぎて意図せずに二次動作ポイントを機能させてしまうことがあるのが筆者の現状だ。二次動作ポイントの深さを調整しているが,ここは慣れの問題かもしれず,とにかくK70 MAXを使い込んで練習を重ねるしかない。もっとも,二次動作ポイントに慣れすぎると,K70 MAX以外のキーボードでFortniteをプレイできなくなってしまいそうだ。裏を返せば,K70 MAXはそれだけ強力なゲーマー向けキーボードと言っていいだろう。


Corsairが放つ最強のゲーマー向けキーボード。手に入れる価値はある


 ここまで,K70 MAXの機能や性能を見てきた。二次動作ポイントの設定が大きな見どころだが,それを抜きにしても最高のゲーマー向けキーボードだ。とくにMGX Switchの押し心地は素晴らしく,これまで筆者が触ったどのキースイッチと比較しても,最上級の品質だと太鼓判を押したい。

 機能面でも,K70 MAXを超えるキーボードはない。質感の高さ,機能,そして性能すべての点でK70 MAXは手に入れる価値のある製品と言えよう。

CorsairのK70 MAX製品情報ページ

Corsair日本語公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)

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