MMO型ソーシャルゲーム「Glitch」を開発中のTiny Speckに，「塊魂」のゲームデザイナー高橋慶太氏が加入

　アメリカのサンフランシスコ，カナダのバンクーバーに拠点を置くデベロッパTiny Speckは，「塊魂」「のびのびBOY」で世界的に知られているゲームデザイナー高橋慶太氏が，同社の開発チームに加入したことを明らかにした。
　高橋氏は2010年10月にバンダイナムコゲームスを退社しており，すでに生活拠点をバンクーバーに移しているという。

　以前紹介したように，Tiny Speckは，デジタル写真共有サイト「Flickr」の開発者であるStewart Butterfield（ステュアート・バターフィールド）氏が中心となって設立したデベロッパ。現在同社では，FlashをベースとするMMOタイプのソーシャルゲーム「Glitch」の開発が進行中だ。

高橋慶太氏。2009年11月撮影

　Butterfield氏は，Glitchの公式サイトで「高橋氏は私達にとってヒーローです」と述べつつ，数か月前からGlitchの開発について意見交換してきたことや，ゲーム開発において同様の価値観を持っていると感じたことを明かした。
　また，Tiny Speckに高橋氏が仲間入りしたことで，Glitchの良さが倍増するはずとも述べている。

　さて，現在αテスト（社内テスト）段階に入っているというGlitchは，横スクロールアクションを彷彿とさせるゲーム画面や，その独特のタッチが印象的な作品だ。
　とはいえ，ソーシャル性に重きを置いて開発されており，巨大な一つの世界に集って交流できることはもちろん，「プレイヤー自身が世界を形作れる」こともゲームのウリだという。Flickrの開発者が手がけているタイトルということもあり，ゲーム業界の枠を超えて大きな注目を集めている。

　本作は，順調に開発が進めば2011年内にローンチされる予定となっている。公式サイトで公開されているムービーを下に掲載するので，ゲームの雰囲気を確かめてみよう。

「Glitch」公式サイト