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ソニックをはじめとしたゲームキャラが映画「シュガー・ラッシュ」に“出演”した経緯とは? 映画プロデューサーのクラーク・スペンサー氏と,ソニックシリーズプロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー
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印刷2013/04/05 17:11

インタビュー

ソニックをはじめとしたゲームキャラが映画「シュガー・ラッシュ」に“出演”した経緯とは? 映画プロデューサーのクラーク・スペンサー氏と,ソニックシリーズプロデューサーの飯塚 隆氏にインタビュー

ソニック ジェネレーションズ 白の時空
 ディズニーの新作3Dアニメーション映画「シュガー・ラッシュ」が,2013年3月24日から全国の映画館で公開中だ。
 本作は,人間達の知らない“ゲームの裏側”を描いた作品で,この世界では,ゲームセンターが開店するとキャラクター達は各々の役を演じ始め,ゲームセンターの閉店とともに“仕事”を終え,キャラクター達は自分達の生活に戻る。
 主人公であるラルフは,「フィックス・イット・フェリックス」というゲームの悪役キャラクター。毎日毎日やられ続ける仕事に嫌気がさし,ヒーローになりたいと願って,“自分のゲーム”から飛び出してしまう。
 お菓子の国を題材にしたレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に迷い込んだラルフは,“欠陥プログラム”のためレースに出場できない少女・ヴァネロペと出会う。この2人の出会いが,“ゲーム界”を揺るがす大事件に発展していく――というストーリーとなっている。
 また本作には,「ソニック」シリーズのソニックやDr.エッグマン,「ストリートファイター」シリーズのザンギエフ,「マリオ」シリーズのクッパなど,数々のゲームキャラクター達が出演しており,劇中の随所に,ゲームをオマージュしたネタが散りばめられている。

ソニック ジェネレーションズ 白の時空
ソニック ジェネレーションズ 白の時空
ソニック ジェネレーションズ 白の時空

 今回4Gamerでは,本作のプロデューサーであり,実在のゲームキャラクター達を映画に出演させるコーディネートを担当したクラーク・スペンサー氏と,ソニックシリーズのプロデューサーである,セガの飯塚 隆氏に話を聞く機会を得たので,そのインタビューの模様をお伝えしよう。なお,本稿には映画に関する多少のネタバレも含まれているので,あらかじめご了承いただきたい。
 また,セガの「ソニックチャンネル」では,飯塚氏と本作の監督であるリッチ・ムーア氏の対談も掲載されているので,興味のある人はアクセスしてみてほしい。

映画「シュガー・ラッシュ」プロデューサーのクラーク・スペンサー氏(写真左)
セガ ソニックシリーズプロデューサーの飯塚 隆氏(写真右)

映画「シュガー・ラッシュ」公式サイト

『シュガー・ラッシュ』

2013年3月23日(土)より3D/2D全国公開中
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(c)2013 Disney. All Rights Reserved.



4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 まずは,映画「シュガー・ラッシュ」で,テーマをゲームにすることになったきっかけから教えてください。

スペンサー氏:
 ビデオゲームはもう40年の歴史がありますから,初期に「パックマン」「ディグダグ」「PONG」といったゲームを遊んだ世代の人達は,40代,50代という年齢になっています。また,今の子供達もゲームを遊んでいますよね。
 大人も子供もゲームという文化に慣れ親しんでいますから,映画でゲームを題材にすることは,時代と非常にマッチしているんじゃないかと思って,この映画を作ることにしたんです。

4Gamer:
 では,リッチ・ムーア監督が「シュガー・ラッシュ」を担当することになったのは,どのような経緯からなのでしょうか。

スペンサー氏:
 実は,ディズニーでは,何年も前からビデオゲームを舞台にした映画を作ろうと考えていました。何人もがゲームの映画を作ろうと挑戦したのですが,うまくいきませんでした。いいストーリーがなかなか出てこなかったんですよ。
 4年前の話になるのですが,テレビシリーズの「ザ・シンプソンズ」を担当していたリッチ・ムーア監督が,ディズニーに入社しました。
 彼が,ゲームのキャラクターが,30年もの間,同じことを毎日毎日繰り返すという仕事をしていて,「人生には,もっといいことがあるんじゃないか」と思って旅に出る話はどうだろう,というアイデアを出してきたんです。
 ラルフというキャラクターが成長する物語なら,非常にエモーショナルで心を揺さぶる,いい話になるんじゃないかと思って,そのシナリオで映画を作ることが決まりました。

4Gamer:
 実在のゲームキャラクター達を出演させるということになったのは,どのような経緯からなのでしょうか。

スペンサー氏:
 まず,監督が僕に,「ビデオゲームの世界の映画を作るのだから,やはり“本物”のゲームキャラクター達を登場させなくちゃ。そうしないと,絶対に観客はこの映画を信じてくれないよ」と言ってきたんです。
 「トイ・ストーリー」や「ロジャー・ラビット」など,いろいろなキャラクター達が集まるという映画の前例はあったから話は分かるけど,プロデューサーとしては,本当にそんなことができるのかと,最初は心配でドキドキしていました(笑)。

※「トイ・ストーリー」には実在する玩具が,「ロジャー・ラビット」には,アメリカアニメ映画の有名キャラクター達が,企業の垣根を超えて登場している

4Gamer:
 “出演”の交渉は,いつ頃どのような形で行われたのでしょうか。

スペンサー氏:
 コンピュータゲーム企業の多くが出展するE3というイベントで,それぞれの会社の方々に,キャラクターをどういう風に映画の中に登場させたいと思っているか,ストーリーボードやアートワークといったビジュアルを見せて,プレゼンをしました。
 その場で回答はもらえませんでしたが,いいアイデアだと思ってもらえたのか,お話をさせていただいた方々は非常に関心を示してくれたので,プロデューサーとしては,なかなかいい手応えを感じていましたね。

4Gamer:
 セガ側としては,オファーに対する許諾はすぐ出たのでしょうか。とくにソニックは,セガを代表するキャラクターですし,そうそうOKは出なさそうな気もしますが。

飯塚氏:
 最初は「今回は悪役が主人公の映画なので,その仲間としてDr.エッグマンを使いたい」という話だったんです。ソニックの話が来たのは,そのあとでした。
 僕はE3でスペンサーさんにお会いしていなかったので,オファーを聞いたのはE3よりあとの話です。そのときは,我々が使っているDr.エッグマンのCGモデルを,映画に合わせてチューニングするだろうと考えていたので,どうなるのかすごく心配だったんです。でも,いざCGモデルが上がってきたら,すごく忠実に作られていたので安心しました。

4Gamer:
 Dr.エッグマンのクオリティを確認したあとだったこともあって,ソニックの許諾はすんなりOKが出たという感じでしょうか。

飯塚氏:
 そうですね。Dr.エッグマンをすごく忠実に再現してくれたので,これだったらソニックも大丈夫だな,という感じでした。

スペンサー氏:
 各社とパートナーシップを組む段階では,皆さんに,脚本/キャラクターデザイン/アニメーションなどについて,最初のライティングから各段階でチェックしてもらって,承認を取りたいと説明しました。
 ディズニーが,皆さんの大事なキャラクターで勝手なことをしようとしているわけではなく,大切に,忠実に,正確に扱おうとしていることを分かってもらえたことで,会社の中には,「こういったライブラリもあるんだけど映画に出してみないか」といった,逆提案をもらったりしました。そういう風に関係を構築して,映画の制作は進んでいったのです。

4Gamer:
 ゲームメーカーのチェックで手直ししたものには,具体的にはどのようなものがありましたか?

スペンサー氏:
 ストーリーにソニックを登場させるときには,ぜひリングを放出するシーンを入れたいと思ったんですが,最初に作ったアニメーションでは,リングの出方が違うと,セガさんからNGが出たんですね。「ソニックは,やられたときじゃないとリングが出ないんだよ」とコメントが返ってきたので,そのようにアニメーションをやり直しました。
 あとクッパでは,「カップの持ち方が違う,クッパならこういう持ち方をする」というコメントをもらったので,それに合わせて直していますね。

飯塚氏:
 リングのコメントは,まさに私が出したものですね(笑)。

4Gamer:
 では,ゲームクリエイターである飯塚さんの目から見て,「シュガー・ラッシュ」の世界観はどのように映りましたか? 

飯塚氏:
 「シュガー・ラッシュ」で舞台となるゲームは,それぞれが“ありそうでない”ゲームばかりじゃないですか。それを全部,ゲーム・セントラル・ステーションにつなげるという設定が舞台を魅力的なものにしていて,ゲームのキャラクター達を違和感なく映画の世界に溶け込ませていると思います。


4Gamer:
 ところで,「シュガー・ラッシュ」には全部で何人のゲームキャラクターが登場しているのでしょうか。

スペンサー氏:
 私の記憶では,たしか62キャラクターだったと思います。登場の仕方はキャラクターによってさまざまなんですけど,その多くは,ゲーム・セントラル・ステーションで姿を見ることができます。

ソニック ジェネレーションズ 白の時空

4Gamer:
 登場するゲームキャラクターは,どのようにして決められていったのですか?

スペンサー氏:
 まず,ソニック,クッパ,パックマンなど,ゲームを遊んでいる人なら誰でも知っているキャラクター達は,絶対に登場させたいと思っていたので,許諾が下りて,本当に良かったです。子供の頃に,自分達が楽しんだゲームのキャラクター達を映画に登場させられたのはとても幸運だし,光栄に思っています。
 また,どういったキャラクター達を登場させるかを考える際には,スタッフから公募もしました。アニメーションスタジオのビルに掲示板を立てて,アーティストの皆に,自分の一番好きだった,あるいは今好きなゲームのキャラクターは誰か,絵と名前を書いて掲示板に貼ってくれと。それを参考にして決定しています。

4Gamer:
 飯塚さんの前では気が引けるのですが,どうしても気になるので質問させてください。
 映画に登場する悪役の中に,「ストリートファイター」シリーズのザンギエフがいますよね。アニメ版などではシャドルーに所属していたこともありますが,ザンギエフが悪役という印象を持つ人は,日本では少ないと思います。アメリカでは悪役という認識が強いんですか?

スペンサー氏:
 ザンギエフは悪役なのかどうかということは,実はアメリカでも,インターネットで物議をかもしたんですよ(笑)。
 いい意味でアメリカでも話題になりましたし,皆が熱い議論を交わして,いろいろな意見を見ることができたのは,とても楽しかったですね。

4Gamer:
 その疑問は,日米共通だったんですね(笑)。

スペンサー氏:
 実は,映画の脚本を書いたスタッフの一人が「ストリートファイター」シリーズの大ファンで,「ぜひザンギエフを悪役として出したい」と非常に入れ込んでいたんですね。
 彼は,「ストリートファイター」に登場した頃のザンギエフは悪役としての色が強くて,そのあとの作品になるとその色が薄まっていくんだ,と主張していたんですよ。それに加えて,悪役達が集まる集会で,ラルフを諭すセリフをザンギエフにしゃべらせたい,という意図もあって,悪役として登場させることが決まったんです。
 映画では,ザンギエフも悪役の集会に参加していますが,それはザンギエフが悪い側も持っているキャラクターだと認識している人もいるからで,彼は自分の存在について「自分は悪役なんだろうか?」と悩んでいる,そういう捉え方もできるのではないでしょうか。

ソニック ジェネレーションズ 白の時空

4Gamer:
 あらためて,「シュガー・ラッシュ」の見どころを教えてください。

スペンサー氏:
 映画を楽しめるポイントは,非常にたくさんあると思います。
 私達は,ゲームのキャラクター達にも実は自分の生活があって,中には悩みを持っている人もいるというテーマはとても面白いと考えて,この映画を作りました。
 ゲームのキャラクター達は実は自分の意志を持っていて,皆がゲームセンターで遊んでいるときはキャラクターとして振舞っているけど,ゲームセンターでの“仕事”が終わったあとは,それぞれ毎日の生活に戻るという,ゲームの「舞台裏」を見られます。
 また,ソニックやクッパ,パックマン,ディグダグ,Dr.エッグマンといったゲームのキャラクター達が,一つの映画に一緒に登場しているのも当然見どころです。有名なキャラクター達に映画に登場してもらえたのは光栄ですし,本当に感謝しています。セガさんをはじめとした各社に監修してもらったことで,オリジナルに忠実なキャラクターを再現できました。
 皆さんはおそらく,ビデオゲームの映画だと思って映画館に行くと思いますが,意表をつかれると思います。ラルフとヴァネロペという2人の,ストーリーにおけるコアな部分はとてもエモーショナルかつハートフルな話になっているので,ストーリーも皆さんに楽しんでいただけると思っています。映画館に足を運んで,「シュガー・ラッシュ」を観てもらえると嬉しいです。

4Gamer:
 飯塚さんは,映画をご覧になっていかがでしたか?

飯塚氏:
 最初は,ソニックがいたりとか,ゲームのキャラクター達がたくさん出てくるのを見ているだけでも楽しかったんですけど,「ゲームの中だと,こんなことになるんだ」という,現実世界を舞台にした映画とはまったく違う展開には,自分としてもすごく興味を惹かれました。
 セガのキャラクターが登場するシーンは,すべて事前にチェックさせてもらっていたのですが,ストーリー全体は映画を観るまで分からなかったので,最後まで楽しめました。本当に,すごく面白かったです。
 あと,ソニックシリーズから「シュガー・ラッシュ」に出ているのは,ソニックとエッグマンだけじゃないんですよ。どのキャラクターが出ているのか,探してみてください(笑)。

4Gamer:
 ありがとうございました。

映画「シュガー・ラッシュ」公式サイト

『シュガー・ラッシュ』

2013年3月23日(土)より3D/2D全国公開中
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(c)2013 Disney. All Rights Reserved.

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