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Qualcomm,最大4CPUコア&4GPUコア,2.5GHz動作の次世代Snapdragonを発表
Kraitアーキテクチャは,最大でクアッドCPUコア構成が可能。動作クロックは最大で2.5GHzに達しており,1コアあたりの性能がARMベースの現行プロセッサに対して1.5倍に高められ,同時に,1コアあたりの消費電力は従来比65%にまで引き下げられているという。
「Adreno」と名付けられたGPUコアも従来製品から大きく拡張されており,最上位モデルではクアッドコア構成を実現。クアッドGPUコアの3D性能は,現行のAdrenoコア比で約15倍に高められ,据え置き型ゲーム機のそれに匹敵するという。
気になる製品ラインナップは以下のとおり。
- APQ8064:クアッドCPUコア&クアッドGPUコアの最上位モデル。クアッドGPUコアには「Adreno 320」という名が与えられている
- MSM8960:デュアルCPUコア&シングルGPUコア搭載モデル。GPUコアの名称は「Adreno 225」
- MSM8930:シングルCPUコア&シングルGPUコア搭載モデル。GPUコアの名称は「Adreno 305」
なお,製品のサンプル出荷は,デュアルコアモデルとなるMSM8960が2011年第2四半期で,クアッドコア&シングルコアモデルは2012年初頭の予定。そのため,クアッドコアSnapdragon搭載のスマートフォンやタブレットが登場するのは,どんなに早くても2012年後半になるだろう。
ただ,やっとデュアルコア&1GHzのプロセッサが出揃ってきた――先日正式発表された「Xperia PLAY」が,まさにその仕様だ――と思ったら,早くもクアッドコア&2.5GHzの話が出てくるといったあたり,スマートフォン&タブレット界隈の勢いを感じるのも,また確かだ。現行の据え置き型ゲーム機と同程度の性能を発揮するというプロセッサ,そしてそれを搭載した実際の端末が1日でも早く登場することを期待して待ちたい。
Qualcommによるプレスリリース(英文)
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Snapdragon
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