新作オンラインTPS「トイ・ウォーズ」のプレスカンファレンスレポートを掲載。3人の声優によるボイスをいつでも変更できる機能も

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントは本日（1月12日），新作オンラインTPS「トイ・ウォーズ」のプレスカンファレンスを，東京都内で開催した。このカンファレンスでは本作の概要が紹介されたほか，サービススケジュールや，タイアップをはじめとするマーケティング戦略などが発表された。

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1月31日からクローズドβテストを実施。正式サービスは3月中旬にスタート予定

　カンファレンスで発表された本作のサービススケジュールは以下のとおりだ。

●クローズドβテスター募集
・募集期間：1月12日 15：00〜1月19日 15：00
・募集人数：3万人

●クローズドβテスト
・開催期間：1月31日 15：00〜2月7日 10：00
・実装内容
マップ：「ナイト・イン・ザ・ハウス」「キャストファクトリー」「ジャンクリング」
モード：「チームデスマッチ」「フリーフォーオール」

●オープンβテスト
・開催期間：3月上旬予定
・実装内容
新マップ，新モード，クランシステム，ゲームパッド対応，ボイス/BGM変更

●正式サービス
・開催期間：3月中旬予定
・実装内容
新マップ，新モード，有料アイテム販売開始，ゲーム内ガチャシステム

ガンホー・オンライン・エンターテイメント 取締役 常務執行役員 ゲーム事業部長 越智政人氏

　カンファレンスでは，まず，ガンホー・オンライン・エンターテイメント 取締役 常務執行役員 ゲーム事業部長 越智政人氏が登壇し，挨拶を行った。
　越智氏は，同社がオンラインTPSを手がけるのは本作が初めてであるとし，これまでとは異なるプレイヤー層にリーチしたいと意気込みを述べた。
　また，本作の世界観がフィギュアをテーマとしていることに言及し，従来の“リアルな”FPS/TPSを敬遠していた層にもアピールできるのではないかと語っていた。

韓国SK-Imedia アン・ゲヨン氏

　また開発プロデューサーを務める韓国SK-Imediaのアン・ゲヨン氏によると，本作の開発には，一般的なオンラインFPS/TPSよりも長い3年以上の時間をかけてきたという。
　アン氏は，新しいビジュアルとゲーム性の実現を目指して開発を進めてきたと続け，日本ではガンホーのサポートを受け，大きく展開していきたいと述べた。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部 ゲームサービス部 部長 小島幸博氏

　トイ・ウォーズのプロデューサーを務めるガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部 ゲームサービス部 部長 小島幸博氏は，日本で本作をサービスすることを決めた経緯について説明。オンラインシューティングとしての完成度が高いことや，フィギュアがプレイヤーキャラクターであるため，アバター性/カスタマイズ性が高いことが決め手となったことを明らかにした。



　また小島氏は，日本でサービス展開するにあたり，一般的なFPS/TPSが持つ“破壊”“殺戮”といったイメージから脱却し，“負けても楽しめる”“壊れても修理してまた挑戦したくなる”ような，明るく楽しい，かつ激しい内容を目指していくと述べていた。
　さらに，プレイヤー自身が「箱庭」を作り，ほかのプレイヤーを招き入れたりできる，いわゆる“ハウジングシステム”と同様のゲームシステムを企画/検討中であるとした。

（写真左上）カンファレンスには，本作のキャラクター3体をデザインしたアーティスト，ワクイアキラ氏もスペシャルゲストとして登場。自身がデザインしたキャラがゲームの中で動く様子に，大きな関心を寄せていた

ガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部 ゲームサービス部 ファインディング課 主任 波光正俊氏

　ガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部 ゲームサービス部 ファインディング課 主任 波光正俊氏は，上記のサービススケジュールに加え，ハンゲームへのチャネリングサービスや，インターネットカフェにおけるサービス展開を発表したほか，バンタングループとの産学協同プロジェクト，Webコミック，そしてアバターのコラボレーション企画を紹介した。
　続いて，本作のオープニングテーマ「Shooting☆Smile」のCDが，4月6日に発売されることも発表された。声優ユニット「ゆいかおり」が歌う同曲は，前山田 健一氏が作詞，俊龍氏が作曲を手がけているとのことだ。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部 ゲームサービス部 ファインディング課 主任 齋藤和寛氏

　次に，ガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部 ゲームサービス部 ファインディング課 主任 齋藤和寛氏が，ゲームの具体的な内容について説明した。
　齋藤氏によると本作では，それぞれテイストの異なる「プリンセスシリーズ」「ブレイカーシリーズ」「ディーヴァシリーズ」の3種類からプレイヤーキャラクターを選択でき，いずれも全身10か所のパーツを換装可能とのこと。
　また武器は，ゲーム開始当初から7種類が使用できる。現在，特殊な機能を持つ「スーパーレア武器」や「武器アップグレードシステム」の開発が進められているそうだ。



　続いて齋藤氏は，より多くのプレイヤー層にアピールするための施策も発表した。
　バトルモードは，初心者でも気軽に楽しめるカジュアル寄りのモードと，本格的な戦いに挑むモードが用意される。
　またストーリーは，ゲーム内ではフィギュアの視点，Webコミックなどではフィギュア所有者の視点で進行し，今後実装される「ガイドシステム」の中でこれらのストーリーが交差するという。

　さらに日本版では，「龍が如く 見参！」や「龍が如く3」，「Dance Dance Revolution」シリーズなどで知られる，ノイジークロークの加藤浩義氏が手がけた楽曲がBGMに使用される予定だ。



　次に齋藤氏は，本作のカルチャライズの目玉となる「ボイスフリーセレクトシステム」について説明した。本作のプレイヤーキャラクターには，それぞれ3人の声優が演じたボイスが用意されており，いつでも自分好みのボイスに変更できる。
　齋藤氏によると，プレイヤーキャラクターはパーツの換装に伴って容姿が大きく変化するため，一度選んだボイスがイメージに合わなくなるケースも出てくるという。そのため本作では，3種類のボイスを制限なしで変えられる仕様にしたそうだ。

　続いて，主要キャラのボイスを担当した佐藤利奈さん，岸尾だいすけさん，大原さやかさんによるビデオメッセージが上映された。なお，岸尾さんら3人の男性声優がボイスを吹き込んだキャラクター「ヒーローシリーズ」は，2011年夏頃の実装を目指して鋭意開発中とのこと。

「ゆいかおり」の小倉 唯さん（左）と，石原夏織さん（右）

　また先日お伝えしたように，「ゆいかおり」の二人も登場キャラのボイスを担当する。
　小倉 唯さんは，自身が演じた「ナルミ一号機A」について，「明るくて可愛らしい，一緒にいるだけで元気やパワーをもらえる素敵な子です。みんなを引っ張るようなセリフが多いので，自分らしさを発揮できました」と感想を述べた。
　そして，春日永遠を演じた石原夏織さんは「喋り方や雰囲気が独特なので，ほかのキャラと比べて面白くなっています。のんびりしているのに的確な指摘をするという役柄なので，柔らかい喋り方を心がけました」とコメントしてくれた。
　なお，ボイス収録に立ち会った齋藤氏によると，2人ともほとんどリテイクなしでレコーディングを終えたという。

「ゆいかおり」は，会場で「トイ・ウォーズ」のオープニングテーマ「Shooting☆Smile」を披露した

　続いて，齋藤氏により2011年のアップデートスケジュールが発表されたほか，日本のFPS/TPS界ではお馴染みのBRZRKさんとuNleashedさん，そしてガンホーのスタッフ2名によるトイ・ウォーズのテストプレイ映像が上映された。
　BRZRKさんとuNleashedさんは，非常にキビキビとしたプレイを披露したあと，本作のゲームシステムやネットワーク周りがしっかり作り込まれていると述べていた。

　最後に小島氏は，「2011年はガンホーにとって新しい年となります。その第一歩として，TPSという新たなジャンルに挑戦することになりました。今後もガンホーらしい展開を続けていきます」と述べ，カンファレンスを締め括った。

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