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GeForce GT 400公式サイトへ
  • NVIDIA
  • 発表日:2010/10/11
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「GeForce GT 440」レビュー。3D性能も消費電力も動作クロック分はGT 430より高い
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印刷2011/02/12 00:00

レビュー

ひっそり登場したGeForce 400シリーズの新型,その実力を明らかにする

GeForce GT 440
(ZOTAC GT440 1GB DDR5 128bit(ZT-40702-10L))

Text by 宮崎真一


ZOTAC GT440 1GB DDR5 128bit(ZT-40702-10L)
メーカー:ZOTAC International
問い合わせ先:アスク(販売代理店) info@ask-corp.co.jp
実勢価格価:9300〜1万900円程度(※2011年2月12日現在)
GeForce GT 400
 2011年2月2日,NVIDIAは,「GeForce GT 440」(以下,GT 440)という名のエントリー市場向けGPUに関する製品情報を,同社Webサイト内の製品情報ページに掲載した。
 スペック情報はそのタイミングで一度お伝えしているが,今回4Gamerでは,ZOTAC International(以下,ZOTAC)の販売代理店であるアスクから,搭載カード「ZOTAC GT440 1GB DDR5 128bit」(型番:ZT-40702-10L,以下,ZOTAC GT 440 1GB)の貸し出しを受けられたので,ひっそりと登場した新型GPUを,我々がどう認識すべきか,テストを通じて考察してみたい。


GPUコアにはGF108を採用

GT 430からクロックが上がっただけ?


 2月3日の記事でもお伝えしているように,GT 440の位置づけは,2010年10月に登場した「GeForce GT 430」(以下,GT 430)の上位モデルである。

GT 440 GPU。ダイ上の刻印は「GF108-400-A1」で,かつて筆者が確認したGT 430の同「GF108-300-A1」より“100大きい”。デジタルノギスで計測した実測サイズは10.8×11.1mmなので,測定誤差も加味すると,同10.9×11.1mmのGT 430から変わっていないと述べていいだろう
GeForce GT 400
 NVIDIAは明言していないが,GPUコアはGT 430と同じ「GF108」。そのため,48基の「CUDA Core」が,8基のテクスチャユニットや,頂点処理エンジン「PolyMorph Engine」などと一緒に「Streaming Multi-Processor」(以下,SM)を構成する点や,そのSMが2基集まって1基の「Graphics Processing Cluster」(以下,GPC)となる点に変更はない。もちろん,GPCが1基という仕様なので,48(CUDA Core)×2(SM)×1(GPC)の総CUDA Core数96基になるのも変わらずである。

 付け加えるなら,ROP(Rendering Output Pipeline)ユニットが4基で1パーティションを構成する点や,64bitメモリコントローラを2基内蔵することで128bitメモリインタフェースになっている点にも,GT 430からの変更はない。

 では,何が違っているのかというと,動作クロックである。
 GT 440とGT 430,さらに上位モデルや競合製品の主なスペックを表1にまとめたが,GT 440のコア&メモリクロックは,GT 430比で16%高い。また,グラフィックスメモリとしてGDDR5のサポートが追加されたことにより,リファレンス仕様でのメモリクロック――厳正を期せばデータレート――は,GT 430比で最大78%引き上げられる計算だ。
 かなり乱暴な言い方をあえてするなら,GT 440はGT 430のクロックアップ版であり,それ以上でも以下でもないということになる。

※ DDR3モデルのメモリクロックは最大1.8GHz相当。また,リファレンスのグラフィックスメモリ容量はGDDR5モデルが512MB,DDR3モデルが1GBとされる


オリジナルクーラーを搭載するZOTAC GT 440 1GB

2Gbit品メモリチップを採用し,シンプルな基板に


NVIDIAが公開したGT 440リファレンスデザインのイメージ
GeForce GT 400
 以上を踏まえつつ,ZOTAC GT 440 1GBを概観してみよう。
 カードサイズは実測約150mm(※突起部含まず)で,GT 430のレビュー記事で取り上げたZOTACの「ZOTAC GeForce GT 430 1GB DDR3 PCIE 1slot FAN」(型番:ZT-40602-10L)の実測143mmよりは若干長い。2スロット仕様のオリジナルGPUクーラーを採用するためイメージは異なるが,基本的にはリファレンスデザインを踏襲していると見ていいのではなかろうか。

カードデザインはリファレンスを踏襲しているようだ
GeForce GT 400 GeForce GT 400 GeForce GT 400

リファレンスデザインを採用した「GeForce GTS 450」カード(左)および「ATI Radeon HD 5570」カード(右)と並べてみたところ。いかにもエントリーモデルといったカード長
GeForce GT 400
 そのGPUクーラーは,最近のZOTACが積極的に採用している「黄色メッシュ入り」タイプの小型モデル。気になる動作音は,筆者の主観になることを断ったうえで述べると,かなり静かで,さすがに大型クーラー搭載のエントリーモデルといったところである。

 GPUクーラーを取り外すと目に留まるのは,メモリチップを4枚しか搭載していないこと。これは,Hynix Semiconductor製のGDDR5「H5GQ2H24MFR-T2C」(5.0Gbps品)という2Gbitチップを採用しているためで,ZOTAC GT 440 1GBでは,メモリチップ4枚で容量1GBを実現している。
 表1で示したとおり,GDDR5モデルのグラフィックスメモリ容量はNVIDIAのリファレンスで512MBということになっているため,この点はZOTAC独自仕様ということになりそうだ。

比較的シンプルな基板だ(※GPUクーラーの取り外しはメーカー保証外の行為です。取り外した時点で保証は受けられなくなりますので,注意してください)。電源周りも2+1フェーズで,かなりすっきりした印象を受ける
GeForce GT 400 GeForce GT 400 GeForce GT 400

 TechPowerUp製のGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.5.1)で確認してみると,動作クロックはリファレンスどおりだった。


GTS 450との実力差は果たして詰まるのか?

HD 5670やHD 5570との比較にも注目


GPU-Z実行結果
GeForce GT 400
 今回,比較対象には,直接の上位&下位モデルとなる「GeForce GTS 450」(以下,GTS 450)とGT 430を用意。また競合製品として「ATI Radeon HD 5670」(以下,HD 5670)と「ATI Radeon HD 5570」(以下,HD 5570)も用意している。
 なお,4Gamerで用意したMSI製のGTS 450カード「N450GTS Cyclone 1GD5/OC」とHD 5670カード「R5670 PMD1G」はいずれも,メーカーレベルでのクロックアップモデル。そのため今回は,MSI製のオーバークロックツールである「AfterBurner」から,動作クロックをリファレンス相当まで落としてテストを行うことにしたので,この点はあらかじめお断りしておきたい。

 このほかテスト環境は表2のとおりだ。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション10.2に準拠。ただし,主役となるGT 440がエントリークラスのGPUであることと,テストスケジュールの都合から,今回は「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」と「バイオハザード5」,それに「Colin McRae: DiRT 2」のテストを省略する。さらに同じ理由で,テスト条件は「標準設定」もしくは「低負荷設定」のみとなるので注意してほしい。
 テスト解像度は,1280×1024&1680×1050ドットの2つだ。


GT 430から20%弱のスコア向上

一方,上位モデルとの差は大きいまま


 グラフの見やすさを考えて,GT 440のグラフバーは各グラフで上から3番目に置いたことをお断りしつつ,「3DMark06」(Build 1.2.0)の結果から見て行こう。グラフ1は標準設定でテストしたときの総合スコアをまとめたものだが,GT 440のスコアはGT 430から18%ほど高く,コアクロックの差を考えると,妥当な結果といえそうだ。
 一方,GT 430に対してデータレートで78%も高いメモリクロックが大きくプラスに作用した影響は感じられず,GTS 450比では60%程度のスコアに留まった。HD 5670に迫りつつ届いていないのも,“GT 430のクロックアップ版”らしい結果になっている印象である。


 3DMark06のデフォルト設定である1280×1024ドットで「Feature Test」を実行した結果がグラフ2〜6となる。
 まずグラフ2で「Fill Rate」(フィルレート)を見てみると,GT 440とGT 430のスコア差は,「Single-Texturing」で約18%,「Multi-Texturing」で約16%。よりテクスチャユニットの性能が影響しやすくなる後者で,動作クロックと同じレベルのスコア向上が見られるのは,コアクロックの違いがそのまま数字に反映されたためだろう。
 テクスチャユニットの数で上回るHD 5570にスコアが届かないのも,妥当な結果といったところか。


 グラフ3,4は順に,「Pixel Shader」(ピクセルシェーダ)と「Vertex Shader」(頂点シェーダ)のテスト結果だ。
 前者でGT 440はGT 430から約17%の伸びを見せてはいるものの,やはりHD 5570には届いていない。Vertex Shaderでは,より負荷の高い「Complex」でHD 5570をなんとか上回ったものの,GTS 450やHD 5670とは勝負にならなかった。


 そして,Shader Model 3.x世代における汎用演算のポテンシャルを見る「Shader Particles」(シェーダパーティクル)と,長いシェーダプログラムの実行性能を見る「Perlin Noise」(パーリンノイズ)の結果がグラフ5,6となる。
 注目したいのは,GT 440がGT 430に対して約47%高いスコアを示したShader Particlesで,このスコアからは,「グラフィックスメモリの性能がとくに要求されるケースでは,GDDR5メモリを搭載するメリットも生じ得る」といえそうだ。


 実際のゲームタイトルから,グラフ7は「Battlefield: Bad Company 2」(以下,BFBC2)の平均フレームレートをまとめたものである。
 BFBC2におけるGT 440のスコアは,GT 430比で約21%高く,GPUクロックだけでなく,メモリクロックの高さもかなり影響していることが分かる。その効果か,GT 430では敵わなかったHD 5570をかわしている点も押さえておきたい。
 ただ,3DMark06と同様,GTS 450やHD 5670との「格の違い」もはっきりしている。


 続いてグラフ8に示したのは,「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)のテスト結果だ。
 FermiアーキテクチャがDirectX 9世代のタイトルを苦手にしているのはこれまでにも再三指摘してきたが,それはGT 440でも同じ。BFBC2で10%高いスコア差をつけていたHD 5570に,ここではほとんど並ばれてしまった。
 なお,GT 440とGT 430のスコア差は16〜17%なので,その点では3DMark06と同傾向にある。


 「Just Cause 2」のテスト結果をまとめたグラフ9だと,全体的な傾向はCall of Duty 4とほぼ同じ。GT 440のスコアはGT 430より17〜18%高いが,それはHD 5570と同程度であり,GTS 450やHD 5670にはまったく届いていない。



消費電力はGT 430Wより20W強の上昇を確認

GPUクーラーの冷却能力は優秀


 消費電力の目安となるTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)だと,GT 440が65W,GT 430が49Wで,動作クロック分と思われる16Wの差が生じているが,実際にはどの程度の違いがあるのか。ログを取得できるワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力を計測し比較してみよう。
 OSの起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とし,その結果をまとめたものがグラフ10だ。

 アイドル時はいずれも130W前後で並んでおり,明確な違いはない。そこでアプリケーション実行時に目を移すと,GT 440の消費電力はGT 430比で15〜28W,平均で23W高い。一方,GTS 450よりは11〜28W低いのだが,3D性能ほどの開きはない,と言わざるを得ないだろう。HD 5670より消費電力が高いのもマイナス材料といえる。


 3DMark06の30分連続実行時を「高負荷時」として,アイドル時ともども,GPU-ZからGPU温度を計測した結果がグラフ11。これは,20℃の室内で,PCケースに組み込まない,バラックの状態でテストを行ったときのデータだ。
 いずれもリファレンスクーラーを搭載するモデルではないため,横並びの比較に意味はないが,少なくとも,ZOTAC GT 440 1GBに搭載されるオリジナルGPUクーラーが高い冷却能力を持っているのは間違いない。



あくまでもGT 430のクロックアップ版

GT 430を置き換える製品だが,消費電力がネック


 GPUダイにある刻印を見たときから予想はできていたのだが,やはり,GT 440はGT 430のクロックアップモデルである。GF106コアを採用したGTS 450との性能差は大きく,HD 5670にも届かず,対HD 5570では同等かそれ以上というのが,GT 440の立ち位置ということになるはずだ。

ZOTAC GT 440 1GBの製品ボックス
GeForce GT 400
 実勢価格を見てみると,GT 430カードがグラフィックスメモリ容量1GB版で7000〜9000円程度のところ,GT 440は,NVIDIAのリファレンス仕様に従ったGDDR5のグラフィックスメモリ容量512MB版とDDR3の同1GB版がいずれも8000〜9000円程度,ZOTAC GT 440 1GBに代表されるGDDR5のグラフィックスメモリ容量1GB版で9000〜1万1000円程度となっている。価格帯的にはほとんどオーバーラップしているため,「これから3D性能重視で1万円以下の選択肢から選ぶならGT 440」とは言えるだろう。
 ただし,在庫が少なくなりつつあるとはいえ,HD 5670カードが7000〜9000円程度で購入できることは,踏まえておく必要がある。また,GT 430と比べて20W前後の消費電力上昇も,このクラスではかなりのネックになると思われる。

 GT 430に対して,動作クロック分,3D性能がきっちり引き上げられた点は評価できるのだが,HD 5670の対抗となるような,「補助電源なしでより高い3D性能を発揮できるGPU」には,あと一,二歩届いていない。それが残念だ。

NVIDIAのGeForce GT 440製品情報ページ

ZOTAC公式Webサイト



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    GeForce GT 400

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