全国5都市を巡る「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ 全国ファン感謝祭2011」の開幕を飾った，東京会場の詳細レポートを掲載

100組200名から決勝大会に出場できる3チームが決定

ハイレベルな激戦が繰り広げられた東京予選大会

　ここからは，本イベントの主役ともいえる，「インフィニティグランプリ」の東京予選大会をレポートしていこう。
　予選大会は，第1回戦/第2回戦/セミファイナル/ファイナルの全4部構成となっている。2人1組のタッグチームで，大会専用ミッションのクリアタイムを競う，タイムアタック形式で行われる。
　大会には事前応募に当選した100チームが参加可能だが，決勝大会に出場できるのはたったの3チームと，かなり狭き門となる。決勝大会は4月24日，東京都・AKIBA_SQUAREで行われる予定だ。
　なお原稿執筆時点では，名古屋会場（2月19日）/福岡会場（3月19日）/札幌会場（3月26日）のグランプリでは応募をまだ受け付けている，我こそはという腕自慢のプレイヤーは，応募してみよう。

「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」
公式サイト内「インフィニティグランプリ」告知ページ

　ここでは，今後開催される大会に参加する人の参考になるよう，筆者が現場で確認したタイムをはじめとしたデータを，可能な限り掲載しておいた。ただし，公式な記録とは異なる可能性もあるので，あくまでも目安程度に捉えてほしい。

　先述の公式サイトにルールの詳細は掲載されているので，そちらを参照して欲しいが，本大会に使われるミッションは，「こちら」の記事で紹介したように，本作の体験版向けに配信されており，マルチモードおよびインターネットマルチモードでプレイが可能。なお，レベル固定のチャレンジミッションという扱いなので，（ミッションをダウンロードすれば）キャラクターを作成してすぐにミッションに挑戦できる。

東京予選大会 第1回戦

　第1回戦は本感謝祭の一般入場受付前，午前中に行われた。参加した全100チームのうち，第1回戦でクリアタイム上位の20チームが第2回戦に進めた。
　大会専用ミッションが事前に配信されていたこともあり，どのチームも慣れた様子でステージをクリア。予選通過のトップスコアは2分23秒で，ボーダーラインとなった20位でも3分11秒というから驚きである。なお，第1回戦を通過したチームの多くが，ニューマン女性のフォース2人という組み合わせを選んでいた。

第2回戦進出20チーム

1位	2分23秒	ミッドガルズ三丁目 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
2位	2分24秒	はるおどれこ （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
3位	2分27秒	チームニコ生奈々音ネコ （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
4位	2分28秒	CHRONO-CRISIS X （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
5位	2分33秒	終電までマルナ組 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
6位	2分36秒	よしの （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
7位	2分38秒	なんでデルセイバーじゃないのですか （ビースト男＠ハンター/ニューマン女＠フォース）
8位	2分43秒	還らざる半世紀の終りに死んだ2人 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
9位	2分45秒	E-ROTIC （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
10位	2分48秒	ラッピーに会いたいんだ。 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
11位	2分49秒	いぬじる （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
12位	2分53秒	S＆M （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
13位	2分55秒	鈴桜 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
14位	2分59秒	DFF （ビースト女＠ハンター/ニューマン女＠フォース）
15位	3分2秒	Apec in Circle （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
16位	3分3秒	Van-Gis＠ニコ生 （キャスト女＠フォース/キャスト女＠フォース）
17位	3分3秒	遠雷 （ニューマン男＠フォース/ニューマン女＠フォース）
18位	3分7秒	怪物兵団 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
19位	3分9秒	ベストパートナーック （ニューマン女＠フォース/キャスト女＠ハンター）
20位	3分11秒	isana radio （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）

東京予選大会 第2回戦

　第2回戦以降は，第1回戦と同じミッションのタイムアタックを，ステージ上で行う形となった。加えて，酒井氏，寺田氏，菅沼氏，能登さんが解説を行っている。
　第1回戦を突破した20チームからセミファイナルに進めるのは10チーム。結果は以下のとおりだが，トップスコアは第1回戦を1秒上回る2分22秒だったのをはじめ，10チームすべてが3分を切るという，ハイレベルな戦いが繰り広げられた。

セミファイナル進出10チーム

1位	2分22秒	はるおどれこ （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
2位	2分28秒	チームニコ生奈々音ネコ （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
3位	2分29秒	よしの （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
4位	2分37秒	鈴桜 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
5位	2分39秒	CHRONO-CRISIS X （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
6位	2分47秒	S＆M （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
7位	2分48秒	Van-Gis＠ニコ生 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
8位	2分49秒	怪物兵団 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
9位	2分52秒	還らざる半世紀の終りに死んだ2人 （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）
10位	2分57秒	いぬじる （ニューマン女＠フォース/ニューマン女＠フォース）

メディア対抗 ミニミニインフィニティグランプリ

　第2回戦のあとは，ゲームメディアが出場してタイムアタックを行う，メディア対抗戦「ミニミニインフィニティグランプリ」が行われた。4Gamerもこの大会に参加させてもらったのだが，来場者のための余興だろうし，笑いの一つでも取れればいいかなと実施前は思っていた。
　開催直前までまったく教えてもらえなかったのだが，実は，メディア対抗戦で使われるのは，セミファイナルおよびファイナルでの使用ミッションそのものだったのである。つまり，ミッションのお披露目が本当の目的だったというわけだ。大会名から2010年の大会と同じ趣向になり得ることも予測できたのに，まったく気付かなかったよ……。
　ともあれ，ミッションの詳細をお伝えしていこう。このミッションは全部で三つのブロックに分かれており，最初のブロックで「ギャランゾ LV50」1体と「シノワビート LV50」2体が出現する。次のブロックでは「カオスブリンガー LV51」が2体待ち構え，そして最後のブロックでボス「オルガ・フロウ LV54」と対峙する。オルガ・フロウはある程度ダメージを与えると最終形態に変化する。
　なお，プレイした限りは，プレイヤーキャラクター側の装備品などは予選1回戦，2回戦時のものと同じだったように思えた。

　結果，ミッションに設定されていた目標クリアタイムこそ上回れたものの，4Gamerの順位はブービーと，まったくふがいない結果に終わった。一緒に出場したoNo（←いんふぃってぃー）は，「優勝してアピールタイムを30秒もらうより，クリアが遅いほうが長く映れるじゃん！」と，意味が分かるような分からないような言い訳を筆者にしていた。

セミファイナル

　余興もつつがなく終わり，いよいよセミファイナルが開始された。メディア対抗戦で合計3回ミッションの流れを見られたとはいえ，選手達が挑戦するのは初めてとなる。しかしながら，選手達の動きはメディアとは比べ物にならず，あっという間に敵を撃破し，オルガ・ブロウも難なく倒していく。
　結果，1位のスコアは3分54秒となんと4分切り。2位は4分9秒，3位は4分24秒，4位は4分35秒，5位は4分38秒で2組が同タイムとなった。大会ルールに基づき，5位の2チームによるじゃんけんで，鈴桜チームがファイナル進出を勝ち取った。
　戦闘タイプまでは確認できなかったのだが，種族ではどのチームもニューマン女性を一人入れ，もう一人をキャスト/ビースト/ニューマンから選んでいたと思う。

ファイナル出場チーム
1位：いぬじる（3分54秒）
2位：チームニコ生奈々音ネコ（4分9秒）
3位：Van-Gis＠ニコ生（4分24秒）
4位：よしの（4分35秒）
5位：鈴桜（4分38秒）

セミファイナルで何度かマシントラブルに見舞われてしまい，単独でのタイムアタックとなったチーム「鈴桜」。ここで粋な計らいとして，急遽寺田氏＆菅沼氏のペアが参戦し，「鈴桜」と一緒にタイムアタックに挑戦することになった。ちなみに，寺田氏＆菅沼氏チームは，オーダーを出したりチャットをしたりと，タイムアタックには無意味な行動をして会場を盛り上げつつ，5分9秒というクリアタイムを記録した

「オルガ・フロウの最後のデモで落ちてくる剣は，実はジャストガードできる」ということで，出場チームのうち数選手がクリア時に挑戦したものの，ガードすることすらかなわず。しかし，先述のエキシビジョンマッチに出場した菅沼氏は，ジャストガードではなかったものの，しっかりとガードをしていたのはさすがである

ファイナル

　4月24日に開催される決勝戦への切符を掴み取るべく，5チームがファイナルに挑んだ。ミッションはセミファイナル同様，オルガ・フロウを撃破するミッションだ。
　クリアタイム3分46秒を記録し，ファイナルを1位で制したのは「いぬじる」。続いて3分58秒で「鈴桜」が2位，そして3位は4分5秒で「ニコ生奈々音ネコ」という結果となった。決勝進出を果たした3チームには，酒井氏よりメダルや特製メモリースティックが贈呈され，見事決勝大会の出場権利を得た。

インフィニティグランプリ決勝大会進出チーム
1位：いぬじる（3分46秒）
2位：鈴桜（3分58秒）
3位：チームニコ生奈々音ネコ（4分5秒）

　なお，「ファンタシースターポータブル2インフィニティ全国ファン感謝祭2011」は，今後以下のスケジュールで開催される。入場は無料なので，近郊で開催されるなら，ぜひ足を運んでみてほしい。

★大阪会場
日時：2011年2月11日（祝）11時 〜 17時
会場：ATCホール
　http://www.atc-co.com/
ゲスト：酒井智史（プロデューサー），小倉唯（タレント）

★名古屋会場
日時：2011年2月19日（土）11時 〜 17時
会場：ポートメッセなごや
　http://www.u-net.city.nagoya.jp/pmn/
ゲスト：酒井智史（プロデューサー），能登有沙（タレント）

★福岡会場
日時：2011年3月19日（土）11時 〜 17時
会場：福岡ファッションビル
　http://www.ffb.jp/
ゲスト：酒井智史（プロデューサー），能登有沙（タレント）

★札幌会場
日時：2011年3月26日（土）11時 〜 17時
会場：さっぽろ芸文館・ニトリ文化ホール
　http://www.sapporo-geibun.jp/hall.html
ゲスト：酒井智史（プロデューサー），能登有沙（タレント）

★決勝会場
日時：2011年4月24日（土）
会場：AKIBA_SQUARE
　http://www.akiba-square.jp/
ゲスト：酒井智史（プロデューサー），能登有沙（タレント）

　長きにわたる，東京予選大会の幕が降りた後，酒井氏，寺田氏，菅沼氏，能登さんへの囲み取材を行う機会を得た。本稿の締めとして，以下に掲載しよう。


――全国ファン感謝祭2011の最初の開催を終えた感想を聞かせてください。

菅沼氏：
　無事終わってよかったなと思います。皆さんの熱気が伝わってきて，今回はすごく練習してきているなというのを実感しました。そういうプレイを見せてもらえると，今後に良い広がりが見えてくると思います。

寺田氏：
　今日は本当にたくさんのユーザーさんに来ていただきました。会場の一つのスクリーンを皆で見て一喜一憂してくれて，絆みたいなものをすごく感じましたね。
　そういう絆みたいなものを作っていけるゲームは素晴らしいと感じましたし，私個人，ゲームを作っていくのがますます好きになってきました。これからもいいゲームを作って皆さんに熱狂していただきたいなと思います。

能登さん：
　本当に出場者の方々はタイムが速いし，スキルもあるし，セカンドステージを何回か見ただけなのに攻略しちゃって，その対応力の速さにビックリして，私ももっともっとがんばらないとって思いました。
　あと，フレンドサーチでたくさんの方々と交流できたのは，大会ならではのことなのかなと思います。今回は初めて，東京以外の名古屋，福岡，札幌の会場も回らせていただくので，全国のユーザーさん達ともっともっと触れ合いたいと思います。

酒井氏：
　前回は大会だけだったんですけど，今回はファン感謝祭ということで，いろんな催しを含めて，ファンの皆さんに感謝したいという気持ちを込めました。ユーザーの皆さんに楽しんでいただけたなら，本当に嬉しいです。
　インフィニティグランプリは，前回に比べてもみなさんのスキルがどんどん上がっていて，またユーザー層の広がりもすごく感じました。

――今回は，製品版の発売前，体験版での大会開催という珍しいケースだと思いますが，実施してみた感触はどうでしたか？

酒井氏：
　自分達の想像以上に，発売前から盛り上がっていただけていると思います。発売後にも大会は開催されますので，その絆を発売後にもつなげていきたいです。

寺田氏：
　体験版で集まっていただいてることには違和感がありますけどね（笑）。こんなに広がっているんだと感じました。

菅沼氏：
　ケンタッキーさんや物販など，大会以外の楽しみも今回増えたと思うんですよ。楽しんでいただいてるという気持ちが伝わってきて，やってよかったなと思いました。

――大会では，セカンドステージのタイムで3分40秒台の記録が出ましたが，あのタイムは予想の範疇だったんでしょうか？

酒井氏：
　ぜんぜん想像してませんでした。僕達が想定しているタイムより早い記録が出るだろうとは思っていましたけど，3分台は想像してませんでした。
　前回の大会でも，開催が進むにつれてどんどんレベルアップしていったので，今回も，これからの大阪大会や名古屋大会，発売後の大会でさらなるレベルアップが楽しみですね。

寺田氏：
　僕は，ファーストステージの2分20秒台という時間のほうが驚きでした。1分でボスまでたどり着いて，ボスも1分ちょっとでやっつけるなんて，普通に考えたらありえないですよ（笑）。その分，一生懸命攻略してきたって気持ちが伝わってきましたね。

菅沼氏：
　僕らの予想としては，トップのチームが3分切るくらいだろうと予想していたんです。でも，実際は2分台前半というタイムで。大体皆さん，僕らの想像よりもっと上手いですよね（笑）。

――セカンドステージのミッションの配信予定などはありますか？

酒井氏：
　大会では製品版を使っているのですが，セカンドステージのデータは製品版にしか入っていないので，体験版では配信できないんです。

寺田氏：
　あと，製品版ではダウンロードミッションを毎週のように配信していきますから……。

酒井氏：
　もう，その合間を縫わないと新しいものは配信できない状態なんですね。要望が多ければ，製品版で配信したいと思います。

――今後の開催に向けて，ファンにメッセージをお願いします。

菅沼氏：
　前回はすべての会場は回れなかったんですが，今回は会場を回らせていただく予定です。その場でのふれあいを楽しみにしていますので，皆さん話しかけてきてください（笑）。

寺田氏：
　このイベントは，ファンの方々のための場であり，インフィニティグランプリという戦いの場でもあります。東京の人達はこれだけのスコアを出しました。各都市の人も負けないぞという気持ちでやり込んで，自分こそが最速だと見せ付けに来てください。

能登さん：
　私は名古屋，福岡，札幌の会場を回わらせていただきます。もちろんフレンドサーチでいっぱい交流したいと思いますし，配信されているファーストステージのミッションをもっともっと練習してくる人がいて，どれだけタイムを縮めてくるのか，すごい楽しみです。一緒に楽しみましょう！

酒井氏：
　インフィニティグランプリも本当に楽しみにしていますけど，ファンの皆さんに楽しんでいただいて，僕らも一緒に絆を深めるイベントにしたいと思ってます。
　インフィニティグランプリのすごいプレイを見るのもいいですし，物販もありますし，ファンタシースターが好きなら楽しめる場になっていますので，ぜひ来場していただければと思います。よろしくお願いします。

――ありがとうございました。