スパイクは,11月25日に発売を予定しているPSP用ソフト「
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の
最新情報を公開した。
本作は,学園長であるモノクマの煽動によって,生徒達の間で発生した殺人事件をきっかけに始まる“学級裁判”で,犯人を暴くために登場キャラクターがさまざまな主張や議論をぶつけ合うという作品。間違って,無実の人を犯人として特定してしまうと,犯人以外がすべて“お仕置きとして殺される”という,理不尽かつ繊細な推理ゲームとなっている。
そんな本作の学級裁判で,真犯人を探し出すために行われる
ゲームモードについて紹介していこう。
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◆ 学級裁判 -ノンストップ議論- ◆
殺人事件が起こると、主人公をはじめとした登場キャラクターたちは事件の真相を解明するためのヒントを探して行動を開始します。本作では、集めたヒントを“言弾(コトダマ)”と呼び、学級裁判におけるモードのひとつ、“ノンストップ議論”で使用します。
ノンストップ議論では、各キャラクターがそれぞれ、証拠や目撃情報を次々と口にします。彼らの発言の中には、主人公の推理をミスリードするものが存在します。犯人による工作のための発言も存在すれば、思いこみや勘違いによる発言なども存在するかもしれません。議論を論破するためプレイヤーは、めまぐるしく展開する発言の応酬の中、矛盾すると思われる発言に対してアクションを起こす必要があります。
凶器は本当にナイフ? |
食堂には誰もいなかったのは真実か? |
ドアノブを壊したのは真犯人の仕業かそれとも?
仲間を疑いたくはないが、どの意見も怪しく見える・・・。現場で集めた情報や、キャラクターたちの発言をヒントに、発言の真意を見極めよう
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キャラクターたちの主張中、黄色く表示されるのが、議論を論破するための発言の穴“ウィークポイント”です。プレイヤーは黄色く色づいた発言の中から、現在の議論を打破するために、自ら入手した情報と矛盾している発言を見極める必要があります。そして、手持ちの言弾の中から展開する議論に適したものを選択し、ウィークポイントを撃ち抜くことで議論を進めていきます。
ウィークポイントあり! この不二咲のセリフには黄色いカラーの文字=ウィークポイントが存在している。ただし、ウィークポイントの中には、議論の矛盾点ではないものも存在する。ノンストップ議論では、様々な発言がウィークポイントとして現れるが、仲間達の意見をよく聞き、真の矛盾はどこにあるのかを推理しよう |
ウィークポイントなし このセリフにはウィークポイントはない。このような発言は事件に関する再確認事項などであり、議論の矛盾となるものではないのだ |
矛盾を指摘するためにプレイヤーが取るアクション、それが捜査段階で集めた弾丸がセットされたコトダマシリンダーから、適切な弾丸を選択し、コトダマトリガーを引いて議論の矛盾点となるウィークポイントを撃ち抜く事です。自分の意見を相手ぶつけ、裁判で展開される議論の行方を変えるのが“ノンストップ議論”の目的となります。
捜査で入手したヒントや証拠を言弾(コトダマ)としてシリンダーにセットされ、議論開始。正しく矛盾が指摘できるまで、議論は繰り返し行われる。議論内容に応じた言弾を選択することがポイントだ!
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凶器は本当にナイフ?疑問を持ったら言弾で撃ち抜いてみよう。プレイヤーの考えが正しければ、言葉を打ち砕くことができるはずだ
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矛盾発見、推理的中!
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ウィークポイントに設定されていても、実際には矛盾の存在しない発言や、ウィークポイントのない発言には、弾丸を撃っても弾かれてしまい、撃ち抜くことはできない
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誤った発言を撃ってしまうことで、ノンストップ議論で獲得できるポイントは減少してしまう。いかに正しく矛盾を指摘できるかが、ゲームを進める上で大きなポイントとなる
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ノンストップ議論は、プレイヤーが論破出来ない限り同じ議論が繰り返されます。議論はループするので、一回目の議論で矛盾を指摘できなくてもあわてることはありませんが、制限時間は刻一刻と減っていきます。
ノンストップ議論では、主人公の苗木からヒントが与えられることがあったり、議論をスローモーションにすることができる“精神集中”という能力が用意されるなど、プレイヤーの推理やアクションを助ける要素が存在します。
また、議論はループするため、議論を一周終えた後にどの発言が事実と矛盾していたかがわかった際には、二周目の議論では、議論を早送りして、目的のセリフまで素早く到達することも可能となっています。ループしながら進行する議論がプレイヤーの思考テンポを損なうということはなく、スムーズに進行させることが可能です。
苗木からのヒント 主人公の苗木は、ノンストップ議論における矛盾点や、注目すべき発言などをプレイヤーに教えてくれる。ノンストップ議論では、キャラクターたちによる様々な意見や発言、証言が多彩に展開されることで真実が明らかになっていく |
精神集中 精神を集中させると、議論をスローモーションにすることができる。目的のウィークポイントがわかっていながら、コトダマトリガーを引くタイミングがつかめないときには、是非活用したいシステムだ |
◆ 学級裁判 -閃きアナグラム- ◆
学級裁判中、主人公の苗木が事件に関わる重要なキーワードを思い出さなければならない局面が訪れます。このときに発動するのが学級裁判の新たなモードであり、事件における重要なキーワードを導き出す“閃きアナグラム”です。
閃きアナグラムに突入すると、画面の上を文字が舞います。舞っている文字の中から事件におけるキーワードを推理し、正しい文字の順番を推理し、キーワードを完成させます。舞っている文字はふわふわと画面上を動いているので、閃いた単語を完成させるべく、的確に撃ち落としていきましょう。
答えとなる単語は、この空白を埋めることで完成する。舞っている文字と、空白を照らし合わせ、さらに議論におけるヒントを思い起こし、正しい単語を完成させるのだ |
閃きアナグラムは、閃きと反射神経が必要とされるモード。シューティングのような要素もあるが、言葉はゆっくりと空間を浮遊しているので、その名の通り“閃き”が最も重要となる |
◆ 学級裁判 -マシンガントークバトル- ◆
議論がピークに達すると、主人公の苗木と全く異なる意見を主張する人物との、息つく間もない激しい討論が開始されます。これが、学級裁判の三つ目のモードとなる“マシンガントークバトル”です。マシンガントークバトルに突入すると、口論相手は、まるでマシンガンのごとくに主張を展開します。相手のセリフや主張を打ち負かしていくためには、繰り出される言葉をタイミングよく撃ち落としていく必要があります。言葉を言葉で撃破し、完全論破を目指します。
桑田と苗木が1対1のタイマンバトル!言葉の応酬を再現したマシンガントークバトルでは、タイミングにあわせてボタンを押すことで相手にダメージを与えることができる!
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このように,学級裁判の中で,次々と出てくるヒントを元に,ノンストップ議論で犯人を追い詰めよう。閃きアナグラムでキーワードを完成させ,マシンガントークバトルで犯人にトドメをさして事件を解決へと導いていくのだ。
ちなみに,ここで間違った答えを導きだしてしまうと……モノクマによるお仕置きによって死がもたらされることになる。このお仕置きシーンは,独自の2.5Dモーショングラフィックスを駆使したムービーで描かれる。
また,本作は推理アドベンチャーにアクション要素が加わっているため,双方の力量が必要となる。とはいえ,どちらも苦手だったり,推理は得意だけどアクションはちょっと……という人のために,それぞれ難度設定ができるようになっている。難度を下げることで変化する内容は以下のとおりだ。
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推理難度を下げる
- ノンストップ議論で、苗木がプレイヤーに与えてくれるヒントが増加する
- ノンストップ議論でシリンダーに装填されるコトダマの数が減り、議論を論破するために必要なコトダマを把握しやすくなる
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アクション難度を下げる
- ノンストップ議論では、アクションに失敗するとダメージを受けるが、失敗した際に受けるダメージが少なくなる
- 閃きアナグラムで、文字の動きのスピードが遅くなる
- マシンガントークバトルで、相手の発言のスピードが遅くなる
このように,自分に合った設定をすることで歯ごたえのある推理を楽しんだり,瞬間的な閃きをアクションに生かしたりして楽しむことができるのだ。
最後に,本作に登場するキャラクターの中から,
「霧切響子」「十神白夜」「山田一二三」の3人が公開されているので紹介しておこう。
◆ キャラクター紹介 ◆
霧切響子(きりぎりきょうこ)
超高校級の???
CV.日笠陽子
集められた生徒の中でただ一人、自分の才能を明らかにしない人物。
どこか得体の知れない感じの、ミステリアスさを持つ美少女。感情を表に出すことも少ないが、苗木に推理のヒントをくれることも多い人物だ。
十神白夜(とがみびゃくや)
超高校級の御曹司
CV.石田彰
巨大財閥、十神財団の御曹司。
伝統ある家系の跡継ぎとして、幼いころから帝王学を叩きこまれてきた根っからのエリート。
プライドが高く、他人を常に見下したような言動が目立つ。閉じこめられた生徒たちの中で唯一、学園内の極限状況を楽しんでいるかのようにも見える。
山田一二三(やまだひふみ)
超高校級の同人作家
CV.山口勝平
カリスマ的人気を誇る高校生同人作家。
以前在籍していた学校の学園祭で同人誌1万部を売り上げるという偉業を達成した。
妄想癖があり、現実逃避しがち。三次元の女子に興味はない。
好物は、油芋というスナック菓子とアニメ。