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[E3 2010]名作「XCOM」のリバイバルにヒットの気配アリ。E3 2010でベールを脱いだ新作は,一人称アクションだ
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印刷2010/06/18 19:45

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[E3 2010]名作「XCOM」のリバイバルにヒットの気配アリ。E3 2010でベールを脱いだ新作は,一人称アクションだ

画像集#002のサムネイル/[E3 2010]名作「XCOM」のリバイバルにヒットの気配アリ。E3 2010でベールを脱いだ新作は,一人称アクションだ
 E3 2010参加者のあいだで今年最も話題になっていた作品の一つが,2K Games(Take-Two Interactive Software)が開発を発表したばかりの「XCOM」PC/Xbox 360)だ。一人称視点のアクションとして,2010年4月頃から開発中という噂が聞こえ始めてきた本作だが,今回,2K Gamesブースでライブデモが行われ,2011年中のリリースを予定しているという情報も得られたので,現在の状況をお伝えしたい。

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 XCOMと聞いて,Microproseから1994年にリリースされた「X-COM: UFO Defense」を思い出せる読者は,どれくらいいるのだろうか。ちょっと想像が付かないのだが,同作は,米国や日本などの有力国家が結成した,エイリアンからの侵略を防ぐための超政府組織「X-COM」(eXtraterrestrial COMbat Unit)の隊員達が,エイリアンの活動を調査したり,戦ったり,エイリアンの技術を調査して自分達のものにしてしまったりする,ターン制ストラテジーだった。

 その後X-COMシリーズは,海底がテーマになったり,宇宙空間を舞台にしたりしたが,2001年にInfogrames(現Atari)からリリースされたTPS「X-COM: Enforcer」をもって止まり,歴史のなかに消えかけていた。そんな流れにあって,「BioShock 2」の2K Marinが新作を開発中という情報がもたらされたことで,古参ゲーマーのノスタルジアを刺激し,会場で熱狂的に受け止められている,という流れである。

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 そんな経緯で登場してきた2K GamesのXCOMは,オリジナル作品のようなターン制ストラテジーから,冒頭でも述べたとおり,一人称視点のアクションに生まれ変わっている。
 舞台となるのは1950年代の米国で,戦後の好況から希望に満ち溢れていた,「古き良きアメリカ」とも呼ばれる時代。その裏で人類は,秘密裏にエイリアンの侵攻を防ぐべく戦っていたというのが,XCOMのバックグラウンドだ。

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 プレイヤーが操作する主人公は,FBIで超自然現象を扱う特殊チームのリーダーであり,実際に現場に出かけてエイリアンの出現に関する調査も行うWilliam Carter(ウィリアム・カーター)。彼の所属する組織がXCOMなのかどうかは,現時点では明らかになっていない。

Take-Two Interactive SoftwareのDrew Smith氏(左)と,デモプレイを担当したゲームデザイナーのHarvey Whitney氏(右)
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 ちなみに今回は,本作のプロデューサーであるDrew Smith(ドリュー・スミス)氏の進行でデモプレイが行われたが,最初に紹介されたのは,田舎の飛行場にある格納庫。一見すると何の変哲もないのだが,地下に広がる本部と隠しエレベータでつながっており,ここで多くの調査員達が,新聞で情報収集したり,電話の会話を傍受したりしながら,米国全土の様子を窺っている。
 市民の生活に少しでもおかしな事態が発生すると,基地内の巨大モニターに「救助」「異常現象」「未知」などの情報が表示されるのだが,これがミッション選択メニューになっており,好みのものを選んで,プレイヤーはその調査へと赴くことになるのだ。

画像集#007のサムネイル/[E3 2010]名作「XCOM」のリバイバルにヒットの気配アリ。E3 2010でベールを脱いだ新作は,一人称アクションだ

 基地の奥には,「プレイヤーキャラクターが入手したエイリアンのオーバーテクノロジーを応用し,さまざまな最新兵器を作り出す」という,ゲームでも重要なキャラクターでもある科学者,Mel(メル)がいる。
 今回のデモでは,黒い液体が詰められた球状ガラスのグレネードで,投げつけると瞬間的に周囲が発火するという武器と,稲妻のような光線を放射する銃がMelから手渡された。後者は「Lightning Gun」(ライトニングガン)と呼ばれており,オリジナルのX-COMにも登場した地球外物質「Erilium」(エリリウム)をエネルギー源としているのだという。

 さて,デモは引き続いて,ロサンゼルス市近郊,海岸部にある住宅街であった警察への救助要請に関するミッションが選択され,プレイヤーは部下2名とともに現場へ急行。閑静な住宅街に到着すると,すでにドアが開いたまま乗り捨てられている車があったりして,何かが起こっている雰囲気だ。

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 左手の住居から聞こえる男性の悲鳴の方向へ行ってみると,その男性らしき人物は黒いモヤのようなものを出しながら事切れており,道路側に戻ると,高速で動き回る黒いアメーバ状の生命体「ブロブ」(と発音されていた)と遭遇した。ブロブは,人間の頭部にまとわりついて,口や鼻,耳などから体内に侵入するという,なんとも不気味な生物だ。

 このあと,プレイヤーは死亡していた男性の家に突入し,部下ともども,ブロブの群れと激しい戦闘を開始する。2階建ての家,1階部分だけで10匹以上のブロブが登場したと思われるが,プレイヤーはグレネードやライトニングガンで応戦し,部下1名を失いつつもなんとか退治。
 2階で女性の生存者を救出し,再び路上に出てみると,今度は,空に浮かんだリング状のエイリアンが,木の葉などを巻き込みながら攻撃をしかけてくる。だが,プレイヤー達の持つ武器ではまったく歯が立たず! もう一人の仲間が,攻撃を食らって瞬時に蒸発したところで,デモは終了した。

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 ……XCOMで2K Marinは,リアリティを追求するのではなく,どこかプラスチックっぽい質感のテクスチャをあえて用いることで,50年代のアメリカらしい雰囲気を狙っている。全貌が明らかになったとまでは言えないものの,エイリアンとの激しい戦闘は見物で,どこからエイリアンが飛び出してくるのか分からない緊張感もよく出ていた。
 「主人公の部下や秘書など,ゲーム中のキャラクターは個性的な面々になる」とのことで,ストーリーや世界観はしっかりと作られるはず。今回のデモでは,部下は二人とも死んでしまったが,実際のゲームでは「プレイヤーに仲間意識が芽生えるはずで,安易に仲間を見殺しにするようなことはなくなるだろう」との見解が示されていたので,そのあたりから,本作のストーリーを想像してみるのも面白そうだ。
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    The Bureau: XCOM Declassified

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