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悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair公式サイトへ
  • KONAMI
  • 発売日:2010/08/04
  • 価格:1200マイクロソフトポイント
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オンラインにグッと力の入ったシリーズ最新作「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」のレビューを掲載。2Dアクションゲームファンなら,遊ばないと損
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印刷2010/08/17 10:46

レビュー

オンラインにグッと力の入ったシリーズ最新作「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」のレビューを掲載。2Dアクションゲームファンなら,遊ばないと損

 2010年8月4日,KONAMIから同社の人気アクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」シリーズの最新作,「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」(以下,悪魔城ドラキュラHD)がXbox LIVEアーケード向けタイトルとしてリリースされた。価格は1200マイクロソフトポイント(約1800円)だ。Xbox 360では,過去にPlayStation向けタイトルを移植した「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」がリリースされているが,悪魔城ドラキュラHDは,完全なオリジナル新作となる。

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「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」公式サイト

Xbox.com内「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair」ページ



 悪魔城ドラキュラHDでは,一人で遊べる「シングルプレイモード」のほかに,「マルチプレイモード」として用意された,協力モードが楽しめることが最大の特徴だ。
 マルチプレイ以外にも,「ランキングボード」にスコアがアップされ,ほかのプレイヤーと競えたり,ランキングボードから上級者のリプレイをダウンロードし,それを参考にできたりと,オンラインをうまく利用した要素が追加されている。

 ネットワークにつながっていることが当たり前になりつつある現行コンシューマ機の特性を活かし,オンラインでのゲームプレイを前面に押し出してきた本作。どういったゲームに仕上がっているのか,さっそく迫ってみよう。


シングルプレイでは,複数の主人公を使って
全ステージクリアを目指す


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来須蒼真
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アルカード
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ジョナサン・モリス
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シャノア
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シャーロット・オーリン

 シングルプレイモードでは,5人いる登場キャラクターの中から一人を選んでプレイできる。使用できるキャラクターは,歴代の悪魔城ドラキュラシリーズに登場した主人公がピックアップされているので,まず紹介しよう。

●来須蒼真(CV:緑川光)
 「キャッスルヴァニア 〜暁月の円舞曲〜」と「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」の主人公。敵を倒したとき,その能力を記録した「ソウル」というアイテムを一定の確率で入手でき,それによって魔物の力を利用できるというスキルを持っている。ソウルには,悪魔を召喚してその能力で攻撃する「バレット」,使い魔を召喚したり,炎をまとうといった特殊な効果を持つ「ガーディアン」,装備するだけで能力がアップする「エンチャント」の三つがある。武器は剣や斧のほか,銃火器も扱える。

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●アルカード(CV:置鮎龍太郎)
 「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」の主人公。強力な「暗黒魔法」で敵を攻撃できるほか,霧に化けて攻撃を無効化することもできる。暗黒魔法は敵(ボスも含む)を倒した際,ランダムで入手できる。武器としては,剣やナックルの装備が可能。

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●ジョナサン・モリス(CV:櫻井孝宏)
 「悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス」の主人公。聖なる鞭「ヴァンパイアキラー」の使い手で,サブウェポンとして投げナイフや聖水を使う。武器以外では「マーシャルアーツ」を使い,防御力を上げて敵の攻撃に耐えたり,飛び膝蹴りでダメージを与えたりできる。なお,ショップでの武器購入はできない。

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●シャーロット・オーリン(CV:かかずゆみ)
 「悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス」のもう一人の主人公。敵が使う魔法を吸収し,自分のものにできる「封印魔法」というスキルを持つ。魔法のバリエーションが増えることで,攻撃が多彩になるキャラクター。ショップで武器は購入できないが,魔法に熟練するにつれ,武器の攻撃範囲が広がっていく。

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●シャノア(CV:桑島法子)
 「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」の主人公。敵が使う魔法や武術を吸収し,自分の能力にできる「グリフ」というスキルを持っている。また,「キルクルス」という力で,ほかのキャラクターが移動できない場所に移動できたりもする。ショップで武器の購入はできないが,特定の敵を倒した際,シャノア専用の武器を入手できることがある。

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 キャラクターに「経験値」などはないが,覚えたスキルの熟練度や習得した魔法の数,そして装備などによって戦闘能力がだんだん上がっていくという仕組みだ。
 また,シングル/マルチプレイでキャラクターのデータは共有されており,シングルプレイで育てたキャラをマルチプレイでも使えるし,マルチプレイで獲得した装備品やスキルは,シングルプレイでも使えるようになっている。

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 ゲームの流れとしては,敵を倒しながら進み,特定の場所にあるスイッチを動かしてトラップを解除し,待ち構えるボスを倒すという,2Dの横スクロールアクションとしてきわめてオーソドックスな作りだ。
 最終的にドラキュラ伯爵を倒せばゲームクリアとなる。

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 また,ステージには「本」がいくつか設置されており,たとえ戦闘中でも,本からメニューにアクセスし,装備を整えることなどが可能だ。

戦闘中でも「本」に触れればメニューにアクセスできる。とはいえ,この間も時間は流れており,近くに敵がいる場合には攻撃されることもある。準備は素早く
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 マップの踏破率を競ったり,新たなスキルを獲得して,それまで行けなかった場所に行ったりなど,従来の悪魔城ドラキュラシリーズには探索の楽しさもあったが,今回の悪魔城ドラキュラHDでは,そうした要素はちょっと薄れており,どちらかといえば,いかに早く宝箱を集め,ボスを倒しステージをクリアするかという,アイテム集めに焦点が当てられている印象だ。従来作の広い,探索型のマップでマルチプレイをやるのは難しいので,そのあたりを考慮してこういうデザインになったのだろうが,これはこれで面白い。

敵が落としたものを拾ったり,宝箱を開けたりなど,いろいろな場所でアイテムが手に入る。メニューからアイテム図鑑が見られるので,拾ったもののレアリティなどが確認できる
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 シングル/マルチプレイともに30分の時間制限があるが,チェックポイントなどが設けられていないところがちょっと気になった。シングルプレイでは,倒されてもコンティニューできず,たとえ時間が残っていてもそこで終わってしまう。ボスは複数の攻撃パターンを持っており,初回プレイ時にはそれに対応できず負けてしまうこともある。その場合,最初からやり直しとなってしまうため,難度が高い。

各章に登場するボスはいずれも個性あふれる魔物ばかり。第2章で登場する「パペットマスター」(左の写真)は一定量のダメージを受けると,壁の仕切りを無視して移動し,第3章の「メナス」(右の写真)はこの巨大さ。ところ狭しと暴れまくってくれる
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 そのゲーム難度については,初回プレイ時にはノーマルしかないが,シングル,マルチを問わず最終章である第6章をクリアすれば,上位の難度「ハード」がアンロックされる。
 ハードにはレアなアイテムが入手しやすいというメリットがあるが,当然ながら敵の攻撃力がアップしており,振り子やトゲトゲのついた回転板の速度も上がるなど,やり応え十分だ。

ハード(左)とノーマル(右)では,同じマップでもこのように敵の種類や配置が違う。ノーマルモードでは入手できないアイテムがいくつも登場するが,もちろん敵は手強い
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ステージクリア後は,リザルト画面でスコアを確認しよう。ハイスコアを出すためには宝箱の回収やクリアタイムが重要だ。ノーダメージなら,ボーナスが得られる
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 また,ゲームをオールクリアすると,ショップに並ぶアイテムがアップデートされ,一周目でリストになかった強力な装備品が購入できるようになる。ただし,値が張るものが多く,簡単には買えない。

ノーマルモードクリア後のショップを見ると,見たことのない装備品がいくつも並んでいる。RPGは蒼真専用の強力な武器だが,価格はなんと15万。たやすく買えるアイテムではない
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 ゲーム開始時の視点はカメラが最も引いた状態で,画面内にマップ全部が収まっているのでかなりインパクトがある。この状態でのプレイはもちろん可能だが,敵との距離感が取りにくいこともあって,実はかなり難しい。筆者は28インチのHDディスプレイで,解像度をD3(1920×1080ドット)にして遊んでいるのだが,それではキャラクターが豆粒のようなサイズになってしまうので,もし可能ならばプロジェクタで出力し,超特大画面にマップ全体を写した状態で遊んでみたい気分だ。

カメラを最も引いた視点/近づいた視点を比較。同じ場所にいてもこれだけ違う。全マップが一画面にすっぽり収まるのはインパクト大。ボスがどこにいるのか一目瞭然だが,そこへたどりつくには,多数のトラップを乗り越えていかねばならない
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 視点は三段階に調節でき,「オプション」で変更可能なので,最初は一番寄った画面でプレイするのがオススメだ。


最大6人のプレイヤーで盛り上がれるマルチプレイ


 冒頭にも書いたように,オンラインマルチプレイには,ほかのプレイヤーと力を合わせてステージクリアを目指す「協力モード」のほか,ステージ内の特定の区画でプレイヤー同士が戦う「サバイバルモード」という,2種類が用意されている。どちらも最大6人のプレイヤーが参加できる。

協力モードでは,多くの国のプレイヤーと出会える。アジア,北米,ヨーロッパと,世界中のプレイヤーが本作を遊んでいることが,よく分かる
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 協力モードでは,まずロビーに接続してほかのプレイヤーを募ることになる。ここでフレンドや,Xbox LIVEパーティーを組んでいる仲間を招待することも可能だ。ロビーでは,使用するキャラクターや装備品を変えるといったゲームの準備ができるほか,希望するステージをリクエストすることも可能だ。遊べるステージに関しては,部屋の参加者全員のシングル/マルチプレイ進捗状況のうち,一番遅い人のものが反映される。
 自身がホストを務める場合は,参加枠や招待枠の設定,アクセスできるのが日本のプレイヤーのみか否かなどを決められる。

 ゲームには全部で6つのステージが用意され,待ち構えるボスを全員で撃破し,現れる宝箱を入手すればステージクリアになる。
 各ステージには,30分の制限時間が設けられており,時間内にクリアできなかった場合はゲームオーバーだが,上級者ともなれば,ステージをものの数分でクリアしたりなど,バランス的には早解きも可能になっている。

協力モードでは,画面外にいる味方プレイヤーの姿が,別窓に表示される。正確な居場所を知るなら,カメラを引けばいい。一人で先走りすぎてるときなど,ちょっと立ち止まって,ほかのプレイヤーが追いつくのを待つほうがいいだろう
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 味方が増えるほどこちらの火力がアップするものの,そのぶん,敵の体力も増えるようで,人数が多いからといって簡単になるわけではない。
 敵を倒したりすると宝箱が出てくるが,メンバーの誰かが開ければ,自動的に全員アイテムが得られるシステムなので,見つけたら気にせず開けてしまおう。ただし,一部のステージでは「ミミック」という敵が宝箱に擬態している場合があるので,注意が必要だ。

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 また,青い宝箱には必ず「生命の霊薬」というアイテムが入っており,これは宝箱を開けた人のみが入手できる。生命の霊薬は一人に一つしか持てないため,もしすでに持っているなら,持っていないプレイヤーに青い宝箱を譲るようにしよう。
 敵を倒した際,ソウルや暗黒魔法を落とすこともあるが,こちらは宝箱と同様,誰かが拾うことで自動的にそれぞれのプレイヤーに配分されることになるようだ。

誰かが宝箱を開けると,それぞれのプレイヤーが何を入手したかポップアップ表示される。生命の霊薬の入った宝箱の場合はアイコンが表示され,誰がすでに霊薬を所持しているか,すぐに分かる仕組みだ
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 オンライン独自の要素として,戦闘で力尽きたとき,ガイコツとして復活できる点が挙げられる。ガイコツになると攻撃力が弱体化し,アイテムの入手/使用などもできなくなる。ガイコツのときに倒されると,制限時間が減るなど,さまざまなペナルティが課せられ,プレイヤー全員がガイコツになったらゲームオーバーだ。
 ガイコツから復活するには,パーティーメンバーの誰かが前述の生命の霊薬を使う必要がある。

奮戦むなしく倒れた場合,倒された場所にお墓ができ,そこでガイコツとして復活する。この状態で無茶はできないので,おとなしく蘇生してもらうのを待とう
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 プレイヤー同士で力を合わせて,「デュアルクラッシュ」という必殺技(のようなもの)を繰り出せる。これはプレイヤー同士が隣接したときにRトリガー(デフォルト)を引くことで,MPを消費しつつ発動できる。さまざまな技があり,それはキャラクターの組み合わせによって変化するようだ。

デュアルクラッシュは条件が揃わないと出せないが,これでボスにとどめを刺せば解除される実績も用意されている。フレンドと協力したほうが,やりやすいはずだ
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 マルチプレイの最中はボイスチャットのほか,ボタンの組み合わせで定型文(「ありがとう」「よろしく」など)を出せる。これを利用すれば,例えば隠しアイテムや宝箱を見つけたときなどに「ここ」と呼びかけてアピールしたりと,コミュニケーションが取れる。「住んでいる環境の都合で大きな声を出せない」とか「知らない人と話すのに抵抗がある」といった人向けにしっかり対応がされていて,好印象だ。

定型文を送るには,バックボタン(初期設定)を押してメニューを出し,それから言葉を選ぶ。手軽に意思表示が行えるので便利だ
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 マルチプレイのもう一つのルール,サバイバルモードでは,プレイヤー同士が戦うことになる。狭いエリアのあちこちで殴り合いが発生しているというカオスな状況で,いくつもアイテムが登場し,敵を攻撃しつつそれを集めていくと,そのうち頭上に王冠が出たりする。

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 これはトップに立っていることを示すもので,制限時間終了後,王冠を持つキャラクターが勝利者となるわけだ。もっとも現在のところ,多くのプレイヤーが協力モードに集まっているようで,サバイバルモードではなかなかマッチングが成立しないように感じられる。

ランキングボードではフレンドやトップランカーのスコアが確認でき,リプレイもダウンロードできる。上級者のプレイは真似はできなくとも,進行ルートや戦い方など,参考になる情報は多いはずだ
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 オンラインには多くのプレイヤーがいて,協力プレイを一緒に楽しんでくれる相手には困らない。外国のホストにつながった場合でも,ゲームの進行に致命的なラグが発生することもなく,オンラインプレイは良好な状況だといえる。ただ,マッチングに関して改善してほしいと思ったことがあるのも事実だ。
 現在の仕様では,どのステージ,どの難度で遊べるのかなどは部屋に入るまで分からない。希望するステージ/難度でなかった場合,離脱する人が多く,6人パーティーを維持しにくいのだ。

 ロビーを探す際,「クイックマッチ」「カスタムマッチ」という二つの探し方があるが,クイックマッチなら,そのときオンラインになってるロビーを自動で探して接続してくれる。カスタムマッチで探す場合は,自国のホストに限定するか,あるいは国の制限をなくすのかというシンプルな選択があるだけなので,プレイヤースキルやどのステージを希望するかなど,もう少し細かく設定できるようにしてほしかった。理想をいえばロビーを作る際に名前(「初心者向け」「難度ハード・トレハン」とか)を設定できればよかったように思う。


アイテムコレクションやスコアアタックなど
繰り返し遊べる良質の2Dアクションゲーム


 悪魔城ドラキュラHDでは,先述のとおりアイテムコレクションの要素が強く押し出されている。アイテムの数は膨大で,アイテム図鑑でどんなものを入手したのかが確認でき,図鑑にある星の数でレアリティの判別まで可能なのだから,「もっといいアイテムを見つけてやろう」とやる気に火がつき,気がつけば何度もプレイを繰り返している。貴重なアイテムを入手するために同じステージを何度も遊んでいるうちに,いつの間にか腕が上がり,最初は苦戦したボスを,あまりダメージを受けることなく倒せるようになったりしたら,もうやめられない。
 それぞれのキャラクターを鍛えようとすれば,かなりやり込めるはずだし,ランキングボードを通じて,フレンドや世界中のプレイヤーと競えたりもするので,リプレイアビリティはかなり高い。

ステージ攻略中に見つけた新たな装備品やアイテムをコレクションするのが楽しい。ゲームを進めるにつれて,キャラクターの能力が強化され,派手な攻撃やスキルが利用できるようになる
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 オンラインでの協力プレイもマッチングに少々不満はあるものの,プレイ感覚は非常に良好だ。オンラインは常に多くのプレイヤーでにぎわっており,いつでも楽しく遊べる。
 現時点ではキャラクター5人,ステージ6種類という構成だが,ダウンロードコンテンツによる追加キャラクターや,ステージの登場にも期待したい。ベースの出来がいいので,コンテンツ次第でさらに長く遊べるタイトルになり得るはずだ。

 本体のファイルサイズが約360MBとちょっと大きめで,ダウンロードにはHDDが必須だが,容量を確保してでも遊ぶ価値のあるタイトル。筋金入りの2Dアクションゲームファンや,アイテムコレクションに惹かれる方に,とくにオススメしたい。


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