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子供向けだと侮ることなかれ。大人が遊んでも面白い「イナズマイレブン3」の魅力を,今このタイミングであえて語ってみる
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印刷2010/11/05 10:00

レビュー

子供向けだと侮ることなかれ。大人が遊んでも面白い「イナズマイレブン3」の魅力を,今このタイミングであえて語ってみる


» 4Gamerスタッフ/ライターが,個人的に大好きなゲームを熱っぽく紹介する不定期連載,「極私的コンシューマゲームセレクション」。久々の掲載となった今回は,ライターの御簾納直彦氏が,ゲームをはじめ,アニメやカードゲームなど幅広い展開で子供達に大人気の“収集・育成サッカーRPG”,レベルファイブの「イナズマイレブン3」(NDS)を取り上げる。



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 広くゲーム情報を追っている読者ならご存じのとおり,先日10月19日にレベルファイブの新作発表会「LEVEL5 VISION 2010」が行われた(関連記事1/関連記事2)。発表内容には話題性が高いトピックが含まれており,「さすが」と思わせられるものばかりだったが,筆者なりに「いやぁ,これは迂闊だったな」と思わされたのが,「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ジ・オーガ」だった。
 筆者自身は同作を“子供向け”の作品と捉えていて,事実,メインのプレイヤー層は子供達なのだが,会場で流れた「ジ・オーガ」のオープニングムービーとT-Pistonz+KMCが歌うオープニングテーマ「気合いでハリケーン」に,グッとくるものがあったのだ。
 というわけで,今回は「ジ・オーガ」登場前になんとしてもということで,発売後3か月ちょっと経った,時期的には中途半端なタイトルをあえて取り上げてみる次第。先にも少し触れているが,主に小学生を中心とした低年齢層に絶大な人気を誇っている「イナズマイレブン」シリーズとはいえ,「子供向けだと思ってプレイしないのはもったいない」と断言することはできるだろう。今回はこの連載で,本作の魅力を,とくにまだプレイしていない人に向けてお伝えしてみよう。

 あらためて説明すると,現在発売中の「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク」「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ボンバー」は,2バージョン合わせて110万本以上の出荷(※2010年9月末時点)を突破している,“育成・収集サッカーRPG”の「イナズマイレブン」シリーズの最新作である。
 主人公の円堂 守をはじめとした登場キャラクター達によって繰り広げられる,サッカーをテーマにした熱血ストーリーを軸に,人智を超えた(?)ド派手な必殺技をガンガン繰り出す“超次元サッカー”が魅力の作品だ。

「スパーク」では天空の使徒(左),「ボンバー」では魔界軍団Z(右)という,各バージョンのみで対戦できる限定チームが存在する
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本作で展開されるストーリーは,バージョンによる違いが一部ある。「スパーク」ではフィディオ,「ボンバー」ではロココのエピソードが描かれる
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T-Pistonz+KMCがオープニングテーマを,Berryz工房がエンディングテーマを担当しており,「スパーク」と「ボンバー」でそれぞれ収録曲が異なる。また「3」では,両グループのメンバーがゲーム内にキャラクターとして登場している
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「イナズマイレブン」シリーズ公式サイト

「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー/ジ・オーガ」公式サイト



「フットボールフロンティア・インターナショナル」開幕

目指すは少年サッカーの世界一


 まずは,本作のあらすじをざっくりと説明しよう。ネタバレにならないよう,ストーリーの詳細に触れるのは避けておくが,基本的には「3」からいきなり始めても大丈夫なように配慮されているので,過去作をプレイしていない人でも,とくに気にする必要はない。

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円堂 守
 「3」では,少年サッカーの世界一を決める大会である「フットボールフロンティア・インターナショナル」(FFI)の開催が決定し,円堂 守をキャプテンに,かつて敵として戦った選手達が,FFI日本代表「イナズマジャパン」として招集される。そして,まだ見ぬ世界の強豪達と戦い世界一の座を目指す,というストーリーになる。
 物語は章仕立ての構成になっており,要所要所にはふんだんにムービーが盛り込まれ,章と章の合間には次回予告が挿入される。このテレビアニメ的な演出が,物語をさらに盛り上げてくれるのだ。また,文章はほぼすべてふりがな付きで音声入りのセリフも多く,漢字が苦手でも安心である。

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 本作の設定は,かつて敵だった者同士が共に戦うという,少年マンガの王道を行くようなもので,筆者にとってはどこか懐かしく,胸にドカンと来るものがあった。また,飛鷹征矢や不動明王といったアウトロー的な存在がチームにいたり,監督の久遠道也が“呪われた監督”と呼ばれていたりと,“影”のある人物達も登場する。個人的には,そういったエピソード群が物語に厚みを加え,程よい緊張感を与えていると感じられた。

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基山ヒロト
画像(010)子供向けだと侮ることなかれ。大人が遊んでも面白い「イナズマイレブン3」の魅力を,今このタイミングであえて語ってみる
緑川リュウジ
画像(011)子供向けだと侮ることなかれ。大人が遊んでも面白い「イナズマイレブン3」の魅力を,今このタイミングであえて語ってみる
飛鷹征矢
画像(012)子供向けだと侮ることなかれ。大人が遊んでも面白い「イナズマイレブン3」の魅力を,今このタイミングであえて語ってみる
宇都宮虎丸
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久遠道也(監督)
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久遠冬花(マネージャー)

サッカーとRPGの組み合わせながらイロモノにあらず

超次元なサッカーバトルの盛り上がりはかなりの熱量


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 次に,「イナズマイレブン3」のシステム面を紹介しよう。
 ものすごくざっくりと説明すると,本作はアクションRPGに属するタイトルで,一般的なRPGの戦闘の部分を,サッカーの試合に置き換えたものといえる。サッカーとRPGという組み合わせは突飛に聞こえるが,実際にプレイしてみると,RPGとして見事に融合している……というのが率直な感想だ。

 基本的には,人に話を聞いて情報を得たり,ショップで装備品やアイテムなどを購入したり,マップのあちこちにある宝箱からアイテムを入手したりしつつ,さまざまなイベントをクリアして,物語を進めていくことになる。

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 ゲーム中におけるサッカーの試合は,フィールドの移動中にエンカウントで発生する4人対4人の“サッカーバトル”と,イベントなどで発生する11人対11人の試合という2種類が存在する。
 操作は主にタッチペンで行う。ボールを出したい場所をタッチしてパスやシュートをしたり,タッチペンをスライドさせてフィールドの選手に移動の指示をしたりして,試合を進めていく。サッカーバトルと試合について,それぞれムービーを用意してみたので,まずはご覧あれ。



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 ムービーを見てもらえば分かるように,本作の醍醐味といえるのが試合を盛り上げる必殺技である。
 必殺技の数々は,巨大な手が出現してボールをキャッチしたり,ワープして相手を抜いたり,2人や3人で協力してシュートしたりと,フィクションとしての演出を優先させた「イナズマイレブン」ならではといったものが,合計350以上用意されている。
 筆者もさすがにいい大人なので,現実離れした必殺技の数々は,見ていて思わず吹き出してしまったり,ツッコミを入れたくなってしまう感じで受け止められるが,子供だったら真似したくなるのではないだろうか(危ないから良い子も悪い子も真似しちゃダメ)。

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 必殺技は,シュート/ドリブル/ブロック/キャッチの4カテゴリが存在し,必殺技は使用するごとにTP(テクニックポイント)を消費する。最初のうちはキャラクターそれぞれでは1試合に数回程度しか必殺技を使えない。試合のどの場面で必殺技を使うか,頭を悩ませることになる……のだが,必殺技の数々はどれも見応えがあり,後先を考えずについつい使いたくなってしまうのだ。

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 またこれらの必殺技の中には,遠距離から必殺技シュートを打てる「ロングシュート」,敵のシュートを必殺技シュートで打ち返したり威力を弱める「シュートブロック」,シュートを重ねて威力を上げる「シュートチェイン」といった特殊必殺技がある。チーム全体で出す必殺技といえる「必殺タクティクス」も含め,「3」では前作より戦略性の幅はさらに広がり,試合を盛り上げるシステムが充実したといえるだろう。

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個性豊かなキャラクター達2200人以上を仲間にできる

ストーリーを進めるのを忘れるほど収集が楽しい


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 本作のもう一つのキモといえるのが,選手の収集と育成である。正直な話,選手集めはやり込み要素に当たるもので,本編をクリアするだけなら,それほど熱心に行う必要はない。しかし,本作に登場するキャラクター達には,ついつい集めたくなってしまう魅力があるのだ。筆者の場合,ストーリーを進めることよりも仲間を集めることに熱中してしまったほどである。
 たとえば,戦ったライバルチームから好きな選手を引き抜いて仲間にできる。これは,「かつての敵が味方になる」シチュエーションにグッとくるものがある人なら,分かってもらえるだろう。また,中には12星座や47都道府県など,関連性のあるモチーフが存在する(と思われる)選手も多数存在する。こういった選手だけでチームを構成するのも,収集の楽しみの一つである。

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 そのほか,前作「イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード」との連動機能である「2→3スーパーリンク」と,携帯端末向けサービス「イナズマイレブン モバイル」との連動である「ケータイ連動」で仲間にできるキャラクターが存在する。
 過去作に登場した(メインではない)キャラクターをどうしても使いたいという人向けといったところだろうか。なお「2→3スーパーリンク」は,すべての選手が登場するわけではないので注意してほしい。

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 筆者が強く感じたのが,仲間にできる人数の上限が100人では少なすぎるという点だ。
 100人枠からは外せないメインキャラがそれなりの数いるので,実際に仲間として所持できるキャラクターは,もっと少なくなる。ライバルチームの主要キャラ,雷門中サッカー部員,T-Pistonz+KMC,Berryz工房,フットボールフロンティア優勝者,そして「2→3スーパーリンク」や「ケータイ連動」のお気に入りのキャラクターを集めた時点で,もう仲間枠がかなり埋まってしまった。
 まあ,仲間から外してもまた仲間にできるといえばできるのだが,その場合はイチから育て直しになる。せっかく仲間にしたのなら,育てたいと思うのが人情というもの。同様の思いをしている人も多いのではないだろうか。
 いっそのことROMをもう1本買って,育てたキャラを引っ越しさせようかとも考えたのだが,調べてみると,筆者が集めた選手には,トレード対象外選手が予想以上に多かったので断念。もっとトレード制限が緩かったら,もう1本買ったのに……。

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 まだまだ本作については語り足りないのだが,全部語っていると,とてつもない文章量になってしまいそうなので,この辺で締めておこう。
 冒頭でも触れたが,「イナズマイレブン3」第三のバージョンである「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ジ・オーガ」が12月16日に発売されることが,「LEVEL5 VISION 2010」で発表された。
 「ジ・オーガ」では,80年後の未来からやってきた「闇の勢力」との戦いを描くというストーリーで,12月23日に封切を迎える「劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来」とストーリーが一部リンクしている。
 「イナズマイレブン3」をプレイ済みの立場から言えば,新しいストーリーが描かれる「ジ・オーガ」は正直とても気になる。少なくとも,本編にあたる「世界への挑戦編」のストーリーに加えて,「ジ・オーガ」のオリジナルストーリーが展開されるということなので,面白さは折り紙つきだろう。
 「イナズマイレブン」シリーズ未体験ということなら,今この「スパーク」「ボンバー」から始めても遅くはないだろう。繰り返すが「子供向けなんでしょ……」と購入をためらっている人がいるなら,ぜひこの機会に一歩踏み出してみてほしい。きっと,いい意味で予想を裏切ってくれるはずだから。

「イナズマイレブン」シリーズ公式サイト

「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー/ジ・オーガ」公式サイト


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    イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク

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    イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ボンバー

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    イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ジ・オーガ

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