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DUST 514公式サイトへ
  • CCP Games
  • 発売日:2013/05/14
  • 価格:基本料金無料+アイテム課金
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DUST 514
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PlayStation 3向けオンラインFPS「DUST 514」が,オープンβテストを目前にプレスイベントで公開。果たしてその仕上がりは
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印刷2013/01/22 18:00

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PlayStation 3向けオンラインFPS「DUST 514」が,オープンβテストを目前にプレスイベントで公開。果たしてその仕上がりは


 現地時間2013年1月16日,アイスランドに本拠を置くゲームメーカーのCCP Gamesは,カリフォルニア州サンフランシスコのイベントホール「The Box」でプレス向けのイベントを開催し,PlayStation 3用の新作タイトル「DUST 514」をプレイアブルな状態で公開した。DUST 514のオープンβテストは本日(2013年1月22日),スタートする予定になっており,それを目前に控えた段階でメディアにお披露目したというわけだ。

 DUST 514はコンシューマ機けのタイトルでありながら,基本プレイ料金無料という珍しい試みに挑む作品であり,さらに面白いのは,CCP Gamesがサービスを行っているPC向けのMMOG(大人数参加型オンラインゲーム)「EVE Online」と連動している点だ。
 EVE Onlineプレイヤーが宇宙の覇権を巡り宙域で戦い,開拓や資源収集/交易を行う一方,同じ勢力に属するDUST 514のプレイヤーは傭兵としてそれぞれの惑星に降り立ち,地表で戦うことになる。

DUST 514

「DUST 514」公式サイト


 つまり,DUST 514プレイヤーは,PCでプレイしている自分の勢力に貢献できるし,プレイしていない間に勢力図が大きく塗り変わっていたなどということも起きる。もちろん,両タイトルのプレイヤーがチャットで連絡することもできるし,戦闘時,リアルタイムで連携を取ることも可能という具合に,ゲームテクノロジー的にも非常にユニークなことをしている作品なのだ。


そもそもEVE Onlineとは何か?


 デモの模様をレポートする前に,まずDUST 514で重要な意味を持つ「EVE Online」について説明しておこう。2003年5月にスタートしたEVE Onlineは,現在約40万のアカウントを誇る月額課金制のMMOGだ。コミュニティの育成とファンサポートに定評があり,質の高いサービスを提供することで知られている。

DUST 514 DUST 514

 EVE Onlineの舞台となるのは,銀河全域へのワープ航行が可能になった2万1000年後の世界だ。ワームホールが発見されたことで,さらに広大な領域へ進出できるようになった人類だったが,そのワームホールが突然閉じてしまったため,孤立した移住者達は地域ごとに異なる文化や技術を発達させることになる。そして,Amarr,Minmatar,Gallente,そしてCaldariといった新たな人類が誕生する。
 プレイヤーは“アライアンス”“コーポレーション”などと呼ばれるギルドを結成し,鉱石採掘から機器製造,トレーディングやほかのギルドへの海賊行為を行うことで,銀河の覇権争いを繰り広げていくことになる。何か月もかけて資材を集め,共同で巨大戦艦を作り上げたり,7500にもおよぶ惑星を徐々に敵勢力から奪い取ったりなど,広大な宇宙を背景にした気の遠くなるようなゲーム性が,EVE Onlineの大きな魅力といえるだろう。

DUST 514

「EVE Online」公式サイト


 EVE Onlineには,欧米および日本などからアクセスできるメインサーバー,Tranquilityと,中国専用のSerenity,そしてテスト用のBackinghamSingularityという,4種類のサーバーが用意されているが,数千もの惑星が存在するゲーム世界を再現し,何十万人ものプレイヤーが参加できるゲームを,数少ないサーバーで実現するという独自技術も大きな特徴だ。
 DUST 514は,上記のTranquilityサーバーを使っており,2つの異なるプラットフォームのゲームを1つのサーバーで処理するという,技術面でも非常に興味深いことを達成していることになる。


PCのMMOGとPlayStation 3のFPSが連動


 そんな,10年にもわたるサービスが続けられてきたEVE Onlineの世界観を使用したのが「DUST 514」だ。「EVE OnlineはPCゲームなのに,なぜDUST 514はPlayStation 3向けなのか?」という疑問は,インタビューで後ほど解説させてもらうとして,DUST 514の設定は当然,EVE Onlineに連動したものになっている。
 EVE Onlineでは,宇宙船に乗るプレイヤーキャラクターは“カプセラー”とも呼ばれ,不死身の肉体を得ているという設定だった。彼らは宇宙船に接続される必要があったのだが,新発明によって行動範囲が広がり,船から降りて惑星上で死闘を繰り広げることが可能になった。こうしたキャラクター達が,DUST 514の傭兵としてさまざまなアライアンスと自由に契約を結び,惑星上の基地周辺で思う存分暴れ回るわけだ。


 会場では,DUST 514のエグゼクティブプロデューサーであるブランドン・ラウリーノ(Brandon Laurino)氏による説明のあと,参加したメディア関係者が実際にDUST 514をプレイできた。内容はOBTで使用されるものと同じであるらしく,マップやゲームモードは1種類しか用意されていなかったものの,アサルト(ライフルとレーザーの2タイプ),ヘビーサポート,そしてスカウト(スナイパー)の各キャラクタークラスをとっかえひっかえプレイできた。

 プレイを開始すると,まず宇宙船のデッキを思わせる個室にプレイヤーキャラクターがいる。個室での表示は三人称視点になっており,ここで,どのゲームに参加するのかを選んだり,「FITTING」画面で,キャラクターをカスタマイズしたりすることが可能になっている。
 このカスタマイズ機能は,EVE Onlineの「モジュラーFITTING」と非常に似た画面になっており,キャラクターの周囲に並んだスロットに,必要な武器やアイテムなどを加えていく。デフォルトのものをそのまま使っても良いし,予想させる戦場の特性や,アライアンスのメンバーとの相性を考慮した独自のクラスを作ることも可能と,カスタマイズの幅は広い。

DUST 514

 また,キャラクターのプログレッション(成長)もDUST 514における重要な要素であり,戦闘で獲得できるスキルポイントをキャラクターの機能拡張や新武器のアンロックなどに使用できるなど,RPG的な要素もたっぷりと盛り込まれている。5段階に成長させられるスキルは,次のレベルに達するまでどれだけのポイントが必要なのかということも表示され,インタフェースも分かりやすい。

 こうしたカスタマイズには,EVE Onlineのプレイヤーにとっておなじみのゲーム内通貨,ISKAURの使用も可能だ。ISKはゲームをプレイすることで得られるもの,またAURはPlayStation Storeで購入し,これを使ってカスタマイズアイテムを入手できる。
 さらに,戦闘へ参稼報酬としてISKをもらったりなど,プレイヤー間でのやりとりも可能とのことだ。


最大16人のチームで惑星の拠点を制圧せよ!


 実際のゲームプレイについてだが,デモでは1つのマップに32人のプレイヤーが参加でき,最大16人のチームが編成できた。マップには拠点となるターミナルが5つ用意されており,これらにハッキングして自分の勢力下に置くことにより,ターミナルに隣接する対空砲が制御できるようになる。空中には,プレイヤーがリスポーンされるスターシップが浮かんでおり,対空砲の攻撃によって先に相手のスターシップを破壊したほうが勝ちになるというルールで,ターミナルを占領すると,対空砲は敵勢力のスターシップに向けて自動発射される。

DUST 514
DUST 514

 自分と敵のスターシップにどれだけのヘルスが残っているかは,画面に用意されたHUDで確認できるほか,「シールドが50%破壊されました」という報告も行われる。HUDのミニマップには,AからEまでターミナルのアイコンが表示されており,占領したチームのカラーに色分けされているので,次はどこに行けば良いのかが分かりやすい。ハッキングには数十秒かかるようだが,作業中はオレンジ色に点滅するため,ハッキングをしている仲間を護衛したり,それを阻止しようとする敵プレイヤーが自然に集まって,激戦になる。

 マップはそれほど広くなかったが,高低差の大きな地形になっているうえ,さまざまな施設もあるので,狭いというほどではない。キャラクターの移動はそれほど速くなく,胸の高さ以上のオブジェクトを超えられなかったり,ちょっとした障害物の隙間を移動できなかったりなど,動きにはややフラストレーションを覚えたが,これは超人的なキャラクターでなく,CCP Gamesらしいリアルさを追ったものだと考えていいだろう。マップサイズが広くないので移動に時間が取られることもなく,リスポーンしたらすぐに戦闘に突入するという印象だった。

DUST 514

 マップにはSupply Depotも存在し,ここにアクセスすることで,搭乗兵器の要請ができる。使用できたのは,ジープのように小回りの利いたLight Attack Vehicle(LAV),攻撃力が高いが操縦の難しいHeavy Attack Vehicle(HAV),そして,プレイヤーの輸送だけでなく,2機のターレットによる上空からの攻撃も可能なDropshipの3種類だ。これらの乗り物も,さまざまなカスタマイズが可能になっているという。
 EVE Onlineのプレイヤーによる衛星軌道からの地上攻撃もあり,これはHAVでも一瞬で吹き飛んでしまうほどの威力なので,プレイ中,攻撃の兆候となる紫色のマーカーが見えたら,一目散に逃げるしか手はないようだった。

DUST 514 DUST 514


DUST 514開発者インタビュー
「すべてが解き放たれたときに何かが起こる!」


 最後に,上記のラウリーノ氏へのインタビューをお届けしよう。ラウリーノ氏は,上海に拠点を置くDUST 514開発チームの責任者で,中国に長く居住し,KONAMIやElectronic Artsのプロジェクトに関わってきた経験を持つ人物だ。DUST 514とEVE Onlineの連動など,技術面はレイキャビクの本社が担当し,アートワークはイギリス・ニューキャッスルの支社が受け持つなど,DUST 514の開発はかなりグローバルなのだが,メディアに対するインタビューはラウリーノ氏が一手に引き受けており,彼が本作のキーマンであることは間違いない。

DUST 514のエグゼクティブプロデューサー,ブランドン・ラウリーノ氏

4Gamer
 本日は,よろしくお願いします。さっそくですが,EVE OnlineはPCゲームでありPCゲーマーのコミュニティではよく知られた作品なのに,新規プロジェクトになぜPlayStation 3を選んだのでしょう。

ブランドン・ラウリーノ氏(以下,ラウリーノ氏)
 それは,CCP Gamesの戦略という部分が大きいですね。おっしゃるとおり,CCPはPCゲーマーのコミュニティには広く認知されていますが,コンシューマ機分野においてはまったくの無名です。ですから今回は,PCゲームやEVE Onlineを知らないゲーマーにアピールできる作品にチャレンジしたかったのです。PC向けにFPSを作るのは容易ですが,EVE Onlineの世界観を損なわないゲームをコンシューマ機で開発し,それを連動させることに面白さを感じたわけです。

4Gamer
 PlayStation 3がPCと連動しやすかったということも,選択の理由としてありますか。

ラウリーノ氏
 そのとおりです。PlayStation 3はライバルよりもオープンなプラットフォームであり,Sony Computer Entertainment(以下,SCE)との話し合いの結果,マイクロトランザクションシステムを搭載したゲームを開発するうえで,多くのサポートをしてもらいました。おそらく,こうしたFree-to-Playタイプのゲームは,コンシューマ機でも増えていくはずですから,SCEにとっても得るものの多いプロジェクトだと思います。

4Gamer
 PCゲームをベースしていたデベロッパが,コンシューマ機向けゲームを開発するとき,パッチの認証に時間がかかり過ぎることを不満に思うようですが。

ラウリーノ氏
 ええ。ですからその点をSCEと協議した結果,DUST 514ではプレイヤーが直接,我々のサーバーにデータをセーブしたり,ゲームソフトのアップデートをしたりできるようになりました。欧米ではすでに,他社作品でも可能になっていることです。

DUST 514 DUST 514

4Gamer
 EVE Onlineのプレイヤーは,コンシューマ機への進出をどう見ているのでしょう。

ラウリーノ氏
 否定的なイメージはなく,むしろ非常に肯定的にゲームの進化を喜んでいるという印象ですね。この2年間,我々はDUST 514の開発に関してEVE Onlineのプレイヤーと多くの話し合いを持っていますし,彼らもゲームの開発に多くの協力をしてくれています。1年ほど前から,EVE Onlineのプレイヤーを対象にクローズドβテストも進めてきました。
 アライアンスやコーポレーションの中には,DUST 514で新たにプレイヤーになった人を,どうやって自分達の勢力に取り込もうかと画策している動きも見られます。EVEユニバースらしい外交戦略が,DUST 514のプレイヤーを巻き込んでいくはずです。

4Gamer
 確かにEVEらしいですね。ところで,今回のデモで使用されたマップは,いわゆるインスタンスマップですよね。

ラウリーノ氏
 そうです。惑星の環境や気候によって,地形のテクスチャや空の色などが異なります。マップのバリエーションは豊富に用意されています。

DUST 514 DUST 514

4Gamer
 マップは,各惑星でランダムに作られるんですか。

ラウリーノ氏
 今回のマップは,デモのために用意されたものですが,実際の戦場は各勢力がその惑星の支配力を維持するための場所ということになります。戦闘は攻撃側と防御側に分かれて行われるのですが,それぞれの施設や乗り物は防御側が資金を投じて設置することになるのです。どこに何を置けば効率的に守れるか,どこにスナイパーポイント置くか,さらには搭乗兵器にどんなカスタマイズを行うかなどは,防御側のアドバンテージになりますが,防御戦という意味では非常にリアルなものになっていると思います。

4Gamer
 なるほど。ゲームのスケールの大きさが,改めて理解できたような気がします。

ラウリーノ氏
 ですから,EVE Onlineは月額課金なのに,DUST 514は無料プレイであることがフェアではない,といった話ではないのです。EVE OnlineのプレイヤーはあくまでもEVEユニバースでの勢力拡大という大きな視点でゲームを進めていきますが,DUST 514のプレイヤーがいなければ,惑星上の基地を守れません。おそらくEVE Onlineのプレイヤーはゲーム内通貨をどれだけうまく使って,自勢力のDUST 514プレイヤーが優位に戦いを進められるかといった戦略を練るはずです。EVE OnlineのプレイヤーがDUST 514のプレイヤーに対して多くの投資を行うことは,十分に予想できます。

4Gamer
 分かりました。ところで,2013年の1月22日からグローバルでオープンβテストが始まりますが,その時点ですべての仕様が解除されるんですか。

ラウリーノ氏
 現時点ではプランを詳しくお話しできないのですが,とりあえずは正式ローンチまでに最大プレイヤー数を48人に増やしたいと思っています。スケジュールが順調に進めばという条件付きですが,EVE Onlineの10周年記念(2013年5月)には壮大なアップデートを行う予定です。このあたりの情報は追々公開していくことになると思いますが,例えば学校の洗面台にある蛇口を一つ一つひねっていき,すべてが放たれたときに何かが起こるというイメージで,ローンチ戦略を練っています。無料で遊べるゲームですから,PlayStation 3を持っている人なら,ぜひオープンβテストに参加してほしいですね。

4Gamer
 本日はありがとうございました。

DUST 514

「DUST 514」公式サイト

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