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これは単なるバージョンアップ版ではなく,優れた続編。Xbox 360「レフト 4 デッド 2」レビュー
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印刷2009/11/28 14:24

レビュー

これは安易なバージョンアップ版ではなく,優れた続編である

レフト 4 デッド 2

Text by Alexander服部


ものすごい数の感染者(ゾンビ)が

ものすごい勢いで襲いかかってくるFPS


レフト 4 デッド 2
レフト 4 デッド 2
 「レフト 4 デッド 2」(以下,L4D2)は,前作「レフト 4 デッド」(以下,L4D)と同様,絶望的な状況下に置かれた主人公達のサバイバルを描くFPSだ。詳しい理由は分からないが,ゲームの舞台となるニューオーリンズ周辺では“感染するとゾンビのようなものになってしまうウイルス”が蔓延。ウイルスに感染していない,つまりゾンビになっていないのはたったの4人で,プレイヤーはその生存者(サバイバー)のうち一人を操作し,全速力で迫ってくる感染者達の群れと戦い,ときには逃げて,悪夢のような街から脱出するのがゲームの目的となっている。ちなみに,プレイヤーが選んだキャラクター以外の3人は,AI,もしくはオンライン経由でほかのプレイヤーが操作し,生存者達は4人一組で行動する。
 武器はマップのさまざまな場所に落ちているが,武器の補充ができる保証もなければ,休憩する場所があるかどうかすら定かではない。そんな絶望的な状況に拍車をかけるのが特殊感染者の存在だ。それは,一般的(?)な感染者と異なり,噛みつきやひっかき以外の,特殊な攻撃手段を備えているのだからたまらない。

レフト 4 デッド 2
 感染者達は,文字どおり全速力で生存者に迫ってくる。初めてプレイする人間の度肝を抜くほどの勢いで走ってくるのだ。それも生存者の存在に気づいた無数の感染者が,一斉に襲いかかってくるわけだから,その迫力は推して知るべしといったところ。
 このゲームを端的に説明するならばものすごい数の感染者(ゾンビ)が,ものすごい勢いで襲いかかってくるFPSと言えるだろう。
 前作と同じと言えば同じコンセプトなので,L4Dをプレイしていない人は,参考のために以下のレビュー記事を確認してもらいたい。“ものすごい数”“全速力”という表現が,決して大げさではないことが理解してもらえるはずだ。

パニック映画の脇役は,何もできないまま死ぬしかないのか? X360「レフト 4 デッド」の魅力をムービー付きで紹介


※本稿で使用しているムービー/スクリーンショットは,筆者のフレンド達に許可を得て撮影/掲載したものです

単なるバージョンアップと侮ることなかれ。


レフト 4 デッド 2
 ここまでの説明は,おおむねL4D2にもL4Dにも当てはまる内容だが,それではL4D2は,単純にL4Dの別シナリオバージョンなのだろうか?
 実際にL4D2をプレイしてみれば分かるが,そうではない。基本的なルールにはほとんど変化がないにもかかわらず,ストーリーに登場するギミックから使用できる武器,登場する特殊感染者まで,さまざまな要素がパワーアップしており,どの要素もL4Dの“常識”を根底から覆すだけの力を持っているのだ。

 マップやギミック,追加された特殊感染者などから,L4DとL4D2のゲーム性を考えると,“立てこもりの排除”が行われていることにまず気付かされた。
 L4Dでは,4人の生存者がまとまり,部屋の中や障害物の多い場所などに立てこもることで,感染者達の進入経路を狭めて生き残りやすくする戦法がとれた。つまり安全地帯,もしくはそれに準ずる場所を見つけて立てこもることが,ゲームの攻略要素にもなっていたのだ。


レフト 4 デッド 2
レフト 4 デッド 2
 しかし今作では,その立てこもり戦術の有用性がシステム的に抑えられている。前作と比べて建物は増えているし,狭い通路なども多いのだが,立てこもることで危機的状況が打開できるケースが目に見えて減っているのだ。
 前作でよくあったのが,助けが来るまで立てこもって感染者の猛攻をしのぐという状況。今作では集合までに全力移動を強いられたり,周囲になにもないオープンスペースで待たされたりという状況が増えた。つまりマップを中心としたレベルデザインの段階で立てこもりを排除して,徹底して感染者達との衝突を強いているわけだ。
 ゲームのコンセプトを考えると,このチューニングは正しいと言わざるを得ない。パニックムービーの主役同様に,慌てふためきながら敵に立ち向かい,あるいは逃げ惑うのが,本シリーズをプレイする者のあるべき姿だろうから。

 この傾向は追加された特殊感染者達にも現れている。彼らは,主人公の移動を制限する能力を持っているのだ。立てこもる敵をあぶり出すために,強力な酸を吐き出すことでダメージフィールドを生み出すSPITTER。攻撃を受けてもよろめかず,強引に突撃してくるCHARGER。生存者を一人だけ自由に操れるJOCKEY。これらの敵は,広場などで主人公達が固まって移動しているときにはそれほど怖くはないのだが,狭い通路を移動していたり立てこもったりしている状況下では,一瞬でパーティを壊滅に追い込む恐怖の象徴となる。
 それに加えて,前作に登場した特殊感染者達も襲いかかってくるのだ。立てこもりにくいマップデザインだけでなく,特殊感染者達の能力も,プレイヤーが1か所にとどまることを許さない。生き残るためには,常に動き続けることが重要なのだ。

レフト 4 デッド 2
 もちろん,主人公達のパーティも対抗手段を与えられている。L4D2には,前作以上に強力な武器が登場するのだが,とくに今作では,近接武器の存在が目立つ。前作では,ショットガンなどのメイン武器とサブ武器のハンドガンの組み合わせが基本だったが,L4D2ではサブ武器として近接武器を使用できる。バット,フライパン,ナタ,トンファー,ギター,日本刀などなど,接近さえしていれば感染者達を一撃で肉塊にできる強力な武器は,非常に頼りになる。敵に近寄らなければ役に立たないとはいえ,全力で走ってくる一般感染者相手であれば,貴重な弾薬を節約できるだけでもありがたい。敵陣に向かって近接武器を振り回しながら突っ込んでいけば,気分はまるでゾンビ無双。
 メイン武器に関しても大幅に種類が増えており,個性の違うフルオート系銃器(アサルトライフル),ショットガン,ハンドガン系,スナイパーライフル系,グレネードなどが存在する。たとえば同じアサルトライフル系でも,前作から登場しているM-16は速射能力が高くなっているが,今作から登場するAK-47は速射性能では劣るが威力では上回っている。ほかにも,火炎弾や爆発弾なども登場する。



やはりゴールドメンバーで遊ぶべき作品


レフト 4 デッド 2
レフト 4 デッド 2
 前作同様,L4D2も“ゴールドメンバーとして遊ぶべき作品”になっている。前作よりも敵の動きや襲いかかってくるタイミングが巧妙になっているので,自分1人+AIキャラ3人のシングルプレイでは,少々キツい場面がある。しかも前述したように立てこもりの意味が薄いので,前作以上に味方との連携が重要になっている。多少腕に自信がある人でも,シングルプレイであれば“アドバンスド”以上の難度をクリアするのは不可能に近いかもしれない。
 このゲームのキモは,フレンドと一緒にプレイするCo-op(協力)プレイにあることは間違いなく,Co-op入門に最適と言われ続けてきたL4Dよりも明らかに協力プレイの重要度が上がっており,楽しさも倍増している。
 そしてオンライン対戦では,各プレイヤーが生存者と特殊感染者に分かれて,最大8人でのプレイが楽しめる。ゴールを目指す生存者と,それを阻止せんと襲いかかる特殊感染者という内容で,襲われるほうも,襲う側もやみつきの楽しさだ。特殊感染者は常識を上回る特殊能力を持っているので,シングルプレイやCo-opを遊び倒したという人でも十分楽しめる。強力な武器を持つ生存者に立ち向かうための連携も必要になるので,協力プレイの魅力もシングルプレイ以上であることは間違いない。

レフト 4 デッド 2 レフト 4 デッド 2

レフト 4 デッド 2
レフト 4 デッド 2
 さらにL4D2では,前作にもあったサバイバルモードに加え,新たにスカベンジモードが追加されている。普段のCo-op/対戦以上に味方との連携が必要とされるのだ。
 サバイバルモードはその名のとおり,生き残ることのみが目的。ひたすら押し寄せる感染者達を,何も考えずにとにかく倒していく。少しでも長時間生き残ることが,すなわち良いプレイだ。このモードでは敵の数が驚くほど多く,数の暴力を感じるにはうってつけのモードである。
 スカベンジモードは,まさに“回収ゲーム”といった内容で,マップ内に点在するガソリンを集めるのが目的になる。ガソリンを持っているときは当然ながら両手がふさがっているため,攻撃はできない。味方に護衛してもらいつつガソリンを運ぶ,というプレイが要求されるので,ヘッドセットを用いた密な連携が可能なら,より熱く楽しめるだろう。

 シナリオモードのパーティプレイ,対戦の特殊感染者の連携,サバイバルモードの数の暴力への抵抗,そしてスカベンジモードでの積極的なコミュニケーション。L4D2にはパーティプレイの魅力がたっぷりとつまっているので,本作を遊ぶのであれば,ゴールドメンバーシップは必須条件といっても過言ではないだろう。



良い意味で予想を裏切られた優れた“続編”


 L4D2といえば,大ヒットしたL4Dの発売からたった1年で続編が登場することに対し,ファンが非難の声を挙げまくったという“一悶着”が思い出される。しかし,完成したL4D2をある反対派コミュニティの中心人物がプレイした直後に,そのコミュニティは事実上解散したという。L4D2に,反対派を黙らせるだけの実力が備わっていることの証明ともいえるエピソードである。
 L4D2に対し,最初は筆者も「L4Dのバージョン1.5みたいなものでしょ?」という印象を抱いていたのだが,実際にプレイしてみてすぐに,その思いこみが間違っていることを思い知らされた。

レフト 4 デッド 2 レフト 4 デッド 2

 L4D2は,“続編”としてはかなり進化している。そしてゲーム単体として見た場合,友人と遊ぶのがこれほど面白いゲームもそうそうない。すでに前作を経験しているなら,良い意味で予想を裏切られるだろうし,未経験ならば,オンラインプレイの醍醐味をたっぷりと教わることになるだろう。これだけ“遊べる”ソフトがクリスマス商戦前に発売されたこと,全世界でほとんど同じタイミングで発売されたことを,素直に喜びつつハマッてもらいたい。

レフト 4 デッド 2 レフト 4 デッド 2

動画撮影機材:トムソン・カノープス HDRECS
動画編集用ソフト:トムソン・カノープス Edius Pro 5
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    レフト 4 デッド 2

  • 関連タイトル:

    LEFT 4 DEAD 2 日本語版

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