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  • 発表日:2009/06/03
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[TGS 2009]性能よりも構造に惚れる。予想以上にヤバかったAlienwareのゲーマー向けPC
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印刷2009/09/24 23:33

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[TGS 2009]性能よりも構造に惚れる。予想以上にヤバかったAlienwareのゲーマー向けPC

ALIENWARE
 東京ゲームショウ 2009(以下,TGS 2009)にはPC系の展示は非常に少ないのだが,Dellのゲーマー向けPC部門となったAlienwareは大きなブースを構えて非常に力の入った展示を行っていた。TGS 2009にあわせて新製品5種類を発表するなど,PC業界では異例といってよい内容だ。
 新製品の概要はすでに記事になっているので,ここでは会場で実機に触ってみて分かった内容を紹介しよう。


未来的かつアグレッシブなPC設計


ALIENWARE
Alienware Area-51 ALX
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Alienware Aurora ALXと液晶ディスプレイOptix AW2210
 まず,フラッグシップとなる「Alienware Area-51 ALX」(以下,Area-51 ALX)を中心に紹介しよう。ほとんどの機構はArea-51 ALXに搭載されており,「Alienware Aurora」などで共通の仕様もあるのでまとめて解説する。ちなみに「ALX」はハイエンドを意味し,ベンツでいうところの「AMG」みたいなものだとのことである(ちょっと違う気はするが)。

 外見で特徴的なのは天面部のベンチレーションシステムに見られる可変ダクトだろうか。これは内部温度が上がると自動制御で開いていくものとなっており,設定で作動条件を変えたり,半手動で開閉することもできる。

 フロンドドライブベイには蓋が付いており,エイリアンの顔ボタンを押すとモーターで開閉する(「Alienware Aurora ALX」は開くときのみ電動。ALXの付かない機種は手動)。ソフトウェア制御も可能とのことで,DVDをイジェクトするときなど,自動的に蓋も開閉するのであろう。

ALIENWARE ALIENWARE


ALIENWARE
最大6基分のHDDをはめ込むだけで使える。Auroraシリーズの場合は,本体底部に似たようなスロットが4基用意されている
 中を見たいというと,まず,PC正面から見て右側のパネルをパカっと開けてくれた。普通のPCだとそもそも開かないか,よくてマザーボードの裏面が見えるだけの部分だ。
 見ると,ずらっとHDD(用のスペース)が並んでいる。
 Alienwareの新型では,HDDはケーブルレスの接続となっている。ズラッと並んだスロット(?)にベアドライブを差し込み,パチンとはめ込むだけ。両脇の白いラッチを押すと簡単に取り外せる。付け外しするところも見せてもらったが,だいたいそれぞれ2秒くらいで装着/脱着可能という感じ。ドライバーや工具は一切必要なく,実にクールだ。これならリムーバブルベイはもういらない。
 このHDDスペースは,熱的にもCPU部分とは切り離されており,写真でいうと左下から右上にエアが流れる冷却設計となっている。
 
 タワーの左側を開けると,通常のPCケースと同様にマザーボードが見える。下半分はプラスチックのエアダクトで仕切られており,GPUに集中して風を当てる構造だ。
 CPUが液冷ということもあってか,上半分は非常にすっきりとした空間が広がっており,前面下部や背面から吸気したエアを,ラジエータのある上面方向に抜いていく構造だ。内部温度次第で前述のオートダクトが開閉するのだが,CPUがしっかり液冷なので,上半分の熱処理はさほどシビアではなさそうだ。

ALIENWARE
GPU部分には空気の流れを分離するカバーが
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カバーは簡単に開くのでメンテナンスは自在

 Alienware Area-51シリーズでは,底部分に電源ユニットがあり,空間としてはほぼ完全にマザーボード用スペースと分離されている。Alienware Auroraシリーズでは,底部に電源ユニットとHDDベイ,それと分離されてマザーボードスペースとなっている。どちらもGPU部分はエアダクトで覆われており,内部に手を入れてみると,フロントからの吸気はかなりの風量がGPUに直行していることが分かる。空気を逃さないようなダクトで覆われており,前から後ろにストレートに流すことに徹している。

 どうも最近の冷却効率重視とかいうPCケースは,やたら穴だらけにしてファンを大量に付けるというアプローチが流行っているようなのだが,ファンを増やすのはともかく,穴を開けてもあまり冷却効率はよくならないのが実際のところだ。とくにサイドパネルは,サイドファンが付いているならともかく,網目で穴が開いているだけの場合は,むしろエアフローが悪化して冷却性能は低下する。
 主要な熱源となる,電源部,GPU,CPU,,チップセット,HDDのうち,電源部,GPU,HDDはほぼ分離され,CPUは液冷で,チップセットには大型をヒートシンクを付けるというAlienwareのアプローチは,非常に正統派だ。

蓋の裏側。あまり意味はないが,エイリアンをイメージした模様が
ALIENWARE
 PCの電源ユニットを交換したことがある人だと,その面倒さを理解している人もいるかもしれないが,付け外しも大変なら,あらゆる部分に回っている電源ケーブルを付け直すのも面倒である。モジュラーケーブルタイプの電源ユニットなら,同系統のものを買ってくればよいので多少楽になるが,それでもまだ手軽な作業とは言い難い。
 Alienwareの場合,工具などは必要なく,ラッチで電源ユニットが簡単に取り外せるほか,配線も「ケーブル1本を外すだけ」でよい。新しい電源ユニットをはめ込んで,ケーブル1本つなぐだけで電源交換が完了する。実に未来的というか,従来のPC業界がいかに石器時代だったのかを痛感するような仕様だ。
 
 ケース内部はLEDでライティングされているのだが,これは電源OFFの状態でも点灯し,通常使用中にバッテリーが充電される仕組み。通常,蓋を開けて作業するときには電源は落としているはずなので,当たり前といえば当たり前の仕様だが,そういうのをちゃんと理解して作ってあるというのが重要だろう。

Aurora ALXの内部。ストロボを使うとよく分からないが,実際にはLEDで内部は明るく照らされている(右)。小型筐体にしては「ATI Radeon HD 5870」搭載グラフィックスカードが平然と2枚差さっていたりと侮れない。microATX筐体にしては奥行きが長いのだが,どんどん長くなるグラフィックスカードに対応できるように長めにするのが最近のトレンド
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ALIENWARE
 また,本体の各部にカラーLEDが点灯する仕様で,Area-51 ALXでは6ゾーンを任意のカラーのLEDに変更できる。選択できる色は6400万パターンに及ぶとのこと。Aurora ALXではさらに充実しており,本体各部の8エリアを任意の色に設定可能で,実に250億パターンから選択が可能だそうだ。

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正面からは見えないフロント(?)I/O
 フロントI/Oはフロントパネル上部の裏になっており,アクセス性はやや悪いものの,ケーブル類は横に流す設計なので,光学ドライブなどのアクセスで邪魔にならないように配慮されている。




15インチクラスで世界最強のノートPC M15x


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Alienware M15x
 ノートPCでは,15インチノートPCで世界最強のゲーマー向けPCとなるM15xが展示されていた。本体はマグネシウム合金製でノートPC向けのCore i7シリーズCPUを搭載する。
 よく見ると「液晶パネルがプラスチックの枠にはまっている」のではなく,表面は隅々までガラスで覆われており,その一部が液晶画面になっているのが分かるだろう。
 M17xのようにNVIDIA SLIやATI CrossFire Xはサポートしないとはいえ,非常にパワフルなノートPCには違いない。1600×900ドット液晶は,応答速度8msで,動きの速いゲームにも十分対応できるものとなっている。

 製品全体にいえることだが,そんなにネジ回しが嫌いなのかと思うくらい,ドライバーレスで作業が可能になっている。ノートPCでは,Alienwareのロゴ入りプレートを装飾的に固定するためにネジが4本使われているだけで,あとはネジなしの構造になっているくらいだ。


ゲーマー向け周辺機器も妥協なし


 ゲーマー向けPC5種と同時に発表された周辺機器に,マウス,キーボード,ヘッドセット,液晶ディスプレイがある。
 マウスやヘッドセットは見たことのある形に酷似していたりする。公式には内緒みたいだったが,聞くとやはりLogitech(ロジクール)とSteelSeriesのOEMという答えが返ってきた。
 
 マウスはLogitech 「G9x Laser Mouse」(以下G9x)のマイナーチェンジ版のようだ。G9xにはなぜかマウスを重くするギミックが搭載されていたのだが,そういったものがなくなり,底面はすっきりした印象。重量も,もしかすると軽くなっているかもしれない。

G9xよりこっちのほうがいいって人もいるかも?
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 キーボードは,Logitechの「G15S Gaming Keyboard」(以下G15)系のようで,左端にプログラマブルキーがあり,上のキーで3種類のバンクを切り換える方式。LEDがないのでG15用のゲーム用ツールなどは使用できない。本体同様,キーボード,マウスともにLEDの色を自在に指定できる。

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 ヘッドセットは,SteelSeriesの「SteelSeries 5H」をベースとしているようだ。大きな変更はないようで,Aienwareのロゴや宇宙人バッジがついているだけの模様。


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このデイスプレイ,よく見ると,入力ラグが少ないとある。スルーモード搭載ということは……
 液晶ディスプレイOptix AW2210はフルHD解像度(1920×1080ドット)対応の製品で,サイズは21.5インチのノングレア仕様。パネル自体はDellの従来製品でもほぼ同等なものはあるようだが,Optixはゲーム用であり,応答速度は2msの高速型を採用しているとのこと。コントラスト比は80000:1。インタフェースはDVIとHDMI×2となっている。


フルHD液晶ディスプレイを縦画面にしたうえで3台並べたマルチ画面
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 PC本体も非常にハイスペックで,周辺機器も定評ある専業メーカーのゲーマー向けデバイスをOEMしているなど,ゲームに対してまったく手抜きなしの布陣を広げているAlienware。
 最近のPCは,パーツがだいたい決まっているので,メーカーによる差などほとんどないに等しかった。正直いって,単に高性能なだけなら高性能なパーツを適当に組めば実現できるのでさほど魅力的とは思っていなかったのだが,AlienwareのPC開発コンセプトは非常に未来的かつ合理的で,実際に内部まで見ることで,ようやく世界中のゲームマニアを引きつけているのも当然だと納得できた。むしろ,性能は二の次で,設計思想が素晴らしい。日本での知名度は極端に低いのだが,Dellの販売網で入手できるようになればそれも徐々に変わってくるだろう。今後の展開が本当に楽しみである。
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