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任天堂の岩田社長もゲストとして登場! 発売1か月前に迫った「モンスターハンター3(トライ)」完成披露発表会レポート
続いて本作のオープニングムービーが上映されたが,どこかで見たことがあるなーというのが第一印象。[TGS 2008#007]のレポート記事でアップしたプロモーションムービー(のゲームプレイ以外の場面)が,オープニングムービーと酷似していたのである。
残念ながら撮影禁止だったが,TGS 2008のときのムービーは,オープニングから一部を抜粋して作られたのだろうと思われる。ネタバレになるので内容を書くのは控えるが,TGSのムービーでは断片的だったシーンが,オープニングではストーリーとしてまとまり,本作で描かれるモンスター達の生態がまざまざと描かれていた。新たなハンターライフへの期待は高まるであろう内容だったので,発売日を楽しみに待っていてほしい。
また岩田氏は,Wiiのユーザー層と「モンスターハンター3」がマッチするか疑問視されることがあることについて,任天堂としても「Wiiだからモンスターハンター3が売れなかった」といわれることがないように取り組んできたと述べた。その結果として,Wii(クロ)やクラシックコントローラ PROの同時発売を決定したとのこと。つまり,これらの新製品は「モンスターハンター3」のために用意されたともいえるわけだ。
岩田氏は最後に,2009年に入って大ヒット作が不在で元気の足りないゲーム市場をともに盛り上げていきたいと締め括った。
「ゲストハウス」や「アイテム交換所」などの新要素を
藤岡ディレクターと辻本プロデューサーが実演デモで紹介
藤岡氏はまず,ネットワークモードの新要素として,アイテムを物々交換できる「アイテム交換所」を紹介した。ちなみに,交換できるアイテムは毎日更新されるとのことで,デモでは「シャギィの皮」3個を渡して「にが虫」10個を受取っていた。
藤岡氏は「ゼニーが足りないときなどに役に立つと思います」と述べていたのだが,この発言でちょっと疑問に感じたのは,「ゼニーが足りなければモンスターの素材を売ればいいんじゃない?」という点。ショップで購入できないアイテムを集める手間を省くシステムなのかもしれないが,素材を売却する要素をなくして物々交換のシステムを導入した……というのは深読みしすぎだろうか。筆者の勝手な思い込みかもしれないが,ともあれ続報に期待したい注目要素であることは間違いなさそうだ。
続いて藤岡氏は,ハンターがクエストに備えて装備やアイテムを整える「ゲストハウス」を紹介。これはシングルモードにおけるマイハウス的な要素で,インテリアを配置して内装を自分好みにカスタマイズしたり,ほかのハンターを招待してその内装を見せることもできるとのこと。
ただし,ゲームを始めたばかりのハンターに貸し与えられるゲストハウスは相部屋(NPCの新人ハンターが部屋の中にいる)。カスタマイズ可能な個室を借りるには,ハンターランクを上げなければならないそうだ。
また本作では,クエスト中のプレイヤーとチャットすることも可能となった。会場では,先行してクエストに出ていたスタッフの操作するキャラクターに藤岡氏がチャットで街に戻るように呼びかけて見せた。
PCで「モンスターハンター フロンティア オンライン」をプレイしている人には新鮮味が感じられないかもしれないが,プレイヤーがクエスト中でもチャットできるというのは,地味ながら非常に便利な機能である。
そして4人でクエストに出発したのは,新フィールド「砂原」で新モンスターの獣竜種「ボルボロス」を狩猟するクエスト。藤岡氏が新武器種のスラッシュアックスで「斧モード」「剣モード」の切り替えや特殊攻撃の「属性開放突き」などを実演してみせた。
妻夫木 聡さん,次長課長 井上 聡さんらを起用した
テレビCMほかプロモーションも続々と展開
そのあと,辻本氏によって,今後の「モンスターハンター3」プロモーション展開が発表された。辻本氏によれば,現在放映中のモンスターの生態を描いたテレビCMは,あくまでもティザー目的であるとのこと。本CMは7月中旬から公開される予定で,妻夫木 聡さん,お笑いコンビ次長課長の井上 聡さん,石橋杏奈さんが出演する3バージョンが用意される(関連記事)。
ちなみに会場では,プロフィールの中にシリーズのプレイ時間も書かれていたのだが,井上さんの「4904時間」には会場がどよめいていた。
筆者の記憶が確かなら,「モンスターハンター ポータブル 2nd G」のCMでは,井上さんの前作(MHP2nd)のプレイ時間は643時間。今回は“シリーズ”とのことなので据え置き機のプレイ時間も含まれているのだろうが,それにしてもまさに桁違いのプレイ時間であることは間違いない。
モンスターハンターフェスタ'09
・日程
東京大会:8月23日(日)幕張メッセ
大阪大会:8月30日(日)インテックス大阪
名古屋大会:9月6日(日)吹上ホール
福岡大会:10月4日(日)西日本総合展示場
札幌大会:10月11日(日)月寒アルファコートドーム
決勝大会:10月25日(日)ラフォーレミュージアム六本木
・時間:10:00〜17:00予定
・入場料:無料,フリー入場
※決勝大会のみ事前応募制
タイアップ
・任天堂/NTT東日本/NTT西日本「90日間狩り放題スペシャルキャンペーン」
・寿がきや食品「狩人麺(ハンターメン)」
・恐竜博「恐竜2009」,ラギアクルス標本出展
・パセラ「狩人達の宴 Final」
そして辻本氏は,携帯電話向けコンテンツの公式ファンクラブ「モンハン部」にて,新たに登場するコンテンツ「よしもとモンハン部」を紹介。部長に任命された次長課長の井上 聡さんと,部員のネゴシックスさんがステージに登場した。
井上さんらは,オフラインの二人プレイモードで「闘技場」を舞台とするボルボロス狩猟クエストを体験した。
クエストは,あらかじめ用意された4種類の武具セットから一つを選んでクエストに挑戦するという形式で,井上さんはスラッシュアックスを,ネゴシックスさんは太刀を選択。
井上さんは,先述したテレビCMの収録中に本作をプレイ済み。辻本プロデューサーは「井上さんは飲み込みが早くスラッシュアックスの扱いも短時間で習得した」とコメントしていたが,このデモプレイでもCM収録中に覚えたというスラッシュアックスのコンボや属性開放突きを披露してくれたほど。また,閃光玉を投げたり落とし穴にボルボロスを落としたあと即座に麻痺投げナイフで麻痺させたりと,熟練ハンターとしての手際のよさを見せていた。
ちなみにクエスト中は,ボルボロスの攻撃で何度も泥玉状態になったネゴシックスさんが1回,属性開放突きを披露しようとしてやっきになりすぎた井上さんが2回“乙”ってしまったのだが,クエストはそのまま継続。辻本プロデューサーによれば“5乙”まで大丈夫とのことだ。
完成披露発表会という場であることはもちろん,プロデューサーの辻本良三氏が発売日確定を宣言したこともあり,「モンスターハンター3」の狩猟解禁が8月1日になるのは間違いないだろう。PSPの「モンスターハンターポータブル 2nd G」は,累計出荷本数300万本を越える前人未到の快進撃を続けている。据え置き機としては約3年半振りの新作となるが,ゲームの内容はもちろん,どれだけのヒット作となるのかも気になるところだ。
※井上 聡さん,ネゴシックスさんの写真は期間限定掲載です。後日削除しますので,あらかじめご了承ください。
※井上 聡さん,ネゴシックスさんの写真を削除しました。
- 関連タイトル:
モンスターハンター3(トライ)
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