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あのスネークが戦場に帰ってきた。最新作「METAL GEAR SOLID 4」の発売が急接近
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なにしろ,メタルギアソリッドシリーズは1998年に発売された初代「METAL GEAR SOLID」から数えて,10年間も続いたシリーズであり,1987年にMSX(というパソコンが当時あったのだ)用にリリースされた第一作,「メタルギア」を入れればもう20年近くも彼は諜報活動の最前線に立ち,やったりやられたり,撃ったり撃たれたりしているわけだ。
読者の中にも,プレイこそしたことないけど,スネークの名前ぐらいは知っているって人も多いんじゃないだろうか。なにしろプロデューサーの小島秀夫氏,通称「小島監督」は,日本だけじゃなく世界的にも有名なクリエイターであり,海外にも多くのファンがいるのである。
いずれにせよ,メタルギアシリーズの評価ポイントはやはり「スニークをメインにしたゲームシステム」と「シナリオの秀逸さ」の二つが挙げられるだろう。うーん,いや,「魅力な登場人物」もはずせないかもしれない。「自由度の高いゲームシステム」だって割と自慢だろうな。しかも「リアルな武器/兵器」もなかなかいいかも。うーん,言い出すとキリがなさそうだ。
発売迫るMETAL GEAR SOLID 4は,こんなゲームだ
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そんなメタルギアシリーズの最新作である「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」(以下,MGS4)が2008年6月12日,全世界同時発売されるのである。
はて? ここは確か「オンライン&PCゲーム情報サイト」じゃなかったかなと思ったあなたは正解です。MSG4のプラットフォームはPLAYSTATION 3オンリーで,現在のところPCへの移植は考えられていない(というか可能性は限りなく透明に近いゼロ?)のだ。
とはいえ,ゲーム全体に溢れる洋ゲーテイストは見逃すことができない。スニーキングを主体としたゲーム性はUbisoft Entertainmentの人気シリーズであるスプリンターセルなどの先駆をなし,スニークアクションというジャンルを築き上げたタイトルであるといっていい。そこはかとないユーモアを漂わせる演出は大人っぽく,サム・フィッシャーを思わせるスネークのキャラ立ちのよさも見事。今回の最新作は「アサシン クリード」にも通じる戦場を好きなように行き来できる自由度の高さや,「Crysis」のような武器のカスタマイズおよび特殊スーツなども新たに用意され,しかも現在マルチプレイのオープンβテストも開催されているとあって,なんとなくそのままにできないのである。
手前味噌ながら,4Gamerには「極私的コンシューマセレクション」という不定期の連載があり,こうした編集者のハートをアタックするタイトルをぼつぼつと紹介していたのだが,今回はわざわざKONAMIに出向き,できる範囲でプレイさせてもらったのである。いや,ヒマだなあとか言わないでほしい。
とはいえ,私は誰はばかることないメタルギアソリッド初心者だ。海外サイトでの激しい盛り上がりを見てこの挙に及んだわけだが,さて,海外のゲームにはうるさい(うるさいだけ)ものの,国内の,それもコンシューマ機のタイトルが果たして私の目にどのように映ったのか,たぶん誰も気にしないだろうけど,ぜひ気にしていただきたい。
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さて,このMSG4の最大のセールスポイントは「すべての謎が解決される」ということである。メタルギア ソリッドシリーズはこれまで3作がリリースされてきたが,ゲームをクリアしたあと,「そういえば,あれはどういう意味だったのだろう」といろいろ分からないことが残ってモヤモヤしていた人も多いはずだ。私自身は,(やってないので)何の疑問もなくノホホンと暮らしてきたが,これはメタルギアファンには聞き捨てならない話だろう。このような場合,しばしばエヴァなんとかのように謎をぶちまけるだけぶちまけて,あとは野となれ山桜というケースが頻発するが,MSG4に限ってはすべての疑問に答えが出され,しかも「ああ,なるほど,そうだったのか」と思わず膝を打つようなものになるのだそうだが,本当かしら。
ビッグボスの件についても,FoxDIEの件についても,リキッド・スネークの件についても,なにもかもにすっかり落とし前をつけるところに小島監督の腕の見せどころがあり,かつて海外誌に「20世紀最高のシナリオ」といわれたシリーズの完結編として期待が持てるのである。そうですよね?
今回のスネークはさらにいろいろなことができるのだ
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中東風のとある街。おんぼろトラックに乗った民兵達がやってくる。くたびれたフードの下からのぞく顔は,我らがソリッド・スネークだ……といいたいところだが,本作の彼は“オールド・スネーク”と呼ばれている。10年以上も仕事をしてきた彼は,すっかり中年だって,理由はそれだけじゃないけど。それにしても「オールド」はかわいそうじゃないかと中年仲間の筆者は思わざるを得ない。
街は謎の武装集団によって占拠されており,トラックから降り立った民兵達との間でたちまち戦闘が始まる。激しい銃撃シーンはまるでアクション映画で,迫力あるサウンドがその雰囲気を高める。インゲームのシーンとムービーシーンが渾然一体となった演出は例によって見事だが,ここでまず紹介されるのが新機軸,“OCTCAMO”(オクトカム)である。写真を見てもらえばお分かりだろうが,スネークはまるでフィリピン海に浮かぶリンシャン島に降下した米軍特殊部隊員のような特殊装備を身につけており,思わず「マキシマム・ストレングス!」とか使いたくなってくるが,さすがにそれはなく,代わりに用意されているのがOCTCAMOである。これは,例えば壁に近づくとユニフォームが壁のような柄と質感になり,地べたに寝転がると,ユニフォームが地面のような柄と質感になってカムフラージュ効果を発揮するというハイテク装備だ。すごい。
コントローラのボタンを押す必要はなく,対象の前でしばらくじっとしてるだけで自動的にOCTCAMOは発動する。これは大変面白く,つい熱中していろいろな柄になりたくなってくるが,そんなことばかりしているとゲームが進まないので困るのは私だ。
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スネークのとれる侵攻ルートは基本的にリニアだが,目標地点に行くためにはさまざまな道が用意されているというマップ構成。銃撃戦が激しく行われている場所を匍匐前進しつつ「見つかりませんように」と祈りながら進むのもいいし,裏道に回って廃墟の壁をつたい,梁にぶらさがって前進してもかまわないわけだ。従来作では,スプリンターセルなどと同様,屋内かつ一本道というマップが多かったが,今回は移動の自由度が高くなり,マップ探索というお楽しみも増えているわけだ。
さて,メタルギアといえばダンボール,ダンボールといえばメタルギア。スネークがもよりのダンボールに入り込み,敵が見ていないスキにコッソリ移動できるのは全国1000万人(当社比)のゲーマーが知るところだが,この4はさすが次世代機専用ゲーム。ダンボールに加えてドラム缶の使用が可能になったのである。
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こうした一連の動きがピシリと決まると,まるで格闘ゲームのコンボが決まったような爽快感を覚える。どこに何があるか,という点はあらかじめ覚えておく必要があるものの,一つの問題を解決するためにさまざまな方法/ルートが提示されており,その中から自分の好みのものを選んで解決するわけだ。スニーキングに頼りたければ,スネークの体術を駆使してこそこそと移動し,銃撃に頼りたければそれもまたよしというあんばいであり,一つの状況をさまざまな方法で攻略できるため,リプレイ性も高いのである。
FPS視点で遊ぶことだってできる。マウスは使えないけど
建物の中で出会ったのはドレビンと名乗る男で,ちょっと正体不明だが,彼は自分を武器洗浄屋だと自己紹介する。メタルギアソリッドの世界ではすべての武器にIDが登録されており,敵が落とした武器は自由には使えない(使えるときもある)という設定になっている。ドレビンはそのシステムをハッキングし,誰でも使用可能に改造して売っているのだ。
このシーン以降,スネークは使用する武器をドレビンから購入できるようになる。なんというか,激しい戦闘の真っ最中でも「敵が強力なのでこれを使ってみよう」という感じに買えてしまうので,どういう仕掛けで武器を配送してくれるのかよく分からない。ドレビンの相棒の小猿が怪しいと私はにらんでいるのだが,どうだろうか? 購入には戦闘などで得られる“ドレビンポイント”を使用する。
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そんなこんなで,地雷を避けたり回収したり,ちょっとエッチな本をオトリに使ったり,むにゃむにゃ(書けません)を使って体力を回復させたりといろいろなことをしながら戦場を静かに進むスネークが最後に出会ったのが……というところでプレイは一応終了。
かくして私は,面白いハイテクガジェットであるメタルギアMk.IIについても,気力ゲージ/ストレスメーターについても,ソリッドアイなどについても思い切りはしょってしまったが,いやほんと,細かく説明していったらきりがないほどさまざまな新要素が満載しているのだから驚きだ。
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FPS視点は,FPS視点というよりは,なんとなくアイアンサイトみたいになるのだが,やはりこれだろうという感じだ。ついでにいわせていただければ,スティックでなくてマウスがいいなあ,と。あと,ボタンじゃなくてキーボードがいいなあ……。要するにPCゲームに移植してほしくてたまらないわけだが,えへへ,いわぬが華ですね。
さあ,マルチプレイを楽しもう
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最大16人のプレイヤーがネットを介して戦場に集い,切った張ったの激戦を堪能できるもの。2008年4月28日には,2種類の新マップと新ルールが追加されるなど,βテスト中のバージョンアップも行われている。現在,そのβテストである「METAL GEAR ONLINE PREMIERE β」が行われているのだが,ここで最も重要なことは,参加申し込みの締め切りが5月6日だということである。つまり,来週の火曜日。これはもう急ぐしかない。次に重要なことは対応機種がPCじゃなくてPLAYSTATION 3だということだが,それはもうご存じですよね。テストの概要は以下の通り。詳しくは下のリンクの公式サイトを参照してほしい。
【概要】
参加申込受付中です!
■参加申込受付期間 2008年2月29日〜2008年5月6日
■βテスト用ゲームクライアント
- ダウンロード期間 2008年4月17日〜2008年5月6日
- βテスト実施期間 2008年4月26日〜2008年5月11日
- 17歳以上の方で必要環境を満たしている方であれば、どなたでも無料で参加可能となっております。
「METAL GEAR ONLINE」公式サイト
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※掲載した写真はすべて開発中のものです。
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METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS
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- 編集部:松本隆一
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