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声で岩を呼び,足場を動かす「ミナと言霊の物語」。言葉を操作に変える3Dアクションを試遊し,開発者に話を聞いた[OIGS2026]
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印刷2026/10/04 09:20

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声で岩を呼び,足場を動かす「ミナと言霊の物語」。言葉を操作に変える3Dアクションを試遊し,開発者に話を聞いた[OIGS2026]

 コングレスクエア グラングリーン大阪では,2026年10月3日と4日に「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026」が開催されている。Latent Entertainmentが出展している「ミナと言霊の物語」は,コントローラでキャラクターを操作しながら,声で物を呼び出したり,仕掛けを動かしたりする3Dアクションゲームだ。

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エジプトのような雰囲気にもこだわりが感じられた

 まずは,石造りの遺跡を進みながら,言葉を使った操作を覚えていく。マイクに向かって「ロック」と唱えると,目の前に岩が現れ,足場として使えるのだ。にぎやかな会場であったにもかかわらず,呪文が問題なく認識されたことに驚かされた。

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 新しい呪文は,ステージ内の案内を読むと覚えられる。筆者は岩の足場を動かす「エレベ」の案内に気付かず,岩を積み上げて高所にのぼっていた。あとで引き返すことになったが,こういう攻略もできるのは面白い。

 続いて,詠唱時間に応じて足場が上昇する呪文「エレベーーート」も試した。声の長さによって動作を変える仕組みは特許出願中とのことだ。

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 音声認識を使えば,大量のアイテムが並ぶインベントリから欲しい物を探す手間を省けるかもしれない。戦闘中に岩を呼び出し,バリケードを作るような使い方も楽しそうだと想像した。こうした遊びの可能性や開発の経緯について,個人で本作を制作するyoshi氏に話を聞いた。


欲しい物を声で呼び出す遊びは,どう生まれたのか


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Latent Entertainmentのyoshi氏

4Gamer:
 まず,本作に取り組むまでの経緯を教えてください。

yoshi氏:
 もともとはロボットの開発をしていて,約2年前にゲーム制作を始めました。最初に取り組んだ「深宇宙探査」は,スマートフォンのアプリで会話しながら,地図や証拠のカードも使うマーダーミステリーです。昨年の東京ゲームショウ※に出展しました。

 ただ,「深宇宙探査」はそうしたアナログのコンポーネントも作る必要があり,リリースまでのハードルが高いと感じました。いつかは完成させたいと考えていますが,まずはデジタルだけで完結する作品を作ってみようと思い,今は「ミナと言霊の物語」に取り組んでいます。

※「深宇宙探査」は,TGS 2025の「SELECTED INDIE 80」に選出され,「SENSE OF WONDER NIGHT 2025」のファイナリストにもなった

4Gamer:
 今回は,最初に音声認識の仕組みを作ったのでしょうか。

yoshi氏:
 はい。まず音声認識エンジンを自作しました。開発には半年ほどかけていて,「深宇宙探査」と並行していた時期もあります。作ってみたら面白くなりそうだったので,このエンジンを使って「ミナと言霊の物語」を制作しています。

4Gamer:
 そこから,どのようにゲームの遊びを考えていったのですか。

yoshi氏:
 最初は「ファイヤー」や「アイス」のような呪文を唱える遊びから試しました。でも,それだけならコントローラのボタンを押したほうが早いと思ったんです。いろいろ試すうちに,たくさんの選択肢から欲しい物を選ぶところに,声を使う面白さがあるのではないかと考えました。


音声認識をローカルで動かし,遊びの幅を広げていく


4Gamer:
 試遊台では大きなマイクを使っていましたが,自宅のヘッドセットなどでも遊べそうですか。音声認識には通信が必要なのでしょうか。

yoshi氏:
 ヘッドセットでも,基本的には遊べると思います。普通のノートパソコンに付いている小さなマイクなどでも動いています。音声認識は完全にローカルで処理しているので,クラウドとの通信は必要ありません。ローカルのまま,PCやスマートフォンなど,いろいろな機器で動かせるようにするのは,技術的に難しかったところですね。

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4Gamer:
 言葉の種類だけでなく,発声の仕方も遊びに使えるのでしょうか。

yoshi氏:
 発声のタイミングを判定し,それによって出てくる物の性質を変えることも考えています。まだ試作の段階ですが,言葉そのものだけでなく,どう言うかも遊びに生かしたいですね。

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4Gamer:
 今後,声を使った遊びをどのように広げていきたいですか。

yoshi氏:
 新しい操作の部分はかなりできてきたので,呼び出す物を増やしたときに,どんなことができるかを考えていきたいです。パズルを中心にするか,アクションを中心にするかも,その中で検討していきます。二つの言葉を続けて言うと変化が起きるような仕組みも面白いと思っています。

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4Gamer:
 最後に,4Gamer読者へのメッセージをお願いします。

yoshi氏:
 将来的には,この音声認識エンジンをほかの人にも使ってもらえるようにしたいです。広く使ってもらえれば,私の作るゲームよりも面白い作品が生まれるかもしれません。私自身としては,「ミナと言霊の物語」を1年以内には必ず完成させたいと思っています!


  • 関連タイトル:

    ミナと言霊の物語

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