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[COMPUTEX]ASUSがHDR対応のゲーマー向け液晶ディスプレイ2製品を披露。湾曲型とフラットな4Kモデルをラインナップ
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印刷2017/06/02 00:00

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[COMPUTEX]ASUSがHDR対応のゲーマー向け液晶ディスプレイ2製品を披露。湾曲型とフラットな4Kモデルをラインナップ

 2016年に,PlayStation 4(以下,PS4)とXbox One SがHDR(High Dynamic Range,ハイダイミックレンジ)表示に対応したことで,HDR対応テレビと組み合わせれば,従来のSDR(Standard Dynamic Range,標準ダイナミックレンジ)表示よりも階調表現の豊かなゲーム映像を楽しめるようになった。
 ただ,PCにおいては,2016年から2017年にかけてHDR対応ディスプレイがほとんど発売されなかったこともあり,HDR表示の環境を構築しようとすると,HDR対応テレビを選ぶというのが一般的な状況である。

COMPUTEX TAIPEI 2017の主会場である南港展覧館で,大きなフロアを占めているROGのブース
Republic of Gamers
 しかし,PS4やXbox One Sに向けて登場したゲームのPC版が,徐々にHDR対応を表明し出したことで,液晶ディスプレイメーカーの態度も少しずつ変わってきたようだ。COMPUTEX TAIPEI 2017の会場では,PC向けのHDR対応液晶ディスプレイがぼちぼちとだが登場し始めたのだ。HDR対応PCゲームの時代が始まる兆しなのかもしれない。
 そこで本稿では,先陣を切ってHDR対応液晶ディスプレイの製品化を表明していたASUSTeK Computer(以下,ASUS)が,「Republic of Gamers」(以下,ROG)ブースに展示していたHDR対応液晶ディスプレイ2製品を紹介したい。


ROG SWIFT CURVE PG35VQ


 まずは,5月30日のイベントで発表となった「ROG SWIFT CURVE PG35VQ」(以下,PG35VQ)から見ていこう。
 PG35VQは,画面サイズが35インチで,解像度は3440×1440ドット。アスペクト比は21:9で,ディスプレイ部分が軽く湾曲しているのが特徴の製品だ。液晶パネルの曲率は1800R(=半径1800mmの円を描くカーブ)とのことで,湾曲型液晶パネルとしては,やや曲率が高いほうである。

PG35VQ
Republic of Gamers

ディスプレイ部分が軽いカーブを描いているのが分かる
Republic of Gamers

直下型のLEDバックライトを採用していることもあり,ディスプレイ部分は相応に分厚くなる。数百個ものLEDが発光するので,発熱量は大きめだ。この試作機は電動の空冷ファンで冷却しているが,最終製品で空冷ファンを採用するかは決まっていないという話だった
Republic of Gamers
 液晶ディスプレイでHDR表示を実現するには,バックライトの局所駆動(※ローカルディミング,またはエリア駆動とも呼ぶ)を行って,映像フレーム内の明暗差を正確に表現する技術として使われている。その正確さを示す目安の1つが,「バックライト駆動の分割数」で,PG35VQは,「512」エリア駆動になっているそうだ。これは,ハイエンドのHDR対応4K液晶テレビに匹敵,あるいは凌駕するほど,細かく画面を分割してバックライトを制御していることを意味する。


 PG35VQの液晶パネルはVA型で,ピーク輝度は1000nit。現在のHDRコンテンツにおける主流であるUHD Blu-rayのビデオコンテンツを視聴するにも十分な輝度と言えよう。
 sRGB色空間カバー率は100%で,DCI-P3色空間カバー率は90%とのこと。この色域の広さは,量子ドット技術を利用した液晶パネルによるものであるとの説明を受けた。
 量子ドット(Quantum Dot)とは,亜鉛やセレン,硫黄などを組み合わせた数nmサイズの微粒子のことで,これをフィルタに用いるとRGBの光からずれた周辺波長の光を吸収して,RGBを鮮鋭化できる。微粒子を含んだシートを液晶パネルに貼り合わせる場合と,液晶パネルの蛍光体に直接この微粒子を塗布してしまう場合もあり,その手法は液晶パネルメーカーによっていろいろある。

 量子ドット技術は,Samsung DisplayやLG Displayといった韓国の大手液晶パネルメーカーがとくに力を入れている技術で,名前も格好よさげなので,今後,中堅クラスから上の液晶テレビや液晶ディスプレイで,採用する製品が増えてきそうだ。名前だけでも覚えておくといいいだろう。
 筆者が見た印象では,PG35VQの映像は,まだ青がやや強いように見えたが,512エリア駆動により実現したコントラスト表現は,強烈と言えるほどであった。

 ディスプレイとしての機能も見ていこう。ROGのPC向けディスプレイらしく,PG35VQはNVIDIAのディスプレイ同期技術「G-SYNC」に対応する。NVIDIAはG-SYNCのHDR対応版を「G-SYNC HDR」と名付けてブランティングしており,今回紹介する2製品にも,そのポップが付いていた。最大垂直リフレッシュレートは200Hzと高い。
 G-SYNCや高リフレッシュレート表示といった要素は,HDRテレビにはない特徴であり,ゲーマー向け液晶ディスプレイならではと言える。

 なお,ビデオ入力インタフェースとしては,DisplayPort 1.4入力とバージョン未公開のHDMI入力を備えていた。
 発売時期は少々先で,2018年を予定しているとのこと。価格も未定だが,仕様からして安価な製品にはならないことだけは確かだろう。

背面側には,ASUSのカラーLEDイルミネーション同期機能「Aura Sync」に対応したROGロゴの発光ギミックを備える。スタンドの真下にROGロゴを投影する,お馴染みの機能もあり
Republic of Gamers Republic of Gamers


ROG SWIFT PG27UQ


 続いては「ROG SWIFT PG27UQ」(以下,PG27UQ)を見ていこう。2017年1月のCES 2017で発表され,年内に発売予定というHDR表示対応4K液晶ディスプレイである。

ROG SWIFT PG27UQ。オーソドックスな平面の4KディスプレイのHDR対応バージョンという位置付け
Republic of Gamers

背面側に光るROGロゴがあるのはPG35VQと同じ。PG27UQも直下型バックライトを採用するため,ディスプレイ部分は分厚く,空冷ファンも内蔵している。製品版でファンを内蔵するかは確定していないとのこと
Republic of Gamers
 PG27UQは,27インチサイズで,解像度は3840×2160ドット,アスペクト比は16:9でフラットなIPS液晶パネルを採用した液晶ディスプレイだ。最大リフレッシュレートは144Hzで,こちらもG-SYNCに対応する。
 気になるバックライトのエリア駆動分割数は「384」。PG35VQよりも分割数が少ない理由は,PG27UQは画面サイズが小さいためとのこと。表示面積に対する分割エリアのサイズ自体は,ほぼ互角らしい。

 こちらも量子ドット技術を採用した液晶パネルを使用しているため,対応する色域は広く,sRGBカバー率は100%,DCI-P3カバー率は90%で,PG35VQとまったく互角だ。
 PG27UQも,やや青味が強い発色という印象を受けたが,これはROGのディスプレイ共通の個性なのかもしれない。

 ビデオ入力インタフェースもPG35VQと同じで,DisplayPort 1.4入力と対応バージョン不明のHDMI入力の2系統となっている。
 価格は未定だそうだが,おそらく2000ドル(約22万2148円)くらいになるだろうとのこと。ということは,PG35VQはこれよりも高くなるということだろうか。

画面に映っているのは,Epic Games製作のリアルタイムデモ「Infiltrator」をHDR化したもの。G-SYNC HDRのPR用に制作されたものだが,映像の内容自体は,4年前のものと変わらない
Republic of Gamers

ASUSTeK ComputerのCOMPUTEX TAIPEI 2017特設ページ

ASUSTeK Computer 公式Webサイト


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