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  • 発表日:2008/06/19
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AMDのGPU部門トップ,Rick Bergman氏が語る「1〜10年後のグラフィックステクノロジー」
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印刷2008/10/01 21:52

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AMDのGPU部門トップ,Rick Bergman氏が語る「1〜10年後のグラフィックステクノロジー」

Rick Bergman氏(Senior Vice President and General Manager, Graphics Product Group,AMD)
 幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2008。2日めとなる2008年10月1日には,AMDでGPU部門を率いるRick Bergman(リック・バーグマン)上級副社長兼ジェネラルマネージャーによる基調講演が行われた。
 いわゆるデジタル家電や通信機器がテーマとなるCEATEC JAPANということもあり,講演のタイトルは「AMDのHDグラフィックス・テクノロジで加速するデジタル家電とPCの連携」。内容も,半分はUVDなど,「AMD HD! エクスペリエンス」がらみの話だったのだが,後半はAMDの考える「1〜10年後の技術」(Bergman氏)に話題を移し,ゲストを交えながら新しい映像が紹介されるなど,4Gamer的にもかなり興味深いものとなった。本稿では,そんな後半を中心に,講演内容を紹介していきたい。


Ruby Veriteの制作者が

AMDと共同開発中の「未来の技術」を紹介


DirectX 10.1対応タイトルとして,S.T.A.L.K.E.R.: Clear Skyが紹介された
ATI Radeon HD 4800
 9月30日には秋葉原に姿を見せたBergman氏(関連記事)だが,今回の来日の主な目的は,もちろんこの基調講演である。
 前半は,UVDや,ATI Radeon HD 4000シリーズの優位性をアピール。CEATEC JAPANというイベントの特性上,PC業界の人やゲーマーが多いわけではないため,4Gamer読者にとっては“耳タコ”の話題がアピールされた。そのなかで注目に値する内容は,「革新はAPIによってもたらされる」として,DirectX 10対応ゲームタイトル「BattleForge」「S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky」が紹介され,その映像が公開されたことくらいだろうか。

Jules Urbach氏(Founder and CEO, OTOY)
 氏は,両タイトルのような革新的なグラフィックスは,単体GPUで1TFLOPSの演算性能を実現したATI Radeon HD 4000シリーズによってもたらされたと強調。「10年前,TFLOPSコンピュータには,この会場と同じくらいの広い部屋と,500kWもの消費電力が必要だった。それを踏まえ,向こう1〜10年の間に起こるだろうイノベーションを紹介したい」と述べ,米ロサンゼルス市に本拠を置く企業,OTOYのCEO,Jules Urbach氏を壇上に招いた。

会場で行われたデモ。その詳細は9月30日の記事を参照してほしい
ATI Radeon HD 4800
 Urbach氏は3Dグラフィックス界の“超”著名人であり,SIGGRAPHの常連としても知られているので,ご存じの読者も多いだろう。9月30日に4Gamerで掲載したムービー,「Ruby Verite」を制作した会社の創業者である。
 さて,Urbach氏はまず,Ruby Veriteに使用されている技術の概要を紹介。氏によるとボクセル分割(ボクセル:Voxel,3次元上にある格子点を利用した,小さな立方体)を用いているそうで,Ruby Veriteでおよそ1億ボクセルのデータを使っているという。

リアルタイムレンダリングであることの証拠を見せる……というわけではないだろうが,ムービーで路地からRubyが飛び出てくるところを引いて見せたり,背景の建物をワイヤーフレームで表示させたりするデモも行われた
ATI Radeon HD 4800 ATI Radeon HD 4800

 続けて氏は,「Rubyをもう少し“上手く”できないかなと思っている」と述べ,そのために氏が取り組んでいる「LightStage」という技術を紹介した。
 LightStageは,OTOYとUniversity of Southern California(南カリフォルニア大学)などが共同開発している,「球体状の3Dスキャナで人の動きなどをキャプチャし,そのデータとボクセルデータとを使って,リアルな3D映像を作り出そう」というもの。
 「ATI Radeon HD 4800シリーズのGPUとボクセルデータを用いることで,次世代ゲームに求められているリアルさを表現できる」と,Urbach氏は説明する。

ATI Radeon HD 4800 ATI Radeon HD 4800
球体状の3Dスキャナで人物の動きなどを読み取り,ボクセルデータを作成
ATI Radeon HD 4800 ATI Radeon HD 4800
そのデータを用いて作られた3Dグラフィックスがこちらだ。上の2枚で示した人物が大量に現れて動き回る。少し気味が悪いくらいリアル


※参考になりそうなムービーを,YouTubeから引っ張ってきた。1分05秒くらいから先をチェックしてみてほしい。これは,米ニューヨーク市で開催された,AMDのイベントにおける一コマだ

 そう,これらの映像は「LightStageで取り込んだデータを,ATI Radeon HD 4800シリーズで圧縮レンダリングしているもの」(Urbach氏)なのだそうだ。この技術を応用すれば,よりリアルなRubyも実現可能であるとして,そのイメージとして氏は,フォトリアリスティックな“しゃべる女性”,「Emily」を紹介した。

しゃべるEmily。実写さながらの見た目だが,コンピュータによって作り出された3Dリアルタイムレンダリングである
ATI Radeon HD 4800 ATI Radeon HD 4800

 このEmilyも,実にリアルだ。額の動きがほんの少し硬いかなあ,という程度の不自然さしかなく,普通に見せられたら実写と見間違うこと疑いなしである。氏は今後,こうしたリアルな3Dモデルが,ゲームなどのアバターとして用いられることになるだろうという。


※同じくYouTubeから,Emilyのデモ

 さらに,「現在のところ,最終出力先は2Dのディスプレイだが,現在AMDと『3Dホロディスプレイ』(※筆者注:ホログラムを用いた3次元ディスプレイのこと)を共同開発中だ」と続ける。現在のところ,実現しているのはモノクロ表示までだが,カラー化を目指しているとのことだった。

AMDと共同で開発しているという,ホログラムを使った3Dディスプレイ。異方性ミラー(Anisotropic Mirror)が,ぐるぐる周ることで,空中に3D映像を描き出す
ATI Radeon HD 4800 ATI Radeon HD 4800
先ほどライトステージで取り込まれた人物を,3Dホロディスプレイに表示させたところ。モノクロだが,ちゃんと走っている
ATI Radeon HD 4800


※こちらもYouTubeから,SIGGRAPH 2007で発表された3Dホロディスプレイ技術のデモ。University of Southern Californiaを中心としたグループのものなので,今回Urbach氏がデモしたバージョンの,基になったデモと思われる

 3Dホロディスプレイの実用化はまだ先の話だろうが,エミリーのようなリアルなキャラクターがゲームに使われる日は,そう遠くないかもしれない。


2009年には40nmプロセスへの移行&

OpenCLの採用が始まる,とBergman氏


ATI Radeon HD 4800
 Jules Urbach氏による,少々先走り系の新技術が紹介された後,再びBergman氏が登場。「もう少し近い将来」として2009年の予定にも触れていた。
 Bergman氏によると,2009年の大きなトピックとしては,40nmプロセスへの移行があり,また,「OpenCLがゲームに利用されるようになる」とのこと。NVIDIA PhysXに,OpenCLで対抗しようということなのだろう。

 「将来はホログラムを見ながら会議をするようになるだろう。CEATEC JAPANにも,私はバーチャルで来られるようになるかもしれない。我々はそんな,ビジュアルの革新を進めていく」と力強く述べて,Bergman氏は講演を締めくくった。
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