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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第556回「1995年の男色ディーノ」
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印刷2019/11/14 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第556回「1995年の男色ディーノ」

画像(001)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第556回「1995年の男色ディーノ」

著者近影
画像(002)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第556回「1995年の男色ディーノ」
 1995年。私は高校3年生だった。いわゆる受験生ってやつで,とくに「こうなりたい」っていう夢がなかった私は,ただ働きたくないという一心で受験することだけは決めていた。
 できれば一人暮らしがしたい。できれば都会のほうがいい。広島で育った私は,田舎から逃げるために大阪の大学を希望していた。でも,逃げ癖のある私は,いつしか受験からも逃げていた。
 「受験の意味が分からない」「詰め込んだ勉強って何の役に立つの?」など,誰でも思いつきそうな言い訳を盾に,一生懸命勉強することから逃げていた。周りの受験生は,それでも戦っていたというのに。
 大人になった今でも,受験の持つ意味の細かいところは分からない。でも,大ざっぱに「どうやって点数を稼ぐのか」「点数を稼ぐにはどうすれば良いのか」「考え方を効率化できるかどうか」「やらなきゃいけないことに対して興味を持てるかどうか」といったあたりを試されているんだと理解している。だから,学歴がすべてではないものの,何かしらの指標にはされやすい。ちまたで言われがちな「学歴は関係ない」って意見に,私個人として半分同意できるし半分同意できないのは,上記の理由からだ。

 話が逸れた。1995年。私は高校3年生で受験生だった。プロレスが好きだった私は,当時に起きていたプロレスの歴史的対抗戦,新日本プロレス vs. UWFインターナショナルに夢中だった。10月9日,純プロレスの新日本プロレスと格闘技色の強いUWFインターナショナルが,東京ドームで全面対抗戦を行うことになったのだ。
 今のゲイム業界で例えるならば,任天堂とソニー・インタラクティブエンタテインメントが同一のハードを出すくらいの衝撃度だろうか。お互いに異なるイデオロギーがある中での対決。あり得ない組み合わせ。そんなもん買うに決まってるじゃないか。というのと同じように,そんなもん注目するしかないような対抗戦だったのである。
 メインイベントは当時お互いの団体の看板を背負っていた武藤敬司と高田延彦の一騎打ち。私は,どうやって広島から東京に行こうか算段していた。お金はない。仮にお金があったとしても,周囲を説得できない。受験生だから。泣く泣くテレビで観戦した。前田が泣いてる前に私が泣いていた
 1995年。私は高校3年生だった。小室サウンドが世の中を席巻し,今は亡きPHSが発売された。要は携帯電話のようなものだが,今でも携帯電話とPHSの違いが分からない。アンテナがどうこう,電波がどうこうって話らしいけど。まあいいや。私はPHSはおろか,これまた今は亡きポケベルさえ持たなかった。なんだか,管理されるのがイヤだったから。
 TVの中ではダウンタウンがお茶の間を占領し,芸人という職業の見方を変えた。私も一瞬だけ芸人になりたいと思ったが,ネタを書いてみたら異様なまでに面白くなかったので諦めた。人間にとって笑いがどれくらい重要かを知ったのはこの時期だった。
 できれば笑ってもらえる職業に就ければいいな。自分を見て,笑ってもらえる仕事に就きたい。めちゃくちゃ漠然とした夢というものが私の中で生まれた。でも,弱い私はそこからも逃げて,高校生の私は意思なき受験戦争へと戻っていった。自分が弱いということにすら気付いていなかった。

画像(003)男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第556回「1995年の男色ディーノ」
 「ロマンシング サ・ガ3」(以下,ロマサガ3)がスーパーファミコン向けに発売されたのは,ちょうどその時期。11月11日のことだった。受験から逃げるように,当時話題を呼んでいたロマサガ3を買い,プレイした。東京に行くつもりで貯めたお金を使って。
 ロマサガ3の世界は,自由だった。このゲイムのテーマは歴史だと思った。前作「ロマンシング サ・ガ2」もテーマが歴史で,皇位継承システムによって積み重ねていくゲイムだった。もっと言うと,このシリーズ自体のテーマもそうだ。いわば,自由と積み重ね
 このシリーズにはほかのRPGのように,経験値という概念はない。戦闘が終われば,何かの能力が上がる。技も,戦闘中に新たにひらめくことで覚えていく。つまりは,戦わなければ自分が変わらないのだ。経験値がある以上はどのRPGもそうではある。でもこのシリーズは,みんながみんな同じように成長するわけじゃないところが新鮮だった。自分だけの成長物語が,そこにはある。夢中になった。受験生なのに。
 8人の主人公によるフリーシナリオを,思う存分堪能した。「マスコンバット」という,シミュレーションゲイム。物件買収ができるトレード。ミニゲイムの要素も,ビビるくらい面白かった。繰り返し遊んだ。8人分クリアしたあとも。
 そして,その後向き合った。受験に。やっぱ,積み重ねないとな……って気にさせられたんだと思う。私を受験戦争に向かわせたのは,ロマサガ3である。これは間違いない。なんせその年の12月9日に発売された「ドラゴンクエストVI 幻の大地」をプレイしたのは,大学入学が決まった春休みのことだ。大好きなドラクエ最新作を我慢する程度には受験と向かい合っていた。
 ロマサガ3がなければ,私はおそらく最後まで受験勉強をしていなかったし,数か月の受験勉強でなんとか入れた大学で学生プロレスに出会うこともなかった。となるとプロレスラーにもなっていないし,プロレスラーとしてこの連載を持つこともなかった。すべては積み重ねなのである。良くも悪くも。

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 1995年は,私にとってそんな年だった。そして2019年11月11日。「ロマンシング サガ3」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch / Xbox One / PS Vita / iOS / Android)が帰ってきた。当時は生まれていなかった人もいるだろう。プレイしたはずだけど内容を忘れたという人もいるに違いない。そして,受験や当時のヤるべきことに向かい合った結果,プレイしたかったけどスルーした人だっていると思う。でも,こうやって今また出会うことができた。

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 私は高校3年生のときから,何を積み重ねてこれたのだろうか。今このタイトルをプレイして,何を得るのか。どんなステータスが上がるのか。ひらめくことはできるだろうか。歴史とは積み重ねであるがゆえに,今,何を積むことができるのか。24年ぶりのロマサガ3。いざ。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「トロピコ 6
Nintendo Switch:「ロマンシング サガ3
iOS:「龍が如く ONLINE
iOS:「ハンドレッドソウル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション
iOS:「マリオカート ツアー

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,11月15日に神奈川・アソビル地下1階 PITCH CLUB大会「横浜最強決定戦!DDT格闘技オープントーナメント2019@アソビル地下闘技場」を,16日に新潟・新潟市西区小針青山公民館大会「ドラマティックス新潟!2019〜スーパー・ササダンゴ・マシン地元凱旋興行〜」を,17日に富山・南砺市福野B&G海洋センター大会「ガンプロのカリスマ地元凱旋! 南砺大家健2019!」を開催します。ディーノ選手は神奈川大会で高梨将弘選手とタッグを組んで,大鷲 透選手&平田一喜選手との対戦を予定しており,いつもどおり「なるべく平和に」とのことです。
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