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印刷2009/06/29 11:13

連載

海外ゲーム四天王 / 第6回:「Cryostasis: Sleep of Reason」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第6回:今週の氷点下:「Cryostasis: Sleep of Reason」
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 2007年のGames Convention以来,ゲームショウでロシアの1C Companyのブースに行くたびに見てきた気がする「Cryostasis: Sleep of Reason」だが,2009年4月,ついに発売されてしまった。PC専用タイトルということで,DirectX 10に対応したり,NVIDIA PhysXに対応したりと,テクノロジー関連で注目される本作だが,基本はサバイバルホラー。一応FPSにカテゴライズされているが,むしろ一人称視点のアドベンチャーといった風情で,複雑なストーリーラインと特殊能力“Mental Echo”を使ったパズルが面白い。
 東欧製という興味深い出自を持ち,暑い夏にはピッタリの本作に挑むのは四天王の一人であるUHAUHA氏。今週は豪華にもムービーまで掲載してしまった。

NVIDIA PhysXにも対応したハイテク東欧製ホラーFPS 凍り付いた謎の船で起きる恐怖をたっぷり味わえる

 

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 バナナで釘が打てる氷点下40℃の世界。今回紹介するゲームは,バナナどころか人間までカチカチに凍りつく極寒の世界を舞台にした東欧製のサバイバルホラーFPS,「Cryostasis: Sleep of Reason」だ。
 北極の観測所に勤める主人公,Alexander Nesterovは,13年前に消息を絶っていた原子力砕氷船“North Wind号”を偶然に発見し,よせばいいのに船内に足を踏み入れて出られなくなる。Alexanderは,どういうわけか過去に起きた出来事や死んだ人間の記憶がフラッシュバックする「Mental Echo」という特殊能力を持っており,この能力をフルに利用して遭難の原因を解明しつつ,North Wind号からの脱出を試みるのだ。

 

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 船内は息苦しくなるような閉塞感に包まれている。視界に入るものすべてが凍りつき,ライトを点灯しても薄暗く視界が悪い。世の中に小心者として知られる筆者は,何が飛び出してくるのかビクビクしながら船内を歩いていたが,突然,画面に過去の情景がフラッシュバック! なるほど,これが噂のMental Echoだ。序盤はその場所で過去に起きたことを見るだけだが,やがて,見るだけでなく死体にダイブして過去に干渉できるようになる。
 例えば,床に大の字になって倒れている船員の死体を発見したとしよう。すっかり凍っているのに,心臓が赤く光っている死体にはダイブが可能だ。そして,過去の情景から,彼が通路が壊れて転落死したと分かった場合,彼に代わって違うルートを移動すればその死体は消える。また,甲板に墜落したヘリ操縦士の死体にダイブすれば,離陸を邪魔しようとするクリーチャーを何とかして阻止することになり,相棒との息が合わずに死んだ狙撃手の場合は,ちゃんと的に当てることで問題が解決するわけだ。

 

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 要するに,ここが謎解き要素になっており,死者をうまく助けることで次のステップに進める。最初は何をしていいのか分からずに失敗することも多いが,いろいろな行動を試すことでやり方に気づき,うまく死の回避ができると「なるほど!」と妙な達成感が得られる。パズルの内容はさまざまで,頭を使うものも多い。

 

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 プレイヤーの体力は“体温”として表現されており,外気温度が低ければ体温が下がる。船内にいる場合は体温が下がり切っても死なないが,船外行動中や敵の攻撃を受けた結果として体温がゼロになるとゲームオーバーだ。体温が下がったら,白熱電球など熱源に手をかざし,暖を取ることで回復できる。ちなみに,ヤバイ状況の直前には必ず何かしら熱源があるので,「こりゃこの先,何かあるな」と緊張感が高まるが,人によっては,何かが起きることが分かってしまうので興ざめかもしれない。
 プレイヤーを襲うのはモンスター化したNorth Wind号の船員達だ。見た目は人間なのに羽根がついて飛び回ったり,クモのようにたくさんの足があって高速で移動したりと,実に妙なクリーチャーも登場する。さらには囚人や犬,牛などの動物も乗船していて,この船ではなにやら怪しげな実験が行われていたらしい。

 

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 悔しいことに,プレイヤーを驚かせる演出はなかなかのものだ。ヤツらは突然物陰から出現したり,姿は見えないのに音だけがしたり,ドアを開けたら立っていたりと,ビックリ系で出現することが多く,人よりビックリしやすい傾向の筆者はビックリして鳥肌が立ちまくりである。音に過敏に反応したり,意味なく背後を振り返ったりと,人には見せられないほどビビリながらプレイしていたのである。

 そんなモンスターどもと戦う武器だが,前半は打撃系ばかりであれれ? と思ったものの,銃器類は中盤以降に登場する。武器としては素手,バルブ,斧,照明弾,三種類のライフル,サブマシンガン,そしてツララを溶かして水を発射するウォータガンなんてのも出てくるが,個人的には飛び道具よりも斧のほうが便利で使いやすかった。
 もっとも,「サバイバルホラーFPS」といえるほどの銃撃戦はなく,せいぜい数体の敵を同時に相手にする程度なので,気合いの入ったFPSガイがプレイするとちょっと肩すかしかもしれない。

 

高度なグラフィックスもCryostasisの魅力の一つである。しかもPhysXにも対応しているというハイテクぶりだが,それを疑う人もいるかもしれないので,ムービーを撮影してみた。本作ではもっぱら水の表現に物理効果が使われており,凍てついた壁の氷が溶けて流れ出す様子が分かるだろう。撮影したUHAUHA氏にその素晴らしさを聞いたところ,「怖くてあんまりよく覚えていない」とのこと。なるほど。ムービー全体に漂う,氏のおっかなびっくり感もぜひ堪能していただきたい。

 

 FPSというよりホラーアドベンチャー的な作りだが,ホラー系が苦手であるにもかかわらず,Mental Echoという興味深いアイデアにハマってしまった筆者は,エンディングまで一気にプレイしてしまった。東欧製のタイトルだが,Valveの「Steam」での販売も行われているので入手性は良好(値段も安い)。あちらのメディア筋の評価も悪くないので,ちょっと変わったFPSをやりたいという人にはもってこいだろう。

 

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■■UHAUHA(四天王/ライター)■■
4Gamerのハードウェア番長こと佐々山薫郁にだまくらかされて,すごいグラフィックスカードだのすごいCPUだのを買ってしまうライター。そのため,すごく重いゲームは彼のもとへ行くことが多く,そういうゲームはしばしばおっかなかったり高い場所にのぼったり虫がいっぱいだったりするので,お金を出して苦労を買っているのだと思う。
  • 関連タイトル:

    クリオスタシス 日本語版

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