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連載
ハロー!Steam広場 第19回:世界を脅かす「こんごう」と「しらさぎ」のリアル志向型ゴルフゲーム
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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,地雷を好んで踏んでいく上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第19回は,ついに自衛隊が“参戦”した人気ミリタリーRTSシリーズ最新作「Wargame:Red Dragon」をメインに紹介しよう。このほか,リアル志向のゴルフシミュレーションゲーム「The Golf Club」や,世界を脅かすモンスター達と3マッチ式パズルでバトルするRPG「Gunspell」もあるので,お見逃しなく。
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ついに自衛隊が“参戦”!人気ミリタリーRTSシリーズ最新作「Wargame:Red Dragon」
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今回は,Eugen Systems が手掛けるミリタリーRTS「Wargame」シリーズ最新作「Wargame:Red Dragon」を紹介しよう。今作では,1970年代から1991年(冷戦時代)のアジアが舞台となっており,NATO(北大西洋条約機構)の加盟国と,ワルシャワ条約機構の加盟国による戦いが描かれている。
今作における最大の目玉は何と言っても自衛隊の参戦だろう。「90式/74式」といった戦車や,汎用ヘリコプター「しらさぎ」,さらには「こんごう」といった護衛艦まで,さまざまなユニットが登場しており,ユニットを動かす時の音声も,しっかりと日本語になっている。
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ゲームモードは,時代ごとのストーリーを体験する「キャンペーン」と,CPUとの対戦が楽しめる「スカーミッシュ」,ほかのプレイヤーと対戦・協力プレイができる「マルチ」の3つが用意されており,スカーミッシュとマルチでは,自分で作成した軍隊で遊ぶことができる。
オリジナルの軍隊は,カードゲームにおけるデッキ作りと同じ感覚で編成ができ,何かに特化させたり,色々な国のユニットを混在させたりと,自由度は高めだ。
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ちなみに,筆者は味方のコンピュータに前線を任せて,自分は適当に迫撃砲を撃つだけという,協調性の欠片もないデッキでプレイを楽しんでいる。迫撃砲を含めた遠距離攻撃は,なかなか当たらない分,命中した時の気持ちよさは格別なのだ。ただし,マルチプレイでこのデッキを使うと「まじめにやれ」と怒られるので,シングルプレイだけのお楽しみとしておきたい。
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また本作――のというより,「Wargame」シリーズの特徴になるのだが,カメラ機能がやはり面白い。プレイヤーは,ユニットの動きを間近で見られる接近視点から,マップ全体を俯瞰できる衛星視点まで,マウスホイールをグリグリ回すだけでシームレスに景観を切り替えることができ,まるで戦場を支配しているかのような感覚が味わえるのだ。
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ユニット単体をカメラで追従することも可能なので,弾幕をかいくぐりながら敵戦車をミサイルで仕留める戦闘機や,前線で死闘を繰り広げる歩兵の活躍など,じっくりと観察できる。まあ,悠長にそんなことばかりしていると負けてしまうのだが……。
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RTS好きはもちろん,戦場を果敢に駆け回る戦車や戦闘機をじっくりと眺めたい,という人にもオススメできる作品なので,ぜひ遊んでみてほしい。ちなみにゲームの基本的な流れは,すでにレビューを掲載した「Wargame: European Escalation」とほとんど同じなので,そちらも参照いただければと思う。
関連記事:もしも冷戦が冷戦でなくなったら? “第三次世界大戦”を描いたRTS「ウォーゲーム ヨーロピアンエスカレーション【完全日本語版】」のレビュー
「Wargame:Red Dragon」Steamページ(39.99ドル)
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コース作りも可能なリアル志向のゴルフゲーム「The Golf Club」
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アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,リアル志向のゴルフシミュレーションゲーム「The Golf Club」を紹介しよう。
本作には,ゴルフゲームに必須とも言える“パワーゲージ”や“落下予測地点”がないので,すべてのショットがプレイヤーの感覚に委ねられるという,まさにリアル志向といった感じのタイトルだ。
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次世代機向けのゴルフゲームというだけあって,グラフィックスも高水準。それもそのはず,本作をプレイするにはDirectX 11に対応したグラフィックスカードが必須となっているのだ。
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リアル志向なゲーム性とは裏腹に,操作方法は至ってシンプルで,左クリックをしたままマウスを上下すると,スイングができる。ただし,先程も触れているとおり,本作にはパワーゲージのようなものが存在しないので,クラブを振りかぶる時の勢いなどを見つつ,どれくらいパワーが出せるかを予測しながら,打つ必要がある。
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さらにスイングする時は,マウスをまっすぐ押し出さないとボールが曲がってしまうので,注意しよう。まっすぐ飛ばすコツは,慌てずゆっくりとやることだ。ビリヤードゲームのように思い切り押し出す必要はない。
正直に言うと,マウスとキーボードでやるより,コントローラでプレイしたほうが遊びやすいので,コントローラを持っている人は,そちらを使ったほうがいいだろう。
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また,本作の語るうえで欠かせないのが「コースクリエイター」だ。プレイヤーは,コースクリエイターを使うことで,自由にコースを設計でき,作成したコースをサーバー上にアップロードできる。もちろん,ほかのプレイヤーがクリエイトしたコースで遊ぶことも可能だ。なお,原稿執筆時点では未実装だが,今後はツアーを自由に作ることも可能になるとのこと。
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Steamのフォーラムでは,ゲームが起動しなくなる不具合などが報告されているので,手放しにオススメすることはできないが,デバッガーとしての覚悟と,トリプルボギーを連発しても挫けない心構えがあれば楽しめるはずなので,ぜひ検討してみてほしい。
「The Golf Club」Steamページ(34.99ドル)
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銃と魔法の3マッチ式パズルRPG「Gunspell」
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「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今週は,銃と魔法のパズルRPG「Gunspell」が気になって気になって夜も眠れなかったので,今,とっても眠い。
本作は,世界を脅かすモンスター達と3マッチ式パズルでバトルするRPGだ。キャラクターにはインベントリが用意されており,冒険や戦闘で手に入れたアイテムなどを装備することで強くなっていく仕組みのようだ。
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ゲームシステム自体は,パズルRPGの駆け出しともいえる「PUZZLE QUEST」に通じるものを感じるが,Gunspellは,銃と魔法という世界観が特徴となっており,キャラクターデザインや,ユーザーインターフェースなどからも,そのこだわりが感じられる。
ちなみに基本プレイは無料とのこと。興味のある人は“いいね”を押しておこう。
「Gunspell」GREENLIGHTページ
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