![]() |
そんな発表されたばかりの本作について,ドイツ・ケルンで開催中のgamescom 2026で,開発チームによるプレゼンテーションとハンズオフデモが行われた。開発チームにどのようなゲームか紹介してもらったので,その内容をお届けしよう。
本作の舞台となるのは,魔法とおとぎ話,そして焼きたてのパンやお菓子の香りに満ちた世界「Khemia(ケミア)」だ。
ケミアの魔女たちが毎年恒例の収穫祭を祝っていたある日,正体不明の疫病「The Rot(腐敗)」が発生。パンやパイ,焼き菓子が次々に腐り,疫病は村人や周囲の動物たちにまで広がってしまう。
![]() |
主人公は,それまでパンやお菓子を作って暮らしていた魔女だ。疫病を生き延びた唯一の存在と思われる彼女は,猫の使い魔とともに村を離れ,災厄が起きた原因と,その背後で糸を引く存在を探す旅に出る。
物語の進行は,おとぎ話のような語り口のナレーションによって伝えられる。クエストを始めたときや新たなエリアへ足を踏み入れたときにも,語り手がその状況を説明してくれるという。
![]() |
そんな主人公が戦いに用いるのが,ベイキングと魔法を組み合わせた「Spellbaking(スペルベイキング)」だ。
新たなレシピを発見し,探索で集めた材料をこね,パンやお菓子を焼き上げる。それらはただの食べ物ではなく,「Crescent Wave」や「Shortcrust Grenade」といった,敵を攻撃するための魔法になる。
プレゼンでは,クロワッサンやピザを思わせる食べ物を武器にして戦う様子も確認できた。かわいらしく,どこかおかしな光景ではあるが,その仕組みは意外にしっかりと作り込まれている。
![]() |
それぞれの魔法には基本となる材料があり,さらに別の素材を組み合わせることで,威力などの性能を変えられる。素材同士には相性があり,組み合わせ方や配置によっても効果が変化するそうだ。
同じ魔法でも,作り方次第で異なるバリエーションを生み出せる。デモでは,通常は1つだけ放つ攻撃を,3つ同時に飛ばせるようにする例が紹介された。どんな材料を組み合わせ,どんな魔法を焼き上げるかが,キャラクタービルドにもつながるようだ。
![]() |
冒険する土地には,The Rotによって姿を変えたトマトやニンジン,ヘビのような敵が生息している。エリアの中心にある異形の塊を破壊すると,その一帯を疫病から浄化できる。
浄化した土地では,素材だけでなく,失われた村人の魂も見つかる。それらを持ち帰り,荒れ果てた村を少しずつ再建していくことも,本作の大きな目的だ。
![]() |
村で主人公を待っているのが,言葉を話すサワードウの「Hermann(ハーマン)」だ。彼に食べ物や特別な品を与えると,失われていた記憶が戻り,新たなレシピや過去の出来事,次の目的につながる情報が明らかになっていく。
村には工房をはじめとした生産施設を建てられるほか,粉まみれの小さな生物「Biscies(ビスシーズ)」に仕事を任せ,生産を自動化することも可能だ。戻ってきた村人たちは働き手になる一方,それぞれの暮らしに必要なものを用意してあげる必要もあるという。
主人公の家も,物語の進行に応じて図書室や工房などの部屋が順番に開放されていく。家具や装飾品を自由に配置できるだけでなく,所持品の枠を広げたり,杖をカスタマイズしたり,猫に戦闘中の回復などを覚えさせたりできる。
![]() |
開発チームは,本作の基本的なゲームサイクルを「探索,素材収集,村の再建,デコレーション」と説明していた。森だけでなく,洞窟や建物内部などのエリアも存在し,それぞれ異なる敵や素材が待っている。
これらの要素はすべてシングルプレイで楽しめるほか,最大6人のオンライン協力プレイと,ローカルの画面分割プレイにも対応する。
ほかのプレイヤーは途中から参加でき,ワールドとクエストの進行状況が共有される。キャラクターの強さは,基本的に焼いて装備した魔法によって決まるため,参加したばかりのプレイヤーにも同じ魔法を用意して渡せば,すぐに一緒に冒険へ出られるそうだ。
![]() |
見た目や村での暮らしからは,いわゆる“cozy”なゲームを想像するかもしれない。しかし開発者によると,本作は完全なカジュアルゲームではなく,プレイヤーの操作技術が求められるスキルベースのアクションになっているという。かわいらしい世界を楽しみながらも,戦闘ではしっかりとした歯応えを味わえる作品を目指しているようだ。
では,どんな人に向けて本作を作っているのか。そう質問すると,開発者は笑いながら「自分たち自身です」と答えてくれた。
まずは自分たちが遊んで楽しいゲームを作りたいという思いがあり,開発者自身も友人や息子と一緒に遊びたいと考えているそうだ。そのうえで,cozyな世界やクラフトを好む人から,アクションゲームを求める人まで,幅広いプレイヤーに楽しんでもらえる作品を目指しているという。
なお,開発は2024年に,「Dungeons」シリーズの移植や追加コンテンツの制作と並行して始まり,最初のプロトタイプが完成したのは2025年初頭だったそうだ。
![]() |
パンやお菓子を作るクラフト要素と冒険,かわいらしい仲間たち,村の再建やデコレーションを組み合わせた内容は,日本のゲームファンにも刺さりそうだ。
そこで日本語への対応について聞いてみると,開発者は,最終的にはパブリッシャであるKalypso Mediaに確認すべき内容だと前置きしつつ,「日本語は優先度の高い言語です」と回答した。同社には日本法人があり,これまでの作品でも日本語に対応してきたため,常に候補の上位にあるという。
その場ではまだ確約できないとのことだったが,現在公開されているSteamストアページでは,日本語のインタフェースと字幕への対応がすでに明記されている。
「Rise of the Spellbaker」は,PC,PS5,Xbox Series X|S向けに2027年発売予定。焼き上げたパンやお菓子が,実際のアクションでどのような魔法として活躍するのか。今後の続報と,実際にプレイできる機会を楽しみにしたい。
![]() |


















![画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/001.jpg)
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/002.jpg)
![画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/003.jpg)
![画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/004.jpg)
![画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/005.jpg)
![画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/006.jpg)
![画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/007.jpg)
![画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/008.jpg)
![画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/009.jpg)
![画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / パンやお菓子を焼いて魔法に変える。「Rise of the Spellbaker」は,かわいいけれど“歯応え”もあるアクションADV[gamescom]](/games/037/G103721/20260828035/TN/010.jpg)