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ヒーローは“現場で働く者たち”だ。危険な惑星へ出勤する協力シューター「Exterminauts」のプレゼン&ハンズオンレポート[gamescom]
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印刷2026/08/27 16:16

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ヒーローは“現場で働く者たち”だ。危険な惑星へ出勤する協力シューター「Exterminauts」のプレゼン&ハンズオンレポート[gamescom]

 ドイツ・ケルンで開催中のgamescom 2026で,「Dead by Daylight」の開発元であるBehaviour Interactiveの新作「Exterminauts」のメディア向けプレゼンテーションが行われた。

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 Level Infiniteがパブリッシングを担当する本作は,最大3人で危険な惑星へ降下し,エイリアンの排除や施設の修理に挑む三人称視点の協力型PvEシューターだ。ソロや2人でのプレイにも対応し,PCPlayStation 5XBOX Series X|S向けに2027年の発売が予定されている。

 ビジネスエリアのLevel Infiniteブースで行われたプレゼンでは,開発陣によるゲーム紹介と質疑応答,そして実際に3人協力プレイでのミッションに挑む形でゲームの詳細を知ることができた。

写真は一般エリアのLevel Infiniteブースのもの
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 本日(日本時間2026年8月26日)配信された「gamescom Opening Night Live 2026」にて,新作タイトル「Exterminauts」が発表された。対応プラットフォームはPC,PlayStation 5,XBOX Series X|S。リリース時期は未定となっている。

[2026/08/26 06:05]


 まずは,そこで説明された世界観とゲームの仕組みから紹介していこう。
 本作の舞台となるのは,豊かな自然が広がる惑星「TIAN」だ。この惑星の地殻下からは,「Polymorphic Plasma」と呼ばれる希少資源が発見されている。

 Polymorphic Plasmaは,莫大なエネルギーを生み出すだけでなく,兵器を含むさまざまな技術へ応用できる特殊な性質を持っていた。人類はその資源を採掘するためにTIANへ進出し,各地に大規模な施設の建設やインフラ整備を進めていく。

 しかし,採掘が進むにつれて,惑星に生息するエイリアンたちが攻撃的になり,人類の施設を襲い始める。人々は惑星外へ退避したものの,企業は価値の高い資源を手放すつもりはない。そこで,破壊された施設を直し,採掘事業を維持するために現場へ送り込まれるのが,本作の主人公たち「Exterminauts」だ。

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 開発陣によれば,彼らは害虫駆除業者であると同時に,修理工であり,緊急時の初動対応を担う要員でもある。言ってみれば“何でも屋”だ。軍人でも,スーパーヒーローでもない。世界を救うという大義を掲げているわけでもなく,企業から仕事を請け負い,給料を受け取るために働いている。

 ゲーム内の言葉も,そんな労働者としての立場に合わせたものになっている。ミッションは「Work Order(作業指示書)」と呼ばれ,プレイヤーは軌道上の拠点「Rig」で仕事と装備を選択。「Punch In」で勤務を始め,作業を終えたら「Punch Out」して帰還する。
 1回の仕事は,内容によって15分程度の短いものから,20〜30分ほどかかるものまで用意される。所要時間は選択時に分かるようにするとのことなので,そのとき遊べる時間に合わせて仕事を選べそうだ。

 契約内容も,エイリアンを全滅させるだけではない。巨大な燃料施設の修復,停止した発電所の再起動,侵入された燃料貯蔵庫の奪還,ミサイル防衛塔の復旧などがあり,最終目標を達成するには,複数の工程を順番に進めていく必要がある。
 任意の副目標も存在する。達成すれば施設の復旧が楽になったり,フィールド上の障害を取り除けたりするほか,最終的に受け取る給料も増えるという。

 仕事を終えて「Punch Out」した後には,約2分間の防衛戦が待っている。ここまでは力を合わせてきた仲間だが,この時間だけは倒した敵の数を競い,最もスコアを稼いだ作業員には給料のボーナスが与えられる。仲間を見捨てれば無事に帰れないが,最後は少しでも多く稼ぎたい。協力と競争が同居する脱出戦になっている。

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 武器にも,本作のコンセプトが強く反映されている。一般的な銃器に加えて登場するのが,戦闘用に改造された工具や作業機材だ。
 作業員の腰には「OVERDRIVE」と呼ばれる大型の電力クランプが装着され,背中のバッテリーに蓄えたPolymorphic Plasmaのエネルギーを利用できる。
 特殊武器へ接続すれば,通常時を大きく上回る威力を引き出し,周囲のエイリアンをまとめて吹き飛ばせる。ほかにも,敵へ直接接続して電撃を与えたり,端末をハッキングしたり,扉やジップラインを起動したりと,戦闘と作業の両方に使う多目的な装備になっている。

 キャラクターの見た目も,オレンジを基調にした作業着に,高視認性のライン,大きな工具ベルト,ハンマー,呼吸装置付きのヘルメットという現場仕様だ。ヘルメットを囲む赤いリングは,装備を変更しても残るExterminauts共通の意匠だという。衣装のパーツや色は個別に変更でき,オレンジ以外の組み合わせも選べる。

 戦闘時の役割は,固定クラスで決めるのではなく,肩に装着するパッチ「Emblem」と,武器,ガジェット,MOD,パッシブ能力の組み合わせによって作っていく。例えば,ガジェットの設置速度や再使用までの時間を強化し,タレットなどを中心に戦うビルドを作れる。一方で,グレネードや特殊武器,メイン武器まで冷却属性でそろえ,エイリアンを凍らせることに特化することも可能だ。

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 契約によって登場するエイリアンや有効な属性が異なるため,事前に仕事の内容を確認し,仲間と装備を相談することも重要になる。
 TIANでは複数の企業がそれぞれの思惑で動いている。PlasmaCoreは資源の採掘と精製,輸送を担当し,ChemXはそこから新技術や強力な武器を生み出す。Bullet Crownはより一般的な軍用兵器や爆発物を供給し,惑星上のインフラを建設したBlackburn Systemsは,Exterminautsを現場へ派遣して給料を支払う立場にある。

 Exterminautsは仲間との結束力はあれど,仕事を依頼してくる企業まで信用しているわけではない。それでも,企業は給料を支払ってくれる相手でもある。開発陣は,単純な善と悪の対立ではなく,それぞれ異なる目的を持つ企業の間に作業員たちが置かれることで,独自の物語を描けると説明していた。

 ここで筆者が気になったのは,なぜ“ブルーカラーの労働者”を主人公にしたのかということだ。
 施設を掃除するようにエイリアンを駆除する姿は「ゴーストバスターズ」を思わせる面白さがある。ゲームの仕組みが先にあったのか,それともブルーカラーの作業員という発想が先だったのかも含め,この題材を選んだ理由を聞いてみた。

 開発陣によれば,協力型ゲームには,戦争に参加する兵士やスーパーヒーロー,世界を救う冒険者を主人公とした作品が数多くある。一方で,普通の労働者を中心に据えた作品は,まだそれほど多くないと感じたという。

 そこで目を向けたのが,“普通の人々が並外れた仕事をする”物語だった。影響を受けた作品として挙げられたのは,「メン・イン・ブラック」「ゴーストバスターズ」「アルマゲドン」「エイリアン」だ。
 ジャンルこそ異なるが,登場人物たちは給料のために危険な仕事をし,答えなければならない上司やクライアントがいる。Exterminautsも戦争へ向かうのではなく,反撃してくる過酷な職場へ出勤するゲームにしたかったそうだ。

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 企業ごとに異なる思惑を持たせられることも,この題材を選んだ理由の一つだという。作業員は企業から仕事をもらわなければならないが,その指示が正しいとは限らない。惑星の資源を採掘した結果,生態系から反撃を受けているという構図も含め,企業と労働者の関係が世界観の根幹に置かれている。

 もう一つ,Behaviour Interactiveと,Level Infiniteを展開するTencentとの協業についても聞いた。本作は両社にとって初めての本格的な協業になるという。
 最初の話し合いは2021年ごろに行われ,Behaviour Interactive側が当時の企画を提示。比較的早い段階で両社の考えが一致し,2022年にプロジェクトが正式に始動した。

 開発を担当するのはBehaviour Interactiveで,Level Infinite側はパブリッシャとして市場調査やユーザー調査を行い,その情報を開発チームへ提供してきたそうだ。Behaviour Interactiveの公式発表では,本作を同社史上最も野心的なオリジナルIPと位置づけており,約5年にわたる開発と協業を経て今回の発表に至ったとしている。

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 プレゼンと質疑を終え,続いて実際に3人でミッションへ挑むことになった。開発チームのスタッフに目的地や操作を教えてもらいながら進める形式で,今回のデモはゲームの仕組みを確認しやすいよう,難度が低めに設定されていた。

 最初の仕事は,施設から外れてしまった巨大なパイプを元に戻すことだ。
 周囲のエイリアンを排除して端末を操作し,複数のバルブを閉じる。すると作業用ドローンが新しいパイプを運んでくるので,2か所を溶接して施設へ固定する。

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 端末を操作している作業員は,その間エイリアンに対して無防備になる。そこで,ほかの2人が周囲を警戒し,迫ってくる敵を食い止めなければならない。目の前の敵をひたすら撃っていればいいのではなく,誰かが作業を進め,残る仲間がその時間を稼ぐ。この役割分担によって,施設の修理とエイリアンとの戦闘が一つの流れにつながっていた。

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 パイプの修理が終わると,次は停止した大型設備「Grab Jack」の再起動へ向かう。
 道中では,自分の分身を次々と作り出すエイリアンなどが登場した。数が増える前に本体を狙うのか,まず周囲の分身を片づけるのか。敵の特殊な行動に合わせ,攻撃の優先順位を変える必要がある。

 ここでは,背中に装備した大型の特殊武器とOVERDRIVEも使用できた。OVERDRIVEを接続すると武器が過充電状態になり,通常とは比べものにならない火力を発揮する。派手なエフェクトとともに敵の群れをまとめて処理でき,ここぞという場面で使う切り札という印象だ。

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 ガジェットやグレネードも利用でき,タレットを設置して一方向を任せ,自分たちは別の場所から来る敵を迎え撃つといった動きも可能だった。ただフレンドリーファイアが有効なので,強力な武器を無闇に振り回すと仲間まで戦闘不能にしてしまう。

 さらに,赤い塔へ付着した異物を除去して設備を復旧し,ジップラインで高所へ移動。最後は大型のエイリアンを含む群れを退け,リアクターを再起動させた。

 これでメインの作業は完了だが,勤務はまだ終わらない。「Punch Out」を始めると再びエイリアンが押し寄せ,脱出までその場を守ることになる。
 ここでは仲間と生き残ることに加えて,敵を倒して給料のボーナスを稼ぐ競争も始まる。先ほどまでお互いを守っていた3人が,最後の最後で少しだけ欲を出し,目の前の獲物を奪い合うのが面白い。

 もちろん,夢中になって脱出に遅れれば元も子もない。最後は全員でジップラインへ飛び乗り,無事に現場から離脱した。

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 今回の試遊で印象に残ったのは,エイリアンを倒す爽快感以上に,3人で一つの“仕事”を終わらせた感覚だ。
 誰かが端末や設備を操作し,残る2人がその背中を守る。作業が終われば次の現場へ走り,最後は無事に帰るために全員で踏ん張る。その一方で,脱出前には給料のボーナスをかけて,仲間より多くの敵を倒そうと張り合うことになる。

 ブルーカラーという題材は,作業着や武器の見た目だけでなく,契約,修理,役割分担,給料というゲームの流れにまで通っている。企業を信用していなくても,仕事を終えなければ給料は出ない。この少し皮肉な世界観も,にぎやかな協力プレイとうまく噛み合っていた。

 端末や溶接のインタラクションなどはまだ開発途中とのことだが,そういった手触りも意識して制作が進んでいるようだ。修理する者と守る者が自然に分かれ,最後は給料をめぐって張り合う。この“現場のチーム”らしい協力と競争が,本作で最も印象に残った部分だった。

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